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お題:『ざまぁみろ』


⚠️注意⚠️

・同意なし、ゴム無しでの性行為あり

・捏造あり

・解釈違い

・誤字脱字

・モブが出ます

・凛はフランス→スペイン

・冴はスペインでサッカーしてます

・和解済みですがまだギクシャクしてます

・思いつきで書いているので設定ガバガバです

・前半は暗めですが後半は甘いです

・6000字程度の短編です

・以上が大丈夫な方のみご覧になってください

可哀想で可愛い凛が大好きです!

それではどうぞ






――――――――――――――――――――――――

熱愛報道と罰

――――――――――――――――――――――――

兄貴の熱愛報道がでた。

世界一のミッドフィルダーの熱愛はそれはもう価値があるようで兄貴が在住しているスペインだけでなく、フランスでも週刊誌にデカデカと書かれている。スポンサーの娘と密会!?なんて見出しはよくあるもので俺だって同じような記事を書かれたことがある。だからチームメイトに兄貴の熱愛報道がでていると言われてもそうかとしか思わなかった。けれどネットはそればかりのようで家でスマホを弄っていると熱愛報道の一部が目に入った。くだらねぇと思いながらも載っている画像を見た。案の定、全身ブランド品で着飾った女とスーツを着た兄貴がいた。

息が詰まる、苦しい、嗚呼……嫌だ。

別になんてことないはずだった、けれど兄貴が笑っていた。それだけ吐き気がこみ上げるようだった。何言っているんだと思うかもしれない。でも兄貴はどの写真でもいつも面倒くさそうな顔か無表情か愛想笑いであんなに楽しそうに笑っていることはなかった。……あの笑顔が向けられるのは自分だけだと信じていた。どうせ今回も女が言い寄って来ただけで兄ちゃんは面倒くさそうにしているとそう信じていたのに。あの顔を最近はめっきり見られなくなっていたけれど世界一のストライカーになればもう一度独占できると思っていたのに。

「やっぱり兄ちゃんは女の方が良かったんだ」

当然、実の弟で、こんな固くて、デカくて、可愛げのない男よりも、子供を産めて、 柔らかくて、小さくて、可愛い女の方がいいに決まっている。わかってた、わかってるけど

……もう俺兄ちゃんじゃなきゃだめなんだ。

けどじゃあ俺なんかにできることがあるのかと言われたらなにもなくて、今できることは感情をどうにかして落ち着かせようと努力することだった。

――――――――――――――――――――――――

結局、お気に入りの監督の新作のホラー映画を見るというなんとも短略的なものになってしまったが、これ以外サッカーしかやってこなかった俺には思いつかなかった。今回のホラー映画の中心は動画でホラー映画にはよくある性的なシーンにも動画が使われていた。

「これであなたも終わりね」

殺人鬼はそう言って自分と相手の男が性行為をしているところを撮った動画を突きつけた。

これだと思った。これなら俺にもできるんじゃないかと兄ちゃんを縛り付けておけるとそう思った。

そうと決まれば早かった、激情が俺を突き動かして普段なら留まれるはずが止まれなかった。兄ちゃんのマネージャーに連絡を入れて兄ちゃんの予定を教えてもらった、こういうときは弟でよかったと思う。

決行は来週の土曜日だ。まずはスペインで仕事があることにして兄ちゃんの家に泊めてもらおう。何回か泊めてもらったことがあるから大丈夫だろう。そして兄ちゃんが寝たあと俺は兄ちゃんとセックスをする。そのためには 兄ちゃんに連絡して泊めてもらう許可取っておかないとだな。

――――――――――――――――――――――――

遂に土曜日。これから飛行機でスペインまで行く。……緊張してきた。

フランスからスペインまではそこまで遠くもなく二時間もかからない。だから落ち着きなくそわそわとしている間にスペインに到着してしまった。

何度来てもこの街の雰囲気には慣れないな。情熱の国と言われているだけあってどの人も基本的にフレンドリーだ。

深呼吸を三回して、インターホンを鳴らした。できるだけいつも通りの無表情で、何も悟らせないように。

「入れ」

インターホン越しに聞こえる声はいつも通りで少し安心した。……うまくできていたってことだよね?

