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Attention please
ストーリーに進む前に必ずご一読下さい。
このお話は日常組の脱獄のBLです。
作者の妄想です!
色々、捏造してます。
ご本人様方には全く関係ありません。
荒らし、アンチは固くご遠慮下さい!!
無断転載禁止!!
もう一度ご確認ください。
このお話は日常組の脱獄のBLです。
作者の妄想です!
また、作者はガチの初心者です。
お目汚しご勘弁を。
それでもよろしければお進みください。
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リアぺん短編 後編
「部屋のリフォームを
まだ、しなくてよくなっただけだ」
現在 地下看守寮 リアムの自室
ステ「おぃ…リアム」
次々と私物を鞄に詰め込むリアムを
腕を組み扉に凭れかかったステイサムが
溜息混じりに声を掛ける
リチャードと別れてから
何度も説得しようとしたが
全く聞く耳を持たないリアムに
流石のステイサムもぐったりだった
リ「何でしょうか」
ステ「何もないだろうが」
8番はどうするんだよ
ステイサムの視線の先には
リアムのベッドに寝かされた8番
ステ「何で8番がお前の上着を羽織ってるんだ?」
リ「連れて行くからです」
ステ「はぁ!?」
思いもしなかった台詞に目を剥く
リ「あのク…ゴルゴン様は”私物”を
持って行って構わないと言っていたので」
領主を屑と言わんとしたことを
突っ込めば良いのか
それとも8番を私物として持って行こうと
しているのを突っ込めば良いのか
ステイサムは頭を抱えた
ステ「お前なぁ…」
確かに8番を置いていくなど
リアムがするはず無いとは思っていたが
にしてもあれだけ大事にしている8番を
“私物”としてとは
相当、きてんな…
キレたリアムは此方の斜め上をいく事を
平然とするので
昔から本当に手を焼かされている
どうするかなぁ…
確かに此の儘8番に夜伽など
させるくらいならばいっその事
リアムに持って行かれたほうが良いか?
心労が祟ったのかステイサムの思考も
大分斜めになっていた処に
リチャ「これ、ジェイ坊」
扉の外から掛かったリチャードの声が引き戻す
ステ「爺さん、何処行ってたんだよ」
こっちは大変だったんだぞ
リチャ「野暮用じゃと言うたじゃろうに」
ステ「終わったんなら、アレ何とかしてくれ」
アレとリアムを指した
リチャ「ふむ…大分、キてるのう」
荷造りするリアムに軽く笑う
ステ「笑ってる場合か!」
リチャ「安心せい」
心配は要らんよ
リチャードはリアムの側まで歩き軽く肩を叩いた
リチャ「リアム」
リ「…ボロー看守」
漸く顔を上げリチャードを見たリアムに
穏やかに微笑う
リチャ「ゴルゴン様がな、8番の夜伽と
お前達の解雇を撤回してくださったぞ」
リ「……」
ステ「は!?マジかよ爺さん!」
あれ程、頑なだったゴルゴンがまさか
リアムとステイサムは困惑しか湧かない
リチャ「何、この年寄りのお願いを
聞いてくださった」
それだけじゃよ
リ・ステ「「……」」
あのゴルゴンが只でお願いを
聞いてくれるはずはない
ステ「何したんだよ、爺さん」
リチャ「失礼な、ただちょっとした」
手遊びをしただけじゃよ
にっこりと微笑う老看守にステイサムは
哀れむような顔で
ステ「御愁傷様」
老看守に弄ばれた領主様に初めて同情した
リ「ありがとうございます…」
リアムは深く頭を下げた後8番に視線を向ける
リ「…良かった…」
ベッドで眠る8番の頬をそっと撫で抱き締めた
まるで縋るような抱擁は迷子の子供のようだった
リアムにとっての光が失われずに済んで
良かったとステイサムとリチャードは
安堵の笑みを零した
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数日後…
し「ちょっと!ぺいんとさん!」
○ッキー下さいよ!
