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#転生pr
大神 瑠愛 . 今日主役
321
りす
426
ルイはいつも通り、自然に目が開くまで寝ており
「…」
自然に目が開き、なんとなくで起きて、歯を磨き、顔を洗うために洗面所へ行く。
「…」
その整った顔を鏡に写しながらダルそうにゆっくり歯ブラシを手に取り
ダルそうにゆっくりと歯ブラシを左手に持ち替え、ダルそうにゆっくり歯磨き粉を手に取り
ダルそうにゆっくり歯ブラシに歯磨き粉をつけ、ダルそうにゆっくり歯磨き粉を元の位置に戻して
やっとのことでダルそうにゆっくりと歯を磨くルイ。
ナノテクノロジーとかで自動的に歯磨いてくれる装置出ないかな…
なんて思いながら歯を磨き終え
「…」
泡がついた口をしながら泡がついた歯ブラシを見つめるルイ。
「…」
めんどくさいな
歯ブラシを洗うのも口をゆすぐのも面倒くさいと思うルイ。
歯ブラシもナノテクノロジーで自動洗浄されて
歯ブラシに搭載されたナノテクノロジー機能で口も自動洗浄されないかな…
と思うルイ。ダルいと思うことすべてをナノテクノロジーで解決しようと思う節がある。
本日は土曜日。ルビーも家にいることだし、きっと保は歌乃とデートしているだろうから。と思って
リビングのドアを開いてリビングに入る。すると、シーン…。ルビーもいなければ保もいない。
「伽藍堂だ」
と呟きながらキッチンへ行くルイ。
ちなみに、厳密に言うと「伽藍堂」というのは少し意味合いが違う。
「伽藍堂」とは人や物がなにもなく、家具がない、いわば内見のような状態
天井、壁、柱、キッチンやトイレなど、元々設置されている家具以外の家具がない状態を指す言葉である。
キッチンへ行き、食器棚からグラスを取り出し、冷蔵庫の前に行く。冷蔵庫の扉を凝視するルイ。
Open sesame(オープン セサミ)
心の中で呪文を唱えるルイ。毎回冷蔵庫を開けるときは
心の中で「開けゴマ」と呪文を唱え、開くことを願っている。
しかし現実開かないので、結局自分で扉を開けて飲み物をグラスに注ぐことになる。
心の紅茶のレモンティーをグラスに注ぎながら
ホリー・パッターの血は受け継がれていないのか…
と思うルイ。たしかにホリー・パッターの舞台はイギリス。
可能性はなくはないのだが、そもそもがフィクション。
さらに魔法使いはホリー・パッターだけでなく、他にもたくさん存在しているので
もしかしたら、魔法使いの血が流れている可能性もあるが、そもそもフィクション。
あとそもそも、ホリー・パッターの世界で扉を開ける魔法は「Open sesame」ではないので
魔法使いの血が流れていたとしても扉は開きはしない、だろう。そしてレモンティーを飲みながら
すべて魔法で済ませられたらどれだけ楽か
と思うルイ。ルイの頭の中の想像の中では
~
朝(昼)起きると魔法によって布団が自動的に捲れる。
スリッパを履くと、そのスリッパの裏にはナノテクノロジーが搭載されており
床にも同じくナノテクノロジーが埋め込まれていて
ルイが思ったことを足の裏を通してスリッパが汲み取り、床にも伝え
行こうと思った場所に、動く歩道のように行ってくれる。
そしてナノテクノロジーが埋め込まれた歯ブラシを魔法で浮かせて
歯磨き粉も魔法で浮かせ、魔法でキャップを開け、魔法で歯ブラシに出して口に。
するとナノテクノロジーが口の中を綺麗にしてくれる。魔法で浮かし、魔法で水を入れて
ナノテクノロジー歯ブラシ専用の洗浄機に歯ブラシを入れる。
洗浄が終わったら魔法で底の蓋を開けて洗浄し終えた水を捨てる。お次に顔を洗う。
顔を洗うのはさすがにナノテクノロジーでも魔法でも無理かと思いきや
魔法でスライムのようにした水を顔にあてる。そして顔にあてたスライム状の水の中に渦を発生させる。
そうすることで目糞、皮脂などを洗い流してくれる。そのままその水を洗面器に流せば歯磨きも洗顔も終わる。
そしてスリッパと床はルイがキッチンへ行こうという意思を汲み取り、キッチンへ行く。
魔法でグラスを取り出して
Open sesame
魔法で冷蔵庫のドアを開ける。そして魔法で飲みたい飲み物を取り出し
ペットボトルだったら魔法でキャップを開け、紙パックだったら飲み口を開けグラスに注ぐ。
そして魔法でグラスを口元へ運び、グラスを傾けて飲む。
~
そんな非日常な日常が繰り広げられていた。
「…理想だ」
グラスの半分ほど飲んで、また注いで冷蔵庫にしまう。
パッっとダイニングテーブルを見るとラップされたお皿が目に入った。
ダイニングテーブルへ
と心の中で思う。しばらくそのままキッチンからダイニングテーブルを見る謎の時間。
ゆっくり足元を見るルイ。
「…そっか。スリッパ履いてないわ」
と言い、ダイニングテーブルへ歩いて行くルイ。
ダイニングテーブルにはラップされたお皿とお皿の前にメモ書きが置いてあった。
サンドイッチ作ったから食べて!