「お邪魔します」

「……嗚呼」

あ、顔をしかめられた。今のは間違いなんだ。いや、そもそも俺なんかを家に入れたくないか。……大丈夫、俺は上手くやれるはずだ、考えは分からないけど兄ちゃんの顔色は読めるから。

「凛」

「なんだよ」

「昼飯食ったか?」

「まだだけど……?」

「じゃあ着いてこい」

兄ちゃんはそのまま家から出て行った、俺が追いかけると兄ちゃんは車に乗っていて早く乗れと俺を急かしてきた。流れで後部座席に座ろうとしたら兄ちゃんに怒られた意味わかんない。けれど助手席から眺める兄ちゃんがかっこよかったからまぁいいか。

目的地は日本食を提供している店でスペインにもこういう所があるんだなと現実逃避をしている。なぜなら、めちゃくちゃ兄ちゃんが見てくるからだ。最初はよかった、兄ちゃんと目が合うのは単純に嬉しかったからだ、でも食べてるところをひたすら凝視されるのは食べづらい。なんで無言で見つめてくるんだ、なんか言ってくれ。

無の境地で食べ進めて数分後、食べ終わった俺はご馳走様をして、代金を支払おうとした、そうしたらもう払ってあった。俺が食べている間に兄ちゃんが支払ってくれたらしい、そんな素振りあったか?こんなスマートでかっこいい人を女が放って置くわけないよな、だからあの雑誌が……まぁいいや。

そのまま兄ちゃんの家に帰ったけれど兄ちゃんはこの後仕事があるらしい、そのまま仕事に向かってしまった。……寂しいけどちょうどいいこのまま計画を立ててしまおう。俺が計画を練っている間に兄ちゃんが帰ってきた、なぜか兄ちゃんに怪訝そうな顔をされたが気づいていないふりをした。時間は七時、飯を食ったり風呂に入ったりくつろいだりする。夜は感傷的になるのだろうか、あの雑誌を思い出しては気分が沈んでいく。……もう少し、もう少し耐えれば兄ちゃんが手に入るんだと思えば、震えた手も滲んだ視界もどうってことなかった。

――――――――――――――――――――――――

穏やかな寝息だけが響いている寝室は今から起こることとなんとも不釣り合いだ。そんな状況に緊張を感じながら音を立てないように寝具に座る。暗いけれどぼんやりと兄ちゃんの顔が見えて、これで最後だからと自分に言い聞かせ、キスをした。兄ちゃんとキスができた高揚感と許可もなくキスをしてしまったという罪悪感が心地よかった。

兄ちゃんに近寄ってズボンと下着を脱がせた、脱がせやすい寝巻着でよかった。出てきた陰茎の大きさに驚いたけれど風呂場でしっかり解してきたからたぶん大丈夫だ。念の為指が四本入ることを確認して兄ちゃんの陰茎に手をかけた。そのまま兄ちゃんに跨って腰を下ろす。

「ふっ……ぁ」

初めての挿入は全然気持ちよくなんかなくてただ苦しくて痛かった。半分ほど入ったところで腹がいっぱいになって諦めようかと思ったが今までの努力が無になるような気がしてできなかった。上手く体重をかけて限界まで入れたけれど、最後までは入り切らなかったからそのまま腰を振った。

「う”っぁ”……あっ」

苦しい、辛い、もうやめたい、そんなことばかりが浮かんだけれど兄ちゃんのが欲しくて我武者羅に動いた。その内、ナカで陰茎がビクビク震えてもうそろそろだと思ったら腹がきゅうってした。

「あ?」

熱いソレがナカにたくさん出されたと同時に兄ちゃんは目を覚ましたけれどもう作戦は成功しているからどうでもよかった。

「……っ兄ちゃん」

「何してんだ」

そう言った兄ちゃんの声はいつもより数段低い、それが寝起きだからか怒っているのかはわからない。怒っていたら嫌だなと思い、少しでも気持ちよくして機嫌を取ろうと腰を動かし始めた。

その刹那。

「うわっ」

視界がぐるんと回った。目の前には兄ちゃん、その背景は天井で俺の背はベッドだった。何が起こったのかわからなくて兄ちゃんを見つめているとしっかりと兄ちゃんと目が合った、それが合図かのように兄ちゃんは勢いよく奥を突いた。

「お”ッやめ…!あぁ”〜〜♡」

気持ちいい、頭チカチカする。俺、これ知ってる、準備するときにネットで見た、確か……前立腺と奥は気持ちいいんだって。

「おい、聞いてんのか?なんでこんなことしてんだ」

「ああ”ぁ”ッ♡あぅ…ッん…ッ!♡しぬ”ッおく…やめッ♡きもち、い”ッ…からぁ!!♡ひッ…!?♡んッ、あッ」

「答えろよ、淫乱」

「ちがッ!♡う”ぅ…♡いんらんじゃ♡な…!あ”あ”〜〜〜まッ…ま”ッて”え”ッ♡♡」

初めてなのに、全然止まってくれなくて兄ちゃんが何か聞いてるけど答える余裕もない。頭が真っ白になって兄ちゃんがぼやける。ナカが陰茎をぎゅって締めつけて……あ、なんかクる。

「あ”ッ♡あ”ッ♡♡なんか♡くるぅ♡あ♡ん、う♡だめッきちゃ♡んっ♡やぁッ♡でる…♡でちゃうぅ”♡もッだめ!あ”〜〜!

!♡」

あ、舌出てる、でももうしまう気力もないからいいや。腹がじんじんする、気持ちいいでもまだ足らない兄ちゃんのがほしい。

「あ?何勝手にイってんだよ」

「へッ?お”ぉ”ッ…なに♡なんで?ああッ!♡ごめ…♡ごめんなしゃッ!♡う”ぅ♡やぁぁぁっ♡またイクッ♡イクッ♡あ”ぁ〜♡しんじゃッ…うからぁ!むり…イクッ!ぁ”あ♡でてる!♡イってりゅ♡♡あんッ♡にいちゃ♡あ゙ー〜〜ッ♡♡」

ずっとイってて苦しいのに兄ちゃんは止まってくれなくてだから……しょうがなかったと思う。

「…ッひ、な、なに、!?んぁ゛♡まって…!なんかくる♡」

「またイくのか?」

「ちが…♡あッあッやだ……!もれッ…♡あぅ…ッん…ッ!もれちゃ…!♡♡んぁ、あッ!♡もれるぅ!♡あ”ああァッ!」

「は?嗚呼、出せよ」

そう言った兄ちゃんはまだ入り切っていない分を無理やり入れた。ぐぽっだかがぽっだかよくわからない音がナカから聞こえて処理しきれないほどの快楽が襲ってきた。

「あ”あ”ぁっ♡ひっ…!!あぅ…ッん…っ!ん、ん”ぅう”っ!♡♡もうむりッ♡でるッ!♡ひ、あ”ッ♡みるなッ♡ひっ♡♡らめぇえ”っ♡あァ♡きちゃッ…う♡もれる!!♡もれッ!♡あ゙ー〜〜ッ♡♡」

「はっ、凄ぇ量。男でも本当に潮吹けるんだな」

「あっ…♡ひっ…!!まだッでてる!♡あぅ…ッやぁ、♡でてるのにイクッ!らめぇ…あぅ、っ♡とまんなッ…♡あ”ああァッ!」

「っクソ、出すぞ」

「ぅ”♡きて♡♡にいちゃッだして!♡ふッぅあ”ッ!?あちゅいぃ”♡ん”ぅぅ〜…!とけちゃッ♡おあ”ッ、ああ”ぁ〜〜♡♡」

腹がいっぱいになって苦しいけれど幸せでこれで最後だと思うと目頭が熱くなった。

――――――――――――――――――――――――

「結局、何がしたかったんだお前は 」

身なりを整えてもう一度押し倒された。腹に馬乗りになられた。まるで答えるまで逃がさないとでもいうように。兄ちゃんの体温が伝わってきてそれに安堵してしまったことが惨めだった。

もういい、全部壊れちゃえばいいんだ。もう無理、兄ちゃんを追いかけるのは疲れたよ。兄ちゃんが誰かのものになるくらいだったらいくら嫌われても兄ちゃんが誰のものにもならないでほしい。


