長いにょー
黄
日の落ちかけた道を1人歩く
今日は思いのほか早く家に帰れる
この疲れた体を、赤に早く癒してもらおう
そう思うと、無意識にも足が弾んだ
家に入り真っ先に赤がいる部屋へと向かう。
今日は何をしようか。
黄「……は?」
部屋に入り、目を見開いた
そこに居た赤は
口と後ろから白い液を垂れ流し、
目はぼんやりしていて、今にも意識が途切れそう。
瞬時に状況を察した僕は、赤に駆け寄る
黄「…どしたの、これ」
赤「っ…、っ、ポロ」
赤は疲れ果てていて、もう声も出ないようだった
なんで?鍵は内側からしか開けられないし。
もしや、赤から扉を?
よく見ると、拘束も外されていた
黄「……なにがあったの、」
なんかもう意味が分からなくて、
怒りを通り越して悲しくなる
黄「ちょっと、説明して?」
赤の体を掴んで無理やり座らせる
黄「どういうこと?何があったの!?」
赤「……っぅ、ぇ、泣」
黄「…じゃあいいや、誰にやられたのだけ言って?」
赤「っさ、とみ、」
黄「……はぁ、?」
「っちょっと待ってて」
部屋を出て、赤が名前を出したあいつに電話を掛ける
『……もしもしー?』
黄「…、赤から聞いたんですけど」
「1から全部説明してください」
『あー?あー、』
黄「赤に手出したの、桃くんで間違いないですか?」
『まあね』
黄「っ……怒」
『いやいや、でもあいつも悪いと思うけど』
『なんたって、』
『拘束勝手に壊して、逃げようとしたんだしw』
黄「……は?」
『だからぁ、お前に薬届けようとしたら赤くんが出てきて』
『話聞いたら拘束解いてお前から逃げてきたんだとよ』
『最近オレ溜まってたからさー、丁度いい所にアイツが来て思わずって感じ。』
黄「……は、」
赤が、僕から逃げようとしていた?
有り得ない。意味がわからない
『ってことで、俺はもう知らん。忙しいし切るから』
こんな時まで無責任な桃くんにも腹が立ったが、それよりも赤が逃げ出そうとしたことに苛立ちが隠せなかった
赤
黄「んね、赤。」
黄「拘束取って、逃げようとしたってほんと?」
黄くんは状況に見合わない、優しい声で語りかけた
赤「……っ、ぅ、」
「…ほんと、です」
笑っていない彼の目の奥がとても怖くて、喉から搾り出すように声を出した
黄「はぁぁ、」
黄「…ちょっとは慣れてくれたかなって思ってたんだけど、」
「…残念」
これから、どんな酷いことが待っているのだろうか。
放置?焦らし?もしや、とっても強い薬を飲まされちゃうかも
黄くんが口を開く
黄「僕、従順な子が好きなの。」
「赤もそうなるように育ててあげようