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*登場する学校名や人物名は、全てフィクションです。
教頭:「それじゃ、体育館に案内するから、着いてきて。」
苓:「はい。」
(今のところ、平和なんだけどな・・。)
(まぁ、こういうのは大体、生徒側に問題があるんだろうけど・・。)
ガチャッ
教頭:「それじゃあ、私が『出てきて』と言ったら、ここから出て、軽い自己紹介をお願いね。」
苓:「分かりました。」
教頭:「私は、これから司会をしてくるから。」
苓:「はい!」
(うわ~!!緊張する・・。)
(絶対、女子とか「キャ~~!!」って言うんだろうな~・・。)
~数分後~
教頭:「なんと今日、ここ祐羅(ゆうら)高校に、転校生がやってきました。」
生徒達:「ホントに来たんだ~!」
「どんなんだろ~・・。」
「可愛いかな?」
「イケメンかな・・?」
苓:(うわっ!もう出番か・・。)
教頭:「それでは、出てきてもらいましょう。どうぞ!」
ガチャッ
生徒達:「キャ~~!!」
「待って、マジイケメン!!」
「カッコよ・・。」
「マジかよ・・。」
苓:(想像してたのと全く同じだな・・。)
教頭:「それでは、軽い自己紹介をお願いします。」
苓:「はい。」
「名前は、氷室苓です。呼び方は・・、何でも構いません。」
「転校理由は、親の仕事が原因で、ここ近辺に引越して来たためです。」
「前の高校は、平(ひいら)高校です。」
生徒達:「えっ、平高校って・・。」
「偏差値が最低でも70あるって噂の・・。」
「そんな奴が、ここなんかに来ていいのか・・?」
苓:「そして、俺のアピールポイントは、『誰とでも本気で仲良くなれること』です!」
「これから、どうぞよろしくお願いします。」
生徒達:「誰とでも・・?」
「ホントなのかなww?」
「ただ顔が良くて、周りが集まって来るんだけなんじゃないの~??」
苓:(やっぱり、こうなるよな。)
そう、俺はもう分かっていたんだ。
能力を使わずともね。
これをすることで、2つ分かることがある。
それは、その人の本性と考え方だ。
ただ顔が良くて集まってくると考えるということは、俺のことを敵として見ているということ。
そしてなにより、この場でそのような発言をするということは、普段もこのような性格だということ。
苓:(これで、少しは目標に近づいたかな。)
教頭:「ありがとうございました。」
「それじゃ、今日から苓くんは2年2組の生徒ということで。」
苓:(2年、2組・・。)
(それって、俺が生きてた頃のクラスと一緒・・・。)
教頭:「苓くんは、2組の後ろに並んでね。」
苓:「はい・・。」
トコトコ・・・
苓:(偶然、だよな・・?)
(まぁ、何でもいいけど・・。)
(これはただの前の話に過ぎない・・。)
(あまり、重く考えすぎてはダメだ。)
(最初にも、そう言われたしな。)
(よし!気合入れ直すか!!)
チョコン(床に座る)
苓:(気まずい・・・。)
(元々人見知りってのもあるのかな~・・?)
~数分後~
教頭:「それでは、今日の朝会は終わります。」
「注目、ありがとうございました。」
生徒達:「ありがとうございました。」
ザワザワ・・・
苓:(や~~~!!気まずいって!!)
(もう、早く教室移動したいよ~・・。)
(周りの女子の目も気になるし~・・。)
?:「それでは、移動しますよ~。」
苓:(ん?あっ、もしかして、この人が担任の先生か?)
(女の先生・・。)
(面倒臭いことになりそうだな・・。)
トコトコ・・・
ガラガラ・・・(教室のドアが開く)
?:「はい、それでは、席に座ってくださ~い。」
苓:(やっぱり担任だ。名前は・・、何だ?)
(まぁ、今から言われるだろ。)
(それにしても・・、俺の席は??)
(案内とか、されないわけ??)
「あの、すみません。」
「俺の席はどこですか?」
担任:「あぁ、苓くんの席は~・・、あそこにしようかしら。」
「小野寺くん、手を挙げて。」
小野寺:「はい!」
担任:「今、手を挙げてる人の隣に座って頂戴。」
苓:「分かりました・・。」
(男子の隣か・・。よかった~・・。)
担任:「それではみなさん、新しい転校生が来たということで、全員で自己紹介をしていきましょう!」
クラスメイト:「え~~・・。」
担任:「こら、そんな風にしないの。」
「苓くんに失礼でしょ?」
クラスメイト:「確かに~・・。」
担任:「だから、ほら、もっと気分上げて!」
「私が自己紹介したら、出席番号順に自己紹介をお願いね。」
「名前と出席番号、誕生日、所属の部活、好きな○○、一言、を言うように。」
クラスメイト:「は~い・・。」
担任:「まずは、私からね~・・。」
「私の名前は、『高橋 茉莉(たかはし まり)』です。」
「誕生日は、覚えやすい七夕の日、7月7日です。」
「顧問を担当している部活は、卓球部です。」
「好きな食べ物は、辛い物です。」
「今日から、この2年2組に新しい生徒が入って来たということで、私自身、すごいドキドキワクワクしています。
これからどうぞ、よろしくお願いします。」
「はいっ、先生の自己紹介はこんな感じ。」
「みんなも今みたいに、ちゃんと丁寧に言ってね?」
クラスメイト:「は~い。」
高橋:「はい、じゃあ出席番号1番から!」
~数分後~
高橋:「次は、5番!」
小野寺:「は~い・・。」
苓:(小野寺くん、5番なんだ・・。)
(隣の席なんだし、覚えないとな・・。)
小野寺:「えぇ~っと、俺の名前は『小野寺 快都(おのでら かいと)』、出席番号5番です。」
「誕生日は、1月2日、いちにーの日です・・。」
「所属している部活は、サッカー部です。」
「好きな食べ物は、甘い物全般です。」
「よろしくお願いします。」
パチパチパチパチ・・・
苓:(小野寺快都・・。)
(何か、みんな覚えやすい名前だな・・。)
(まっ、一応異世界だし、そんなこともあるか。)
~数分後~
高橋:「はい、みなさん自己紹介ありがとうございます。」
「ってことで、休み時間を10分あげますので、あまりうるさくしないこと!いいですね?」
クラスメイト:「は~い!!」
高橋:「じゃ、どうぞ!」
はい、なんだか、微妙な終わり方ですみません・・。
文章能力が尽きてしまいました・・。
次回の投稿、遅れたらすみません!!
それではまた次回!