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若井side
高校に入学して、きづけばもう季節は冬。
男友達と毎日バカみたいなことをして過ごしていた。
若)ね、涼ちゃんテストどうだった?
涼)え?赤点
若)ねぇ笑
涼)ん?
若)俺も笑
涼)ねぇーえ笑笑まじで笑笑
若)補習だっる〜
涼)うわ…帰りた…
笑ってはいるが、初めての赤点…志望校が既に決まっている俺は少し焦った。しかも、俺の大好きな放課後は補習…正直めんどくさい。中学から親友でずっとつるんでる藤澤涼架(涼ちゃん)と一緒というのがせめてもの救いだ。
放課後…
とうとう補習の時間が来た。俺たち2人以外にも補習の奴らが何人かいて、雑談している。
男)え!藤澤じゃん!補習いっしょ?!がちか!
涼)うわ!がちか!え、なに、赤点?
男)そう!補習だりーよな!
涼ちゃんはとにかく友達が多い。俺も多い方だと思うが、涼ちゃんは俺の比にならない。男女関係なく、なんなら犬や猫、鳥やうさぎまで、どんな動物とも仲良くなる。そんな涼ちゃんを尻目に、俺はテキトーな席に座る。俺の友達も来てるかと思ったら誰1人来てなくてちょっと寂しい。
何気なく窓の外を見ようと窓際をみると、童話の中から出てきたのかというような、綺麗な男が座っていた。透き通る白い肌に形の整ったタレ気味の眉、目が合ったら引き込まれてしまいそうな目、艶のある黒髪、華奢そうな身体。あんな綺麗な男子、この高校にいたか?
そんなことを考えていると、その男がふいにこちらを向いた。横顔だけでも綺麗なのに、正面から見るともっと綺麗で、言葉では表せないくらい、美しい。目が合ってしまった。にこっと上品に笑うその男。今まで女の子でも感じなかったような鼓動。俺は一瞬にしてその男に心を奪われた。
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