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〇〇 = あなたのお名前。
PM 16:00
キーンコーンカーンコーン …
授業のチャイムと共に、学校が終わる。
生徒たちはすぐに帰りの用意をして、素早く教室を出ていく。
私も荷物をリュックに入れて、更衣室に向かう。
「…ふぅ…」
空手着に着替え、帯をしっかりと締める。
「…頑張ろ。」
そう呟いて、ドアを開けた。
「よーい、始め!!」
その合図と共に、皆一斉に技を練習し始める。
私は部長であり、来月に県大会があった。
部長になってから初めてだから、予選を勝ち抜かないと。
そのために、私はさらに技を磨かないと行けなかった。
「ふっ、ふっ… はぁ、はぁ…」
しかし、突然視界がぼやけ始める。
目の前がぐるぐると回って、物や人が二重になって重なっている。
「やばいっ…」
私はその場で気を失った。
最後に、「…〇〇!!」と大声で叫ぶ声が聞こえた。
目を覚ますと、天井が視界に入った。
見覚えがある天井。私は起き上がると、そこは保健室に寝ていた。
「…あれ、確か…私…」
そうだ、私気を失ったんだ…
その時、保健室の先生が私に視線を向けた。
み「あ、目覚めた…? 大丈夫? 〇〇ちゃん。」
心配そうに私をじっと見つめてくる。
み「ちょっと待っててね。今から先生に…」
隣にある電話を取り出す。
み「あ、くれあ先生。〇〇ちゃん目覚めましたよ。」
み「はい、わかりました。」
そう言って電話を戻す。
み「先生が今来るって。」
「ごめんなさい…ほんとに心配かけて…」
み「ううん、大丈夫。だけど…」
み「水分も、ちゃんとこまめにとっておいてね。」
「はい、すみません…」
み「謝らなくていいって…笑」
み「あ、そうだ。〇〇のご両親に電話かけたんだけどさ…」
み「誰も出なかったんだよね。」
「あ〜…仕事行っちゃったかも…」
み「…だから、くれあ先生が送るってさ。」
「…え? ほんとですか?」
予想外の展開に思わず私は驚きを隠せない。
み「ほんと。…あ、もう正門の前に居るって。」
み「一緒に降りよっか。荷物持てる?」
「はい、大丈夫です。」
み「それならよかった。」
みなみ先生と一緒に手を繋いで、下駄箱へと向かう。
正門の前まで一緒に向かうと、
みなみ先生は微笑みながら手を振った。
私は微笑んで、くれあ先生の元へと急いだ。
く「あ、やっと来た… 大丈夫?」
「はい…すみません、迷惑かけてしまって…」
く「謝らなくて大丈夫。さ、車に乗って?」
「はいっ!!」
私は元気よく呟いて、車へと乗り込んだ。
綺麗な街の道路を走っていく車。
段々私の家の近くまで近づくと、
『ここで降ります。』と言って、車を降りた。
『無理せずで良いから、ゆっくり休んでね!!』
くれあ先生の元気な声が、車の窓から聞こえる。
くれあ先生の車が見えなくなるまで、私は手を振り続けた。
家まで歩いていると、突然目の前から走ってくる女性の人が現れた。
「た、助けてください!! 追われてるんですっ!!」
私は驚いて、女性の後ろを見ると….
そこには、全身黒い服を来ている人達が4人いた。