テラーノベル
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みんなでゲームをしていた時のこと。
メンバーたちと盛り上がっていて、楽しそうに笑っていた。
「それめっちゃおもしろい!」
「え、ほんと!? もう一回やって!」
周りも大笑いで、あなたもつられて笑う。
その少し離れた場所で、たっつんは黙ったままその様子を見ていた。
――数分後。
「……なぁ。」
後ろから低めの声がして振り返ると、たっつんが立っていた。
「ちょっと来て。」
いつもより少しぶっきらぼうな声に、あなたは首を傾げながらついて行く。
人気のない廊下の角で止まると、たっつんは壁にもたれながら小さくため息をついた。
「……今日さ、ずっと他のやつらとおったやん。」
「え?」
「いや、別にええねんけど。」
そう言いながらも、視線は少し拗ねている。
「なんか……俺おらんでも楽しそうやなって。」
その言葉に、あなたは思わず目を丸くした。
「もしかして嫉妬してる?」
「……っ、してへん。」
即答なのに、耳が少し赤い。
「ただ、あんま他のやつと仲良くしすぎると……その、モヤモヤする。」
照れ隠しみたいに視線を逸らしたたっつんが、ぽつりと続ける。
「俺だけ見ててほしいとか……思ってまうし。」
その不器用な本音が可愛くて、あなたはふっと笑った。
「ちゃんとたっつんが一番だよ?」
「……ほんま?」
「うん。」
そう言った瞬間、たっつんの表情が少し緩む。
でも次の瞬間。
「なら……証明して。」
ぐい、と腕を引かれて距離が近づく。
「今日全然構ってくれへんかった分、今は俺のことだけ考えて。」
いつもの余裕そうな笑顔じゃなくて、少し甘えるみたいな声。
そのギャップにドキッとしていると、たっつんはあなたの頭をぽんっと撫でた。
「……もう怒ってへん。」
「でも次またあんな楽しそうにしてたら、たぶんまた嫉妬する。」
そう言って困ったように笑う。
「だって好きやもん。」
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