少しトーストしたほうが美味しいと思うけど
お兄ちゃんダルがりだから ま、お好きにどうぞw
私は友達と遊びに行ってきます
もしかしたら家連れて行くかもだけどよろしくねᵔᗜᵔ
愛しの妹ルビー様♡
と書いてあった。ラップを外して3つあるサンドイッチのうち1つを1口食べてみた。
「…」
ま、普通に美味しいけど…
そう思いながらお皿を持ってキッチンに移動し、トースターに入れて焼くことにした。
焼いた後わざわざダイニングテーブルに戻るのはめんどくさいので
キッチンの隅に置いてあった少し高めの、バーのカウンターにあるようなイスに座る。
スマホを取り出す。画面をタップするとルビーからLIMEが来ていた。
通知欄に入りきっていなかったので通知をタップして、ルビーとのトーク画面に入って読む。
ルビー「そろそろ起きた?おはよう
私今日友達と遊び行ってくるからリビングにはいませーん(。•ω<。)テヘペロ
寂しい思いをさせてすまないっ!
その代わり、可愛い妹特製のセンドウィーッチがテーブルに置いてあるから
お昼はそれを食べてねー」
との内容だった。
ほぼ同じだ(テーブルのメモ書きと)
と思うルイ。返信をする。返信をするといっても
「既読」という無気力男子のスタンプを送った。
そう。スタンプを送るだけ。文字を打つ部分に「き」とだけ入れると
予測変換のスタンプの部分に「既読」のスタンプが出てくるのでそれを送っている。
以前は「ん」という文字だけを送っていたのだが、ルビーから
「めんどくさいのはわかるけど、せめてスタンプにして」
と言われたので、それを忠実に守っている。
ピーピーピーという音がして、香ばしい香りが漂ってくるのに気づく。トースターを見つめ
Open sesame
と思ってみるが、無理なのでトースターに近寄っていき、トースターからサンドイッチを
「…っつ(あっつ)」
香ばしく焼かれたサンドイッチを
「…」
取り出
「…」
熱くて取り出せないルイ。
トースターに冷却機能ついてたらいいのに
トーストしたことを台無しにするような、元も子もないことを思うルイ。
熱いから温かいくらいになるまで待って取り出して食べるルイ。
ふわふわのときとは違い、ガリッっと香ばしいパンの香りがして
「…。美味しい」
美味しかった。
「美味しかったです。ありがとうございました。ご馳走様でした」
と手を合わせるルイ。
ダルがりのルイでもこういう所はしっかりしていて育ちの良さが垣間見える。
シンクにお皿を置き、水を出す。サンドイッチということで、汚れはなく
焼いた後のパンの屑がお皿に残っているくらいで、パン屑は水によって洗い流された。
「…」
綺麗なお皿を見て
さすがにこれは洗剤で洗う必要ないでしょ
と思いつつもルビーに怒られるかもしれないのでシンクに置いておくことにした。
そしてスマホを取り出し、ルビーに
「美味しかった」と言っている無気力男子のスタンプと
「ありがとう」と言っている無気力男子のスタンプを送った。
スマホをキッチンに置く。リビングに視線を向ける。静かなリビング。
ルビーもいなければ保も歌乃も那緒もいない。
ルイもキッチンにいるのでリビングには本当に誰もいない。そんなリビングを眺めるルイ。
こう見るとめちゃくちゃ広いな。と思う。ルイはダルがりだが、物を散らかすことはない。
そもそも物を出したりすること自体がめんどくさいためである。
それに加えてルビーは母親、姉のように、ルイの面倒を見ている。
なので、たとえルイが散らかしたとしてもルビーが片付ける。
ルビーは潔癖というほどではないが、汚いよりは綺麗なほうが好きなため
リビングも自分の部屋も定期的に掃除や片付け、整理整頓をして綺麗にしている。
さらに今日は高校の友達を連れてくるかもしれないということで、輪をかけて綺麗
「な気がする」
な気がした。
「ハレルヤ。テレビをつけて」
と呼びかけるが反応はない。ルイが声を張っていないためである。
もちろんスマートスピーカーは声を張らなくても日常会話のボリュームで反応してくれるのだが
ルイはただでさえダルがりで声を張るのもダルく
ルビーや保、歌乃や那緒、誰かといるときは相手に聞こえるように無意識に心がけているが
一人でいる今、いつも以上に声が小さいため、スマートスピーカーにも届かなかったのだ。
「…」
ジッっとテレビを見つめるルイ。
声を張るほうがいいか、それともソファーに移動したほうがいいかを考える。
