最近付けられている気がする
気がするんじゃなくて付けられてる
姿も見たことある。
フードを被っていて
結構背の高い人
男の人だったと思う
おじさんって感じではなかった
取り敢えずらっだぁに言おう
『ね…らっだぁ』
「うん?どうした」
『俺…最近ストーカー?されててさ…』
「マジ?」
「ヤバいね」
特徴とか聞かれたから見たものをそのまま説明した
『明日どうしよ』
『多分夜帰りなんだよね』
「あぁ…俺迎えいくよ」
迎えに来てくれるって…
嬉しいし来てほしいけど…
らっだぁ仕事あるよね?
『…仕事は?』
「俺がぺんちゃんより遅く終わることないし…」
「大丈夫でしょ」
『う−ん…』
この時疑問という言葉が頭を過ぎった
らっだぁが俺より早く帰ってることなんて滅多とないのに
呑みに行ったりしてるんだろうとあまり深く考えなかった
明日は迎えに来てくれるから取り敢えず安心かな…
もう帰り…
できるなら帰りたくない…
外でらっだぁを待っている
灯りがあまりない中スマホの明かりだけが目立っている
すると、視界の奥でなにか動いているのが分かった
ストーカーだった
直ぐにスマホを終い縋るのをやめる
顔だけでも確認しなきゃとじっと見つめていると
一瞬こっちを向いた
あ…やば
バレた?
気づかれたよね?
焦りで息切れ、震え、冷や汗が止まらない
最悪
俺殺される?
……
……らっだぁ…
早くきて…
もうすぐ泣き出してしまいそうなくらい怖い
とその時後ろから小さく肩を叩かれた
ビクッ…
後ろから聞き馴染みのある優しい声が聞こえた
「どうしたの?」
「めっちゃ怖がってたみたいだけど…」
『…らっだぁ…』
怖いという感情から一気に安心に変わり思わずらっだぁに倒れ込んでしまう
「おぉ…どうした?」
『マジ…怖かった…』
「取り敢えず家帰ろ?」
「色々話も聞きたいしね」
『…うん』
「で…どうしたの?」
さっきあったことを話した
「あぁ…そりゃ怖かったね~…」
抱きしめてくれた。
暖かくて落ち着くからか
泣いてしまった
いつの間にか怖いなんて感情はなくなっていた
そのためからっだぁは着替えていた
後ろ姿が見えた
見覚えがあった
まぁこれだけ一緒にいたら後ろ姿なんて何度も見たことある
でも、それとは違う
今気づいたけどフードの付いたパーカーを着ている
違和感はここからだろう
さっきのストーカーに似ている
というか、瓜二つと言っていいほど…
いつの間にか頭の中は他の話題に変わっていて
寝る時ふと思い出した
『ねぇねぇ…らっだぁ』
「ん?」
『さっき、パーカー着替えてたじゃん』
「うん」
『あの時さ…
悪魔でも冗談で…
ストーカーに似てるなって…』
言っただけで…
「…え?」
笑っているが引き攣っている
『いや…冗談だよ?』
「気づいてたの?」
被り気味で
さっきよりも声は低く
いつものらっだぁではなかった
『…は?』
『どうゆうこと…』
『何いってんの?』
頭は混乱して話が入ってこない
理解が追いつかなくて
何度も整理したけどしきれない
「いつ気づいた?」
………
怖い
いつも怖かったストーカーが近くに居る
ストーカーはらっだぁで…
知ってるのに知らないふりをしてた
それが怖い
今は何もかもが怖かった
目を合わせるのすら怖くて
俺はいつしか腰が抜けて座り込んでた
「なんでずっと俯いてんの?」
「ねぇ、こっち向いて?」
『なんでよ…』
『なんの為…』
「え?」
「何のためってぺんちゃんを守るためしかないでしょ?」
「あの、怖がってるときめちゃくちゃ可愛かったんだよ」
『は…』
『………』
『何…可愛かったって』
『楽しんでたの』
『てか、怖がらせてるんだから…』
『守れてないでしょ…』
『もう…いいよ』
行こうとしたけど
行かせてはくれなかった
「何考えてんの?」
「馬鹿じゃないの?」
「ここに居て?」
『は?』
“俺のものなんだから”
コメント
3件
こういうちょっと怖い系(?)大好き!!ありがとうございます(?)
アイコン変えた方がいいですよ 無断転載なので
続き!続き!続き!続き! お願いします_|\○_