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気がつけば明日は終業式。

 

3年生フロアは特にピリピリしていて

進路選択で大忙し。

 

とはいえ2年のこの頃は絶対勉強期。

やることはこれでもかと山積みだった。

 

 

 

あの日のことは、深く聞かなかった。

聞く必要が無かったから。

 

あの日から思っていることが

通じあってるような気がした。

 

多分こんなこと花音は思ってないだろうけどさ…ww

 

 

  

 

第19話 茶色い証

 

 

 

 

 

あの日を境に花音は3年生の輩と関わるのを辞めた。

 

「元々あの人達との関わりはずっと切りたいと思ってた。でもアオイが来てくれて、ちゃんと切る事ができた。ケジメ、つけてくれてありがとう」

  

 

って。

 

だからバイト始めるなんて言い出したんだね、

 

花音があの人達から総額いくら貰ってたかは分からないけど、

 

花音と一緒にアイツらの汚い金で遊ぶことはもう無いだろう。

 


 

  

 

  

今日は大掃除、

教室はみんなの荷物がなくなって寂しくなっていく。

 


葵「夏休みかぁ、暇だしバイトでも始めようかなあ」

 

花音「えー!アオイもやるの?!」

 「でもそしたら夏休み会える頻度少なくなるね…」

 

細い腕で精一杯雑巾を絞り

窓を拭く不機嫌そうな彼女の顔が窓越しに見えた。

 

葵「夏はウチに来てよ、花音」

 

そういうとバッと振り返りこれでもかというほどの笑顔を見せてきた。

 

花音「うん。絶対行くからさ、」

 

ん?

 

絞りきてれない雑巾から水がぽたぽた滴っている。

 

葵「なに、?そんな見つめてw」

 

花音はじーっとこちらを見てきた。

  

見られるのは好きじゃないけど、

でもその目線は暖かくて嫌な感じがしない

 

花音「ずっと思ってたけど、目ぼくろ可愛い。」

 

葵「え、この目の下のほくろ?」

 

彼女はスっと手を差し伸べ

右目下のホクロに触れてきた。

 

花音「ホクロって、前世にキスされた場所なんだって」

 

葵「へ、へぇ~…」

 

花音のとろけそうな視線に何故かドキドキした。

 

彼女は何も言わなかった。

 

お互いに黙ったまま。

 

それが何かの合図になってしまった。

 

心臓の鼓動は高鳴るだけ。

 

うるさいな

こんな時に耳障りなんだよ。

 

 

花音が握っていた雑巾はすっかり水気を無くして、床には小さい水たまりが出来ていた。

 

 

心臓の鼓動を抑えるためになんとか目線をそらせるけど

 

 

彼女は目線を外さない。

見つめられたら誰もが堕ちるその視線で

 

もう釘付けになってまわりなんて見えなかった。

 

_花音ーーーー!!!!!_

 

その声でハッと現実世界に戻された。 

 

彼女もハッとしたように驚いて

自分の下の床の水溜まりを吹いた。 

 

花音「あーあー!ちょっとこれもう…w」

 

_花音早く早くーー!_

_ほら行くよ~_

 

現実世界に戻したその声は

花音の友達だった。

 

そうだ、今この時間は花音と過ごせる時間じゃない。

 

花音と過ごせるのは

昼休みと放課後の時間だけ。

 

じゃーねー!って

さっきまで何も無かったかのように去っていった。

 

何期待してんだよ。

何もあるわけないのに、w

 

やっぱり変だな、w

 

 

 

人間の心的なやつを

 

 

 

取り戻してしまった気がする。

 

 





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