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静まり返った村の中心に、
勇者である僕、リンが立ち尽くしていた。
辺りは赤に染まっていて、鉄の匂いが漂う。
聖剣士「……やりやがった。」
魔導師「酷い……まさか子供たちまで殺すなん て……信じられない。 」
リン「……は、」
僕の手を見ると、赤く染まっていて、
血が暖かいような、冷たいような、そんな感
覚に襲われた。
リン「これ……全部僕が、?」
そう尋ねると、彼は鋭い刃を向けるように
怒 鳴った
聖剣士「とぼけんな!!!お前が笑いながら 子供に剣を振ったんだ…!俺たちが止 めるのも聞かずに、!」
リン「僕が……?笑いながら……?」
リン(おかしい……そんなこと僕はしてない! 僕は何かを守ろうと……)
リン(……でも何を?…思い出せない)
魔導師「……なんでこんな残酷なことを…」
村人A「……人殺し」
その言葉に続いて
村人B「化け物…!!勇者が子供を殺したぞ!」
聖剣士「……早く、早く出てってくれ。人殺し の『英雄』様。頼むから俺の前から 消えてくれ……」
リン「違……! 」
魔導師「私たちはリンを信じてリンに着いて きたのに……こんな化け物に着いてこ なければよかったわ。」
リン「だから……!!」
周りの村人は、僕を罵倒しながら石や土を投
げてきた。
リン「ッ!あぁぁ”……!」ダッダッダッ
僕は走った。
とにかく走った。
村人の声から
仲間の声から
子供たちの悲鳴、泣き声から
罪悪感から
全てから逃げるために走った
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って……………
僕は近くの森の奥深くで倒れた。
唯一覚えていた名前や走ってる理由
全てを忘れて……
○○「ッはぁッはぁ」
(僕ってなんだっけ……ッ思い出そうとす ると頭が赤い色で溢れて吐き気が する……)
○○「……疲れた」
そう思っていると、なにやら目の前に
影が現れた。
???「……ほう。あいつらは自分が神と崇めて いたニンゲンを見捨てたか。((ボソッ」
???「こんな森の奥に死に損ないが何の用だ。」
疲れていたのもあって、
返答ができず、
顔を上にあげると、
ツノが生えていて、背丈が高く、
圧倒的な威圧感を放つ者が立っていた。
???「……?その死んだ目。どこかで見たこと あるな。お前名前は」
○○「な、まえ……わからない。僕は、何も…」
???「ふっ……記憶が無いのか。それとも捨て たのか?…それよりお前のその手、ひど い鉄錆(かなさび)の匂いがするぞ。」
○○「……ッッ!!!!嫌だッ!見たくない!怖 いッ!!」
そう怯えているとソイツは僕の頭を乱暴に
掴んで顔を覗き込む。
乱暴だが、どこか優しく、安心する。
???「……相当狂ってるな。今の貴様に興味
は無いが……ここで野垂れ死なれては寝覚 めが悪い」
???「私と一緒に来い。私の城の庭は、手入 れが必要だ。その他にも仕事が回ってい
ない所が山ほどある。」
???「使い物にならなかったらその時は食い殺 してやる。」ザッザッザッ
○○「……」
ソイツは僕に背中を向けて歩き出す。
僕はその背中をフラフラと追いかける。
○○(怖い……でも、この人の後ろはなぜだか あの赤い景色が見えなかったんだ……)