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くっつきそうでくっつかない茂二が、 2人きりで夏祭りに行く話です。
激ニブ茂×ヘタレ二がイチャイチャ(仮)してるだけです最高!!!!
書きたいとこだけ書いてるカスの文です。誤字あったら教えてください。
今年の夏はやはり暑い。
目の前でうどんを啜っている二口をぼんやりと眺めながら、事実を再確認する。
「二口、昼飯その量で足りるの?」
「さっきパン食べたんで、これはおやつです」
「それ、鎌ちも同じようなこと言ってた。お前ら意外と似たもの同士だよな」
「あの大食いゴリラと一緒にしないでくださ〜い!」
そう言い終わると、二口は目を逸らした。食堂でたまたま会った二口は、なんだか様子がおかしい。なかなか目が合わないし、なにかに緊張しているような感じだ。理由を探るために、 定食を食べ進めながら様子を見る。
「…あのっ、茂庭さんって来週の日曜暇ですか?」
うどんを食べ終わった二口が口を開いた。急に喋ったからなのか、若干声が裏返っている。
「空いてるけど、なんか用事ある?」
「その、夏祭りあるじゃないですか。茂庭さんって一緒に行く彼女いないでしょ?」
「それはお前もだろ! 」
「ってことで、俺と行きましょうよ!」
「いいけど…青根とかと行かないのか?」
二口が自分から誘ってきたことには驚いたが、とくに断る理由がないので承諾する。そういえば誰かと2人で行くのは初めてだな、と俺は思った。そう思うと少し緊張してくる。
「じゃ、7時に公園前集合で!それじゃ! 」
そう言うと二口は急に席を立って、スピーディーに食器を片付けて出ていってしまった。あまりにも駆け足だったので、俺は疑問が解けないまま食堂に取り残された。
「青根〜っ!!!うわどうしよ、誘っちゃったよ!夏祭り!ウワー!!」
手で顔を覆ってわーわー言っている二口を、青根は慣れた顔で見つめている。性格故に上手く好意が示せない二口は、少しくらい可愛いことが言いたくてもどうしても生意気な事を言ってしまう。それにしては誘えただけで凄いと思ったが、やはり大事なのは当日だ。青根はまだ喚いている親友の肩を叩くことしか出来なかった。
「えっ、二口浴衣着てきたんだ」
「母さんが着ていけって…」
「似合ってるね」
「うぇっ?!」
変な声を出したっきり、固まって動かない二口。俺がさっき言ったことは本心だ。藍色の浴衣から覗く白い肌、さらさらと月の光を反射している栗色の髪。さらに褒められ慣れていないのか、真っ赤になって照れている姿は可愛らしい。
…可愛い?
いや落ち着け茂庭要17歳。相手は180超の超絶生意気な後輩だぞ?
「っは、早く祭り行きましょ茂庭さん!!!」
浮かんできた感情に疑問を抱きながら、俺は夏祭り会場に足を踏み入れた。
「茂庭さん!あれ見てください、あれ鎌先さんにあげましょうよ!」
二口が指さした先には射的屋があった。段の前列にはちょこんとゴリラのぬいぐるみが乗っている。
「ちょ…悪意しかないだろそれ」
二口は茂庭の言う事をスルーして、小走りで射的屋の方に向かっている。浴衣は歩きづらいのか、途中でバランスを崩していた。
「も〜!」
遊びに来てるのに、これじゃ前までの部活と変わらないな。
ため息をついたけれど、この感覚は久しぶりで少し嬉しかった。
「取れた!」
「ほんとに鎌ちのこと煽るのには全力だよね…」
ゴリラのぬいぐるみ片手にはしゃぐ二口。二口の人を煽るときの目の輝きっぷりを見たら理解できる。
「次からあげとか食べましょうよ、あといちご飴とか!」
「ノリノリじゃん」
「まあ、楽しみにしてたんで」
「…なんか言った?ちょっと周りがうるさくて」
「なんでもないでーす」
屋台の長い列に並ぶ間もわりと話は盛り上がった。部活の話とか、受験の話とか。けれど俺が卒業の時期の話をすると、二口が分かりやすくしゅんとするので言わなかった。
二口は隠してるつもりなんだろうけど、すごく感情がわかりやすい。そういう所も大型犬のようで、俺にとって二口へかわいい後輩だ。
「やば、ちょっと買いすぎたかも」
「あっちのベンチ行こ、空いてるし」
「あつ…浴衣あつい…!」
ベンチに移動して、時計を見るともう40分ほど経っていた。夜とはいえまだ蒸し暑く、二口の浴衣は袖の部分が汗で濡れてきている。自分が一息ついている間に、二口は唐揚げを食べ始めていた。
「茂庭さんも1個いります?」
「くれるの?ありがと」
「ほら、あーん」
「は?!…人をからかうんじゃありません!」
「ちぇー」
二口はなぜか残念がっている。別に男同士でやっても意味ないだろとは思ったが、びっくりしたのかまだ鼓動が暴れていた。
「いちご飴とか最近高いですよねー」
そう言いながらいちご飴を食べようと二口が俯くと、少し長めの横髪が耳から落ちて飴に付きそうになる。
「二口」
落ちていた髪を指ですくい、耳にかける。髪質いいな、なんて考えていたけれど、時間差で自分のやったことに気づく。
「ご、ごめん!癖でつい…」
「おーい、二口?」
二口はフリーズしたように動かない。心配になって顔を覗き込むと、俺の予想とは違い、耳まで赤くなって目が丸く見開かれていた。なんなら目は潤んでいる。
「…可愛い」
普通は「ごめん」とか、「間違えた」という場面だろう。そんなことは分かっていた。本心が口から零れてしまったのだ。訂正しようとしても、言葉が出てこない。自分の頬まで熱くなっていくのを感じる。そもそも、訂正する理由が見つからない。
「もっ、もにわさんのばか…!!」
今年の夏はやはり暑いけれど、きっとこの暑さは違うものだろう。
ドン、といつの間に花火がうち上がっている。けれど、今は花火どころじゃなさそうだ。
この感情の名前を知るのは、もう少し先の話。
書きたいとこだけ書いたのに文字数過去一で最高👍本当はイチャイチャ(仮)シーンもっと書きたかったんだけどちょっと難しかった
気力があったら番外編で2人を目撃しちゃった作並くんの話とか書きたいですね😎
読んでくれてありがとうございます🫂🫂
茂二〜~~~‼️