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森の中、朝日が木漏れ日となって地面を照らしていた。ミライは地面に横たわったまま、ゆっくりと目を覚ます。
「……ここ、どこ?」
小さな声が森の静けさに吸い込まれる。
遠くには、壊れた街の影が見えた。ここがどこなのか、どうしてここにいるのか、答えはわからない。
空腹に体が震える。
恐怖と不安の中、ミライは立ち上がる。森の香り、草のざわめき、小動物の気配が、ひとりの少女を包み込んでいた。
「怖い…でも、生きるしかない…」
小さな声でつぶやき、森の中を歩き出す。
地面には石や枝、木の実が落ちている。
「これ、使えるかも…」
拾った木の実をかじり、わずかな力を取り戻す。つまずきそうになったが、ミライは踏ん張った。
やがて、目の前に落ちていた小さな石を見つける。
「そうだ…火を作れば生き延びられる!」
思いついた瞬間、ミライの胸の中に小さな希望の火が灯った。
石を何度も打ち合わせる。
火花はなかなか出ない。焦りが胸を締め付ける。
しかし、ようやく小さな火花が散り、小さな火が生まれた。
「やった…!」
喜びと安堵の笑みがこぼれる。
火の周りに座り、森の音に耳を澄ませながら、ミライは心に誓った。
「科学は、あたしを裏切らない…!」
小さな火の光が、少女を照らす。
遠くの森の奥に、まだ見ぬ冒険と危険が潜んでいることに、ミライはまだ気づいていなかった