結構なネタバレです!!!アニメ勢様はお気をつけて!!地雷様もこの場でマッハでお逃げください!!キャラ崩壊すごいので…!
では 、 良い方だけ どーぞ !!
学園長 「 はぁ … 」
百鬼学園 学園長 _____ またの名を蘆屋道満が 、 自室で安酒片手に憂いを帯びた溜息を1つ吐いた。
隊長 「 あっちゃん どったの ? 」
恐らく道満の家の冷蔵庫から取ったであろう安酒の缶のプルタブを開けながら阿保面の鴉、烏丸蘭丸 ____ またの名を朱雀、が声をかけてきた。
学園長 「 どうしたも こうしたも … って言うか 貴方 不法侵入 ですよ 」
そう言って道満は朱雀の下半身部分に蹴りを入れる。…が、いつもの様には行かなかった。
隊長 「 お っ と っ と … 」
まさかの朱雀が道満の蹴りを避けたのであった。いつも避けられる前に蹴っているのに…と道満は頭の隅で考えた。
隊長 「 ぇ 、 あっちゃん ほんと どうしたの ? 風邪 ? 」
コレには朱雀も驚いた様で、道満の不調を疑ってきた。コイツの頭の中には道満が蹴りの精度が悪いか悪く無いかで体調の有無が決まるのだろうか…そう思いつつも、道満は首を横に振った。
学園長 「 んな 訳 有りません 。 それに 、 風邪なんて 引いてられませんよ 」
体調不良、と言うわけでも無かったそうだ。じゃあ何があったのか…。朱雀は長考し、それに習い道満も自身の不調について少し思案を巡らせた。
… と同時に、あぁ 、そう言えば、と思い出す。
学園長 「 最近夢見が 悪いんですよね 」
隊長 「 夢見 ? 」
そう、近頃の道満は夢見がとても悪かった。毎回毎回その夢を見ては昔の事を思い出す。何にせよ、道満にとって良い夢では無かったのだ。
学園長 「 まぁ 、 はい … 」
隊長 「 どんな 夢 だったの ? 」
道満の夢の話など興味が無いと思っていた朱雀が急に興味を示した様に話しかけてくる。道満からしてみれば良い夢では無いので、思い出したくは無いが…仕方がないか、そう頭の片隅で言い訳しつつぽつりぽつりと話始めた。
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( 道満の 夢 の 中 )
学園長 「 … は? どこだよ ここ 」
暗く誰もいない部屋。道満はそこに1人取り残されていた。 ふと 下を見やると 、 のたれ死んでいる 自分を 見つけた 。
学園長 「 ……… 俺 ? 」
そう、倒れていると思った人物はまさかの道満自身だった。しかも幼少期の頃の。この頃から少し経ったくらいに、安倍晴明____平安時代の大陰陽師に拾われたのである。道満は今でこそぬらりひょんという一介の妖ではあるが、それでも昔は安倍晴明の好敵手と呼ばれる程には実力のある陰陽師であった。蘭丸_____、元南を司る神である朱雀へ頼み込み、人間から妖へ堕ちる、という選択をしたが。まさか朱雀さえも堕ちてしまうとは夢にも思わなかったのだ。何故アイツは神という地位から妖へ落とされると知りながらも道満を手伝ったのか。その意は1000年経った今でも分からないままなのだ。
そうこうしている内にこの夢が何を見せているのか、大体の予想はついていた。
学園長 「 俺が アイツらと 出会わなかったら … って ことか ? 」
昔の道満は先程も言った通り、晴明に拾われた身なのである。拾われる前は何処ぞの所有者の断り無しに木になっている実を食べたりなど、コソ泥のような生活を送っていたのだ。それが晴明に拾われ幾分かマシになっただけで、拾われていなかったらこののたれ死んでいる自分のように、道満自身も倒れ、後々に死んでいただろう。要するに… 、偶然か必然かは分からない晴明や朱雀との出会いが、無いものになってしまったと言う事だった。そこまで自覚すると毎回決まって目が醒める。その頃には体は汗でびっしょりと濡れており、自身が緊迫状態にあったのが瞬時にわかった。
必然か偶然か分からない____ 、もしもあの出会い達が、偶然だったのだとしたら、そうだとしたら、もし出会わなかった物だったのなら、それ程怖い物は無いと、柄にも無く思っている道満が居たのだ。
ひとしきり話し終わり、道満は偶然か必然か分からない物ほど怖い物は無い____、そう付け足した。
隊長 「 偶然か 必然か 分からない ? 」
学園長 「 … はい 。 もしも貴方が 、 私と 出会っていなければ 。 私は 妖に なる 事もなく 、 そこら で 死んでいたでしょうから 。 」
晴明との出会いも_____、と心の中で付け足す。だが、そんな道満の心の中を読み取ったのか朱雀が口を出す
隊長 「 … だね ~ … 。 それに 、 晴明くん が 居なかったら 僕達 会ってなかったし 」
学園長 「 …… ですね 、 」
隊長 「 でも 、 でもさ 、 」
学園長 「 ?? なんです 、 」
隊長 「 僕は あっちゃん と 出会えてよかったなぁ … って 思ってるよ ? 」
隊長 「 確かに 僕ら の 出会いは 偶然 だったのかもしれない 、 でも … 」
必然に変えて見せるから。と朱雀は哀愁を漂よわせながら小さく微笑んだ。
偶然を必然に変える。そんな馬鹿げた事、出来るわけがない。出来ない…そう理解しているはずなのに、目の前の男の微笑みから目が離せない。
学園長 「 … やるなら 最後まで やれよ 、 」
そう呟きながら、道満は朱雀を見た。
隊長 「 は ~ い 」
それと同時に、一千年以上生きた男2人は安酒を持ちながら静かに乾杯をしたのだとか…
ごめんなさい … 全然 隊学 じゃないですね () なんか切ない系の隊学 書いてみたい … リク ください (( 別ので出します(( ここのコメ欄にでいいので!!お願いします !! リクは 100 答えるので !!
では !!!!!!
コメント
2件
本当に書き方が好きすぎて泣ける😭 構成うますぎません? リクエストいいですか?ロマンチック系も見てみたいです!