テラーノベル
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|相方から愛方へ
mnmn注意⚠︎
桃青
桃「 」
青『』
桃side
時刻は25時を指していてそろそろ寝ようかと歯磨きを取りに洗面所へ向かう。
向かう足取りが重たくて疲れを感じる。
は ー 、
ひとつ大きなため息をつく。
レコーディング、活動、ワンマンライブ、他にも。
活動自体は楽しくて充実している。
けど結構つめつめなスケジュールだったり前までだったらメンバーで飲みに行く事も頻繁にできていたけど今はみんな個人の活動も忙しくて飲みにも行けない。
仕事があるのは良い事だし嬉しい。リスナーさんに早く色々なことをして楽しいを届けたい
それは変わらない事実として俺の中に残っている。
ただ、人間誰しも疲れたと思うことはあるのではないだろうか。
朝早くから始まるのに夜遅くに終わる仕事
ただでさえ人付き合いが多い仕事なのに。
こんだけハードだとしんどくもなる
そう考えているだけでどんどん疲れていく感覚がある。
桃(うがいをする)
うがいをして、ペット達を少し触ってからベッドへと移動する。
疲れた、頭の中ではずっとこれ。
もう一旦寝よう。
そう思い重たい瞼を閉じて眠りにつく
午前6時
今日も早い朝
スタッフさんとか俺より早く来てる方居るし大丈夫なのか。なんて心配になるほどなスケジュール。
ん” ~ …、(伸びをする
痛い体を起こして支度をする。
辛いけど今の活動を辞めたいとは思わないしもっとメンバーとリスナーさんと頑張っていきたいとは思ってる。
でもSTPRファミリーが出来て、配信もコラボが増えたり、動画もコラボが増えたり
別に、昔のキャスで話してる時が続くとは思ってないけど昔が恋しくなってしまう。
こんな中活動を続けてもいいのだろうか。
そんな自分にずっと葛藤する
着替えが終わってよし出るか。とスマホを手に取った時何件か通知が来ていることに気がついた
誰だろう。
なんて考えながら画面を開く
青から1件メッセージとスタンプが届いています
画面に映ったのは俺の相方であり、俺が密かに思いを寄せている人だった。
考えていた事も少し飛んで彼に連絡をする。
青『桃くん明日レコーディングあるの?』
スタンプ
最近会えていないせいか文面だけでも
好きだな、 そう思ってしまうほどにきっと重症だ。
可愛いstprの黄の「?」を浮かべているスタンプと共に送られてきたその文。なんだか文章だけでは物足りなくて、声が聞きたくて勝手に手が動いて電話をかけていた。
『…もしもし…、』
寝起きなのかいつもより低い声
『…ぇ、誰…』
寝ぼけながらも電話に出てくれたのだろう
俺が何も喋らないせいで誰か認識できていない
「青二日酔い?笑」
『ん、…桃くんかぁ、』
誰か分かるとふにゃっとした声に変わり
『うん、…そう💛📣達と飲んでてさ…』
『ぁ” ~ 飲みすぎたわ…』
そういう青の声を聞いていても辛くなってきてしまう。
「あ ~ ね。」
「で、なんかLIMEしてきてたけど」
『ん”…ん、』
眠くて頭が回ってないのだろうか。ごそごそと動く音が聞こえる。
あ ~ 好きだな。少し青が動くだけでそう思える自信がある。青に相談してしまうのも良いけれど青は考えたら考え込んで他のことが集中出来なくなってしまうから。
それに、青の中で俺はクールなキャラだと思ってるし。なんて、変な理屈をこねては結局青にダサい自分を見せることを恥ずかしがっているだけだ。
『…』
『…あれ、今日レコーディングじゃなかったっけ…』
『…え待って、今日会議!?』
「…え、?」
その言葉にサッと血の気が引いていく
え?今日はレコーディングのはずで…急いで予定表を確認する。
ちゃんと丁寧に8時から会議と書かれていた
レコーディングじゃなかったのか。
ちゃんと確認しないとやばいな、なんて考えながら予定を確認していく
すると、レコーディングは明日の7時からだと分かった。
「ガタガタ物音がする」
青も今気づいて急いで準備を始めたらしい
「青 ~」
『がたがたしてる』
「ころ ~ ん !?」
聞こえなかったようなのでちょっと大きめな声で言ってみる
『なんだよ!!』
そう言いながら彼は顔を洗って歯を磨いているようだった。
いや俺と話してんのに洗うなよ笑
考えていたことが飛ぶように今この瞬間だけ楽になれた。
『何!?』
「あ ~ 、今日一緒に行かね?」
『なにそれ…別にいいけど』
なんだかんだで良いよって言ってくれるのも好きだ。
実際は少しでも多く青と居たかったという下心からなのに。
『ぁ ~ むひゃえにきて ~ 』
きっと青は迎えに来てと言ったのだろう
「はいはい、んじゃ後でな」
それだけ言って電話を切る。多分今俺の顔はだいぶ緩んでると思う。
家に着いて、青の家のチャイムを鳴らす
ぴ ~ んぽ ~ ん。
中々出てこなくてトイレでも行ってんのか?