結果、グラスを持ってソファーに移動し、寝転んで
「ハレルヤ。テレビをつけて」
と言った。さすがにこの距離だとルイの小声でもスマートスピーカーは反応してくれてテレビをつけてくれた。
土曜の昼間、恒例のバラエティー番組「王子様のブランチ」がやっていた。
「…」
ボーっと眺めながら
マンガ紹介のコーナーに入ると、ルビー、嗚咽しながら罵倒してチャンネル変えるんだよなぁ~
と思うルイ。スマホでAmeba(アメーバ)を開いてテレビに接続する。
そしてWEW(World Extreme Wrestling)Entertainmentを見始めた。
そして1時間を見終え、部屋がまた静かになる。
「…」
ルイはスマホでnyAmaZon musicを開き、曲をかける。
ルイの好きな「Lucky Ducky」通称「lD(エル ディー)」。
父も大好きで、父のオリジナルブランド「SUKH LR(スクーラー)」の服を「lD」のメンバーが来てくれて
ライブにも招待してくれて、ルイとルビーが小さい頃、まだ家族でイギリスに住んでいる頃
「lD」のメンバー全員と一緒に写真を撮ったことがある。だから、というわけではないが
「lD」の曲が好きで、音楽を聴く、といえば「lD」の曲か
「lD」の兄貴分の「Own direction」のどちらかである。
「lD」の曲も「Own direction」の曲もだいたい暗記していて、どれも好きなので
シャッフル再生することにした、すると流れてきたのは「lD」の「She is her」という曲だった。
静かなリビングの中、前奏が鳴り響き、ソファーに仰向けに寝転がって、天井に向かって歌う。
「I first met you under the sunlight.
Reading your book, what a beautiful sight.
Like a flower in the jungle, shining so bright.
My heart was beating, while you were reading.
I want to make many memories with you.
We’re not on the same tension. But I want your attention.
I’ll take some actions. I’ll show you my different versions.
Someone who makes me feel this way. She is her.
I nervously said, “The sky is so blue today.”
Knowing it’s cloudy, you smiled in your airy way.
Then rain started falling, washing the gray.
We were just dashing, as rain was splashing.
I wished that moment could last forever.
We laughed at the same tension. Now your eyes pay me attention.
I’ll take some actions. I’ll show you my natural versions.
Someone who will break down my false self. She is her.
A different person than my first impression. She is her.
Someone who smiles and says, “Touch wood!!” She is her.
Someone walking innocently. She is her.
Someone who puffs out their cheeks when they get angry. She is her.
Someone too shy to be seen in a bikini. She is her. Yes, She is her.
We are looking at the same view. Watching our future preview.
