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「ステージの上に、俺たちは立ち続ける」― 現役アイドルBTS、未来の姿 ―
ミンジュがいなくなった日、
確かに一瞬、チームの空気は変わった。
だけど──崩れはしなかった。
むしろ、変わったのは「重心」だった。
それまでバラバラの個性がバランスを取り合っていたBTSは、
彼女が抜けて、より意志的にひとつの方向を向くようになった。
そして、しばらくして──
彼女がグクと共に“戻ってきた”。
ただのスタッフとしてではなく、プロデューサー兼チームマネジメント責任者として。
音楽制作にも深く関わり、メンバー個々の企画も支える立場に立った。
そんな中で、BTSは今──
「自分たちの選んだ道を、自分たちの言葉で語る時代」を迎えていた。
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🎤 ステージの上、8人目の“背中”
グクがセンターに立ち、全身全霊のパフォーマンスを魅せる。
そのステージ袖、モニター前には必ずミンジュの姿がある。
インカム越しに飛ぶミンジュの声。
「グガ、カメラ4に気づいて」
「テヒョナ、表情切り替え、OK」
その声に、全員が応える。
それはもう「上下関係」じゃなく、信頼に基づいた連携だった。
観客は知らない。
あの曲の構成を提案したのが誰か。
あの演出で涙した背景に、誰の手が加わっているのか。
でも、俺たちは知ってる。
──BTSの“今”を支えているのは、あの背中だってことを。
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🎙️ バース制度改革イベント、スペシャルステージ
ある日、国を挙げたバース制度見直しのための大規模イベントにて、
BTSは特別ステージを務めることになる。
メディアはざわついた。
「SSクラスのジョングクと、SクラスSubのミンジュが“つがい”であると明かしたアイドルグループ」
「しかも、今も現役で活動中。前代未聞だ」
でも、俺たちはもう、隠す必要なんてない。
グクは堂々とミンジュとステージに立ち、
言葉にした。
「生まれは選べない。でも、選んだ生き方は、誇れるんです」
その瞬間、会場の空気が変わった。
静かな歓声。誰かの涙。震える手拍子。
その中心に、俺たちの音楽があった。
【ラストカット】
BTSの控室。
ワイワイ騒がしい中、ミンジュがチェック表を読み上げる。
「今日のリハ、ナムジュンさん30分遅れです」
「おい、ジンヒョンがアイス全部食べたって言ってる」
「グク、それミンジュヌナのコーヒーだって」
「ジミン、顔つけすぎ、ステージ本番だぞ」
──そんな日常。
その中心に、今も“家族”としての8人がいた。
BTSは、今も未来も、終わらない。
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【End:現役BTSの姿】