ペ「へへ〜ん、取ってみろ〜」
プールサイドでじゃれ合う6番と8番を
パラソルの下で腰掛け見守るのは9番と
ステイサム、スティーブ、リチャードと
そしてリアム
ク「いや〜良かったです」
色々とありがとうございました
9番は看守達に頭を下げ
大事な仲間を護ってくれた事に感謝した
あの後、目覚めた8番や9番に命令が撤回された事を伝え看守達は忙しなく動く事になったからだ
それはリチャードがリアム達に
リチャ「さて、そろそろ本格的に」
ゴミ掃除と行こうかのぅ
この一言で察した看守達は頷き合うと
“ゴミ掃除”の為の資料集めやら何やらで
時間を使ってしまい
兼ねてより8番と9番は看守達にお礼がしたいと
伝えていた為
自由行動の今日、漸く全員が揃う事となった
8番は会うや看守達にお礼を言い
リチャードは可愛い孫にするかの如く
8番の頭を撫で○ッキーを渡した
其処から6番との取り合いが始まり
他のメンバーはパラソルの下へと移動し今に至る
リ「いや、全てボロー看守のお陰だ」
リチャ「ほほ…儂は出来る事をしただけじゃよ」
ステ「結局、余り役に立たなかったからな」
悪かったと9番に頭を下げる
ク「そんな事ありませんよ」
お二人がぺいんとを止めてくれなかったら
今頃、あんな風に微笑えてなかったでしょうから…
8番を優しく見詰める9番はにっこり微笑った
リチャ「さて…儂はそろそろお暇しようかの」
ク「本当にありがとうございました」
再度、頭を下げる9番に頷くとゆっくりと歩き出す
ク「不思議な方ですね〜」
一見、穏やかなのに何処か鋭い
ステ「若い頃は”鬼のリチャード”って言われてた」
ク「え!?あのお爺さんがですか?」
バリバリに厳格な看守だったんだぜ
見えないだろ?
ステ「俺達がガキの頃からスパルタだったからな」
すんげ〜恐かったし厳しかったからな
スティ「そうそう、しょっちゅう怒られては」
ゲンコツもらってたしね〜
曲がった事、大嫌いだし〜
苦笑しながらスティーブが懐かしそうに
目を細めた
ク「お二人は幼い頃からお知り合いなんですね〜」
ステ「リアムもだぞ」
リ「……」
リアムとステイサムとスティーブ
3人とも親を亡くした孤児だった
施設に送られる処をリチャードが引き取り
真っ当に育ててくれた
厳しかったが時折
『良くやった。偉いぞ』
頭を撫でて褒めてくれた
リチャードなりに3人を愛してくれていたのだと
わかっていたからこそ曲がらずにいられたのだ
ステ「俺達にとって親、みたいなものだな」
ク「そうだったんですね…」
ステ「だから、珍しいんだ」
あの爺さんがちょっと手助けしただけの8番を
あんなに気に入るのは
スティ「偏屈なとこあるから」
ちょっとやそっとじゃ人を
気に入ったりしないんだ〜
ク「あ〜…ぺいんと、人誑しなとこあるからな〜」
8番は何と云うか変人というか
気難しい人に良く好かれる処がある
勿論、普通の人にも好かれるが
近所の偏屈、頑固と有名な人達と
知らない間に仲良くなっていることが良くあって
トラゾーが心配していた
し「此れならどうだ〜!」
ペ「わ!バカ!危な…!」
べしゃ…!
飛び掛かった6番と体勢を崩した8番が倒れ込む
折り重なった2人にリアムが立ち上がった
ク「リアム看守」
振り返ったリアムに9番は
気になった事を質問した
ク「もし、逃げたぺいんとを
捕まえられてなかったら」
どうしました?
リ「…さぁな…ただ」
8番に視線を向け
リ「部屋のリフォームを
まだ、しなくてよくなっただけだ」
それだけ言うと歩き出す
し「やった〜!○ッキーとったど〜!」
倒れた8番の手から落ちたチョコ菓子の箱を
掲げて嬉しい雄叫びを上げる6番の背後
リ「そうか…良かったな6番」
序に静かに食べられる処に送ってやろうか?
し「ナンデ、リアムカンシュ、オコッテルノ?」
ギギギと首を回すと其処には
手錠片手に仁王立ちのリアム
リ「さっさと其処から退け」
8番に馬乗りになった6番の首根っこを掴み退かす
リ「大丈夫か?8番」
ペ「大丈夫です」
ちょっと、たん瘤できただけで…
リ「そうか…」
ポカ!
し「い〜て〜!何で!?何で殴ったの!?」
リ「8番にたん瘤を作ったんだ」
お前も同じ痛みを味わうべきだろう
し「何そのヤバい人理論!」
リ「問答無用」
し「たすけて〜!」
何時もの遣り取りが始まったと苦笑し8番は
パラソルに向かう
ペ「?クロノアさん?ステイサム看守?」
どうしたんですか?
スティ「あ、8番。助けて〜」
何か2人とも固まっちゃって〜
ク「ダイジョブ…ちょっと寒気が…」
ステ「オレも…悪寒と胃痛が…」
ペ「ええ!?大丈夫ですか!?」
風邪でも引いたんじゃ?
