テラーノベル
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6月29日の夜。君はもう僕なんかに興味はなかった。
僕の何がダメだったのかな。
もう、遅いか。
でも、もう一回だけ。
最後に。
本当に最後。
一回だけ信じてみても、いいですか?
日が昇って6月30日を迎えた時。
君がまだ僕のそばにいてくれたら、
僕は君を信じて生きるよ。
これは君には言わない。
優しい君なら、きっと……するはずだから
だから、これは賭け。
僕は、君に全ベットするよ?
1%の可能性を信じて。。
目の前には海が広がっている。
ここは、電車に乗りながら海が見れる絶景スポット。
cl 「君と一緒に来たかったな…」
僕の独り言に答えてくれる人はいない。
ブワァァ
夏らしい、冷たいけどアツい風が背後から吹いてきた。
まるで行かないで、と言っているみたいだ。
cl 「死神が後ろにいるのかな?」
そんな同情はいらないから、早く仕事してよね。
電車が来るまであと2分。
やっぱりってことがないよう、スマホは置いてきた。
今までお世話になった方、友達、仲間。
いろんな人に感謝をした。
みんなはどんな顔であれを読むのかな?
そして、君へ。
今までありがとう。
辛くて連日寝れなかったこともあった。
悲しくて自分を傷つけたこともあった。
苦しくていないはずの君に愛を求めたこともあった。
でも、大好きだった。
愛していた。
だから、ずっと君を待ってた。
次は地獄で君を待つよ。
この呪いが君の夢の中でも、ずっと焼きついて離れないことを願います。
カンカンカン
踏切の音が響く。
cl 「サヨナラの合図だね」
不気味で、それでいて待ち遠しかった音。
僕は君にお別れを告げる。
世界でたった1人の君へ
cl 「大好きだったよ」
それは、とても素敵な6月のお話。
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コメント
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切ない…。6月29日の夜かけて「最後にもう一度だけ信じてみる」という賭けに、全ベットするところ、すごく心に刺さりました。海風や踏切の音が「サヨナラの合図」という演出も美しくて、読み終えた後もしばらく余韻が消えませんでした。この1%を信じたくなる気持ち、すごくわかるなあ。素敵な6月のお話、本当にそうですね。