せっかくだしと思い嫌がらせ混じりで2回連続で押してみる
ぴ ~ んぽんぴんぽ ~ ん
するとドスドス足音がしてこちらへと向かってくる。けどその足音とは裏腹に ドアはゆっくりと開けられた
「おま…ッ」
出てきた青を見て俺は言葉を失った
「なんか…気持ち悪くて風呂入ってた 」
マジかよこいつ…遅刻常習犯なのは知ってるけど
こんなゆっくり風呂入ってて俺も一緒に遅刻とか冗談じゃねぇぞ
「…う”ん、」
「とりま早く着替えろ」
濡れた髪で青はまだパジャマだった
『ん ~ 、乾かして ~ …』
「わかったから…」
こんな何気ない会話も好きで好きでたまらない
『ん。』
青は無言で俺にドライヤーを預ける
はいはい。なんて言うけど青の髪の毛を乾かすことも好きだから嫌がってるようで嫌じゃない…みたいな。
『~♩』
髪を乾かしていると前から歌声が聞こえてきて
呑気だなぁ、なんて笑けてきた。
そんなことをしていたら青の短くて綺麗な髪の毛はかわいていて
『ん、ありがと!』
髪の毛を触って確かめて俺の顔を見てそういう君
あ ~ ほんと
…
『え、?』
『ッぁ、ごめん…』
「ッぇ、…?」
あれ、俺今なんて言った?
『…やっぱ、先行ってていいよ。』
『…ごめん。』
そういう青は既に何したっけと考え込んでいて
「ッ違…っ、」
「ッごめん…ッ」
咄嗟に苦しそうな表情を見せる青を抱きしめる
『…ごめんね』
こうなったら話を聞いてくれない
なんであんな誤解を生むようなことを言ってしまったのだろうか
溜息をつきながら「嫌だな、」なんて。
もっと言い方があっただろ、俺。
そんな変な言い方をしなくても。
本当に青の髪をドライヤーするのも青のお世話をするのも好きなのに。
そんな、思ってもないこと
「…」
『前も、結構して貰ってたよね』
『嫌だったんなら言ってくれたら良かったのに』
『…でも、そうだよね。』
『…』
『…ごめんね』
青から言葉が止まらない。
混乱したら頭を整理せずに言葉が出てきてしまうのは知っている。
青は何もしてないのに
「違うッ、」
俺はそう言いながら青を強く抱きしめることしか出来なかった。
こんな状況になっても悩みを言い出せない。
『…ぁ、時間やばい』
「…」
それを聞いて、すっと青から離れて荷物を手に持つ。
誤解をとききれていないのにそのままにするのは
嫌だけど、まだ本当のことを言える訳でもないから
「…行こ。」
それだけを言って家から出る。
終始会話はなくてずっとお互いに無言だった
紫『ソロ曲交換歌みたなんだけど、』
『前は桃くんが赤くんの光歌ったから、』
『次は青ちゃんが桃くんのワンダラー歌うって事になってるけど、』
『大丈夫?』
青『あ、うん。』
桃「…」
やっぱり伝えないと駄目だよな。
なんて自分なりに考えて、まずは紫 ー くんに話してみることにした。
「紫 ー くん、話があるんだけど。」
会議が終わってすぐにそう伝える
すると、少し真剣な表情を浮かべて『…分かった。』とだけ言う。
俺は、どうしたいんだろうか。
その後、俺は思っていることを全て打ち明けた
今の活動方針が納得できていないこと。
疲れが酷くしんどいこと。
青のこと。
前のように4人にまたなって、ただでさえ昔よりも忙しくなったというのにメンバーに迷惑をかけてしまうことが心残りで紫 ー くんにも言い出せずにいた。
けど、それを全て言葉にして相談するのも心が挫けそうになった。
桃「なんか、…しんどくて」