心配する8番に心底、言いたい
『頼むから、リアムから逃げるな』
8番自身の為に
リ「8番」
ペ「リアム看守」
3つ程たん瘤を拵えた6番の首根っこを
引き摺って来たリアムはスティーブに
6番を任せると少し離れた場所に8番を座らせ
頭を擦った
リ「冷却もした方が良いな。行こう」
ペ「これくらい、大丈夫ですって」
リ「…では、言い方を変えよう」
俺の部屋に来てくれ
リ「くれるんだろう?」
ペ「な…にを…」
8番にひそりと耳打つ
リ「ハジメテ」
ペ「〜〜〜〜!?!」
ぶわゎと頭から爪先まで薔薇色に染まった
恋人に思わず舌舐めずりしそうだ
リ「今日の午後から明日1日、休みを取った」
ペ「ぁ…う…」
リ「大事に、丁寧に、優しくするから」
お前のハジメテを
どうか俺にくれないか?
愛おしい人に縋るように懇願する
ペ「……いい…ですよ…」
8番は羞恥で噴死しそうになりながらも
恋人が望んでくれるのならばと
蚊の鳴くような声で
あの時と同じ返事を返した
リ「ありがとう。ぺいんと」
抱き締めた腕も声も歓喜の余り震える
8番の手を恭しく取り部屋までの道を
エスコートしプールサイドを出た
・・・・・・・・・・・・・・・・
スティ「大丈夫かい?6番」
し「うぅ…いたい…」
たん瘤を擦る6番に氷嚢を当ててやる
し「あれ…?ぺいんとさんは?」
リアム看守も居ないし
居なくなった2人に気が付いた6番は
周りを見回す
スティ「そう言えば…さっき2人で下に
降りて行ってたけど…」
ステ「あ〜…あの2人は良いんだよ」
ク「ぺいんと、いつ帰ってくるかな〜…」
ていうか、無事に帰って来れるかな〜…
ステ「大丈夫だろ」
……多分
一抹の不安を拭い切れず頬を引き攣らせた
そんな2人を6番とスティーブは
首を傾げて見ている
深く考えては精神衛生上よく無い
現実逃避を決めた9番とステイサムは
ステ「良い天気だな…」
ク「ですね~…」
見上げた先には抜けるような青空
今日も平和だ
乾いた笑いを風が攫っていった
End…?
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あとがきのようなもの
どうも作者です。
お久しぶりの読者様も初めましての読者様も
足を運んで頂きありがとうございます!
前に上げましたご報告でも申し上げましたが
連携取れてなくて凄く焦りました。
仕方無しに新しいアカウントで作りました…
最後に投稿してから、早7,8ヶ月経ってしまい
なのにプライベートは忙しいしで投稿もできず
お待ちしてくださった読者様に本当に申し訳ない
気持ちで一杯です。
この場をお借りしましてお詫び致します。
本当に申し訳ありませんでした!
また、足を運んで頂けましたら幸いです。
(同じモノクロで投稿していましたので
良かったらそちらの作品もぜひ)
また、今回の作品は前のアカウントに上げていた
タイトル「お腹壊しちゃうな〜」のシリーズです。
ご好評いただいていましたし
作者も気に入っているので…
元々、中連載くらいで老看守さんに
ご活躍頂きたいな〜って思っていたので
書き切る事が出来て嬉しいです。
時系列的には「リップクリーム」の少し後
「はちみつ」の前くらいでしょうか…
最初の「お腹壊しちゃうな〜」では
まだ、それなりに清いお付き合いですよ…(多分…)
若干、リアム看守がヤンデレ彼氏になりそうだった
(あ、もうなってるか…?)
途中で8番が勝手に逃げちゃったのは
びっくりしました。
そんな予定は無いよ8番!
収集つかなかったらどうしようって
焦りましたが何とかなって(?)ほっとしました。
また、作者はぽんこつなのでチェスは
わかりません。
可笑しいと思われてもどうか薄目で流して下さい。
また、迷っていた老看守さんの名前は
海外の俳優さんからです。
イメージ的には結構ドンピシャだったので
使わせて頂きました。
リアム看守達の幼少期は一緒に育ったから
仲いいんだよ位に思っていただければ…
老看守さんの設定はまた追々…
全体的にシリアスにしたつもりなのですが…
最後は相変わらずシリアルに決めました(キリッ)
また、頻度は凄く落ちますが投稿できれば
良いなと思っております。
あ、R−18部分はうちの田中sが
持って行ってしまったのでありません(ニコリ)
良ければ、ぜひイイねしていただければ作者が喜びます
では、さよなら~