「……っざまぁみろ」

「あ?なんで泣いてんだよ、ざまぁみろってどういうことだ?」

俺は隠してあったスマホを取り出して録画を終了した。

「これにはっ……兄ちゃんが血の繋がった弟とセックスした証拠がある」

「は?」

「これをばらまけば兄ちゃんも俺もなにもかも終わりだ。幸せな人生なんて歩めないしあの女と結婚だって難しくなる」

「あの女……?」

きっと俺の声はみっともなく震えているだろう。……別に、こんなことで兄ちゃんを本当に縛れるなんて思っていない、それでも少しでいいから こんなことしちゃうくらいには兄ちゃんのこと好きなんだってわかってほしかった。

「俺たちは同罪だ。

……だから一生一緒に居ようよ、お願いっ!」

怖かったんだ、やっと少し関係が良くなってきたのに兄ちゃんが離れていっちゃうのが。

「行かないでっ!……俺を選んでよ」

怖くて兄ちゃんの方は向けないし、視界が滲んで何も見えない、でもそれでよかった。まともに兄ちゃんの目を見てしまったら何も言えなくなってしまうから。

俺は知っている。あの雪の日に見た目に晒されてしまえば何も無かったことにしてしまう恐怖を。


「泣くな、凛」

想定していたよりも優しい声が聞こえて視線を上げる、そうしたら兄ちゃんが寝間着の袖で涙を拭ってくれた。視界がはっきりして兄ちゃんの顔が見えた。

「はぁ、こんなことしなくてもどこも行かねぇよ」

「ふぇ……?」

「お前あの雑誌見たんだろ」

「……うん」

「それで不安になってこんなことしたのか?」

「……ん」

「馬鹿だな」

兄ちゃんが微笑みながら上体を倒してきて両手を恋人繋ぎにして拘束された。そして触れるだけのキスをした。

「俺は好きでもないやつにキスなんてしないしこんなに甘やかさねぇよ」

「……じゃあ──────の?」

「あ?」

「なんで笑ってたのっ!?あの女が好きだからじゃないの?」

悔しいけれど兄ちゃんは俺の扱いが上手い。だから簡単に丸め込まれてしまう、でも今回ばかりは流される訳にはいかないのだ。

「そんなわけねぇだろ 」

「それならっ!」

「喜べ、 凛」

「は?」

「今度、モデルの仕事あっただろ?」

「……うん」

「その撮影俺と一緒だ」

「その話してたの?」

「嗚呼」

じゃあ俺めちゃくちゃ恥ずかしいやつじゃん。

「おい、顔逸らすな」

「無理、見んなやめろ」

両手が塞がれているから隠すこともできず顔を逸らすことしかできない。

「可愛いな、凛」

「〜〜~っ」

――――――――――――――――――――――――

そんなことがあった数ヶ月後。俺は兄ちゃんと同棲している。契約期間を終えてすぐに俺はレ・アールに移籍した。そして同じチームなんだからと兄ちゃんに誘われて同居して告白された。

あともう一つ大きなことがあった。それはこの前の試合後のインタビューで俺と兄ちゃんが呼ばれて……

「お二人の最後のゴール凄かったですね!」

「ありがとうございます」

「……」

こういうときはいつも兄ちゃんが答えてくれるから余計なこと言わないように黙って聞いている。それがまさかこんなことになるなんて……。

「あ、言っておかなきゃいけないことがある」

「え?」

兄ちゃんがそんなこと言うなんて珍しいなと驚いたけれど特に反応はしなかった。記者のマイクを奪い取って兄ちゃんははっきりと言った。


「俺は凛のもんだし、凛は俺のもんだから今後一切、熱愛報道とかくだらねぇもんだすなよ」

「ちょっ兄ちゃん!」


こんなことがあってから確かに女との熱愛報道はなくなって嬉しかったけれどその変わりにどの雑誌にも堂々ととんでもないことを言う兄ちゃんと真っ赤な顔で叫ぶ俺が載ったことに関しては俺がしっかりと兄ちゃんに罰を与えておいた。




――――――――――――――――――――――――

以上です!

閲覧ありがとうございました!

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