「仕事があってスケジュールが多いのも最初に比べたら全然ありがたいし」
「スタッフさんも優しくて、楽しいんだけどね。」
「…」
『…』
しばらく沈黙が続く。紫 ー くんには迷惑を掛けてしまっていることは十分承知している。
でも、こう思ってる中一緒に活動していくことも失礼だとも思ってる。
『なら、一旦活動休止という形をとってみて1度stprのお仕事をお休みしよっか。』
「…」
『しんどくさせてしまっているのは事実だし、しんどいと思って教えてくれたのに、』
『まだやれ、なんて思ってないし。』
『けど、まだ桃ちゃんも辞めたいと考えているわけではないのなら、』
『一旦様子見してみない?』
やっぱり紫 ー くんは直ぐにこうしよう。ということを分かりやすく、俺の思っていることに沿って考えてくれる。
桃「ありがとう…ッ、」
少しだけ、なんだか開放された気がして涙が溢れてくる。
泣いたのなんていつぶりだっけ
そんな俺を優しく背中を撫でてなだめてくれる。
「STPRファミリーが嫌なわけじゃないんだけど、」
「だんだんと変わってくstprについて行くのがだんだんしんどくなって…ッ”、」
あ ~ だせ ~ 俺。
『…教えてくれてありがとう。桃くん。』
『ごめんね。』
また謝らさせてしまった。
あれから、メンバーにも話をしてまずは自分のチャンネルでリスナーさんに伝えてから公式放送で伝えて、そこで活動を一旦お休みする。方針にしようと話あった。
赤「ゆっくり休んでね。」
橙「俺が休止してた時も、桃には頑張らせてしまってたし、」
「俺も頑張るわ。一緒に頑張ろう。」
黄「休止しててもいつでも連絡してくださいね。」
「僕も疲れてるしまたサウナいきましょ。」
みんな優しく俺に話しかけてくれる。
ずっと前から知ってたけど、この優しいメンバー達とやっていけて良かったと改めて感じる
桃「ッありがとう…」
また泣きそうになってしまうのをなんとか堪えようとするけど周りが泣くの ~ ?珍しい ~ !なんて言ってくるから堪えていた涙がばっと溢れ出てしまった。
青『…』
そんな中青はずっと黙り込んだままだった。
青とは前の出来事からずっと会話をしていなかった。なんで僕に相談しなかったんだよ。
とか後で怒ってきそうだな。なんて考える
紫『青ちゃん、…?』
青「…なんで、…相談してくれなかったの」
やっぱりそうだった。
青「僕が辛い時、桃くんは寄り添ってくれてたのにッ、」
「僕…ッ、」
そういって泣き出してしまった。
シラフで青が泣くのは久しぶりだな ~ なんて考えながら持っていたハンカチで涙を拭う
『僕ッ、桃くんに寄り添えてると思ってた…ッ! 』
『もっと、信用してくれてると思ってた…ッ』
涙と言葉が止まらなくなる青
やっぱり相談しておくべきだった
こんなに泣かせるつもりなかったのに
『ッごめん…っ』
『9年もずっとそばに居たのに気づけなかったッ』
そういうと堪えていたのか喋れなくなるほどに涙が止まらなくなっていた
そんなに思って貰えてたなんて嬉しいな。なんてこんな状況でも考えてしまうのは流石に終わってんな、俺
『ッ…』
ずっと泣いている青を見ていると、いたたまれなくなり胸元に引き寄せ抱きしめる。
「ごめん。」
『ッぅ’…』
話し合いも終わり、時間が過ぎていく
家に帰っても青は着いてきて、俺のそばを離れない
…
「酒飲む?」
『…』
『…ねぇ、』
「はいッ…」
こんなことがあったからか敬語で返事をしてしまう
『…笑』
『…なにそれ、微笑』
『…ッ、』
笑ってくれてとりあえず安心する
「…」
『…』
『桃くんが、嫌だなって言ったのって、』
「…青に対してじゃなくて」
「…会社に行くのも、憂鬱で苦しくて。」
「ダサい俺見せたくなくて、青に言い出せなかった。」
「ごめん。」
『ッ、…』
『…ダサい。』
「知ってる」
『もうッ、ダサすぎッ。』
「…」
言われても仕方ないよな。なんて考えながら下を向き、俯く
『でも、そんなダサいところも含めて好き』
「知って…」
「…え、もしかして今慰められてる?」
『慰めるっていうか…』
そういうと青は耳も赤く染めた
「…は、」
混乱しながらまずは酒を開ける
『酒あけんなよ…』
「…」
開けた酒を一気飲みする
『僕、桃くんの事好きなんだよね。』
でも横から聞こえてくる青の告白
幻聴だよなこれ、
青はホモとか嫌いで、そういうノリも昔から嫌いだった。
紫 ー くんにそういうノリをされた時も嫌そうな顔をしていた。
だから俺のことをすきになるなんてありえない
「…からかってんの?」
『…』
「…青は、そういうの嫌いだろ」
「無理すんなよ。」
『…』
そういって青の方を横目で見てみると君はまた泣きそうな顔をしていた
「ッちょ、青?」
『だって、…』
『僕、桃くんが勇気だして思ってる事言ってたから僕も勇気出そうと思ったのにッ、』
『嫌なら嫌ってはっきり言えばいいじゃん』
『振るなら振ってよ…ッ、』
そういっては、半泣きで方頬を小さく膨らませている
「ねぇ、そんなに言うならさ、本気にするよ?」
「今更後悔しても知んねぇぞ」
『本気だって言ってんじゃん』
嘘だろ、ただでさえさっきからいつもとは違うことが起こっていっぱいいっぱいなのに
こんな事あっていいのかよ
「…青」
『ッ何、…?』
そういって青に口付けをしてみせる
『ッ、…/』
「逃げるなら今のうちだぞ」
『…別に、逃げる理由ないし』
そういって今度は青の方から俺に口付けをしてみせる
あれから俺らは相方から愛方になった。
そんなこと、リスナーさんには勿論内緒だしメンバーにもまだ伝えられない。
そんな中、まずは動画として自分の思いを伝えた。
桃「活動休止を、させて頂くことになりました。」
伝えるのは緊張したし、×とかで反応を見てみても色々な意見があってそれ一つ一つに反応するのは無理だけど個人の活動から少しづつでも伝えていきたいと思ってる。
青「…ここ1週間は無理だけど、」
「来週辺り、落ち着いたらまた皆で飲みに行こうね」
こういって寄り添ってくれるメンバーや愛方がいてくれるから。
それだけで辛かったのが嘘みたいだ
「…」
「…ありがと笑」
♡2000
いかなかったら恥ずいから非公開にする
この作品から低浮上極める
コメント
12件
誰がティッシュ100枚ちょうだい😭😭😭 ノベルうますぎてタヒぬ!! 寿命がどんどんのびてく!!
毎回毎回ももんがさんの作品が桃青って言う感じが溢れてて(?)一言で言うと神とか最高なんですけどなんてコメントしたらいいのか分からないです‼️😭 ただそれだけを伝えたかった🥹💋 あと最近すごく投稿してくださって‼️ももんがさんの書き方とか好きなんでこんなにも見れてうれしいですワ😉🫶🏻
なんていうか…桃青の日常を間近で見てるよう感覚になりました!!(?) 初ノベルとは思えないくらい上手いし✨✨ すごい感動しました😌青くんめちゃめちゃかわいい💕 しかも3日間ももんが様の投稿見れてとても嬉しいです 投稿ありがとございます😊✨