My feelings for you are true. The sky we look up at together is blue.
Someone whose hands are cold when I hold them. She is her.
She is just who… “She is her”」
歌い終えたルイ。
「…」
やっぱいい曲だよな
と思う。玄関では数分間からルビーとルビーの高校の友達である詩衣、円、真夜衣がいて
「めっちゃ綺麗な歌声。音楽流してる?」
「ほんとに綺麗な声」
「なんだっけこの曲」
と話しており、ルビーは
「レディーたち、君たちは非常にラッキーガールだね。お兄ちゃんの歌声を聞けるとは」
と詩衣、円、真夜衣に言う。
「え。お兄さんが歌ってるの?」
「ヤバ。うちのバンドのボーカルと交代させたいレベル」
とルイが歌い終わるまで気配を消して盗み聞きしていた。
「…眠っ。寝よ」
と呟き、テレビを消し、リビングを出るルイ。すると玄関にルビー、詩衣、円、真夜衣がいるのが目に入る。
「ただいま」
ルビーが笑顔で言う。
「お邪魔します」
「お邪魔します」
「お邪魔しまーす!」
と詩衣、円、真夜衣が言う。
「ん。おかえり。みなさんもごゆっくり」
と小声で言うルイ。
「はい!」
元気な円。
「お兄ちゃん寝んの?」
「うん。眠くなった」
「そっか。おやすみ」
「おやすみ」
「おやすみなさいっす!」
と元気に言う円にペコッっとして部屋に入っていったルイ。そのままベッドに直行し
まるで残業を終電ギリギリまでしてきて、仕事に疲れに疲れ切った社会人のように顔からベッドに倒れ込む。
そしてそのまま寝返りを打って仰向けになる。そして…。…寝た。
起きたころには詩衣、円、真夜衣も帰っており、ルビーと2人で夜ご飯を食べた。
そして2人仲良くソファーで寛ぐ。
「今日来た3人覚えてる?」
「ん?あぁ。前にも来てたね」
「おぉ~。お兄ちゃんって何気に記憶力いいよね」
「そお?」
「そおそお。…あ、可愛いから覚えてるのか」
「…」
「否定はしないと」
コクンと頷くルイ。
「意外と面食いだよね。お兄ちゃん」
「そおか?」
「うん。こんなに可愛い妹がいるのにね?」
「…」
「…。「あぁ~はいはい」みたいな顔やめて」
「That’s it」
「それ。じゃないわ。今日は?なにしてたん?」
「WEW見てた」
「好きだねぇ~。そうだ。てか珍しすぎない?お兄ちゃんがお皿洗うなんて」
歌も歌ってたし
「なんかいいことあった?」
とニマニマ顔を我慢しながら聞くルビー。
「いや」
この「いや」は「①:特にいいことはない」という意味と
「②:お皿は洗ってない」という2つの意味を持っていた。しかし
いや、お皿は洗ってない。なぜならサンドイッチだったし
お皿に落ちたのはトースターで焼いたサンドイッチのパン屑だけだったから
水入れたら全部流れただけで、洗剤とか使って洗ってない
と説明するのがダルかったため「いや」で終えた。
「ほおぉ~?」
疑るような表情でルイを見るルビー。
「…なに」
「「なにその疑わしき目は?」って感じ?That’s it.わかってんじゃん」
自己完結するルビー。
「まっ。お兄ちゃんが私に隠し事するわけないしねぇ~。できるわけないし。てか」
キリッっとルイを見て
「させないし」
と言うルビー。まるで宝石のルビーのように赤く光るような鋭い目つきをするルビー。
怖いって
と思うルイ。
「怖くないよぉ~」
笑顔のルビー。
エスパーかよ
と思うルイ。なんでもお見通しのルビー。今日も仲良し兄妹であった。
コメント
3件
第17話読んだよ!ルイのダルがり具合が毎回面白くて、今回も「Open sesame」に「ナノテクノロジーで何とかならないかな」の妄想ループが最高だったw でもサンドイッチに「美味しかったです」って手を合わせるところとか、育ちの良さが出ててギャップ萌え。最後にルビーに歌聞かれてるのもニヤニヤしちゃった。兄妹のほっこり日常、また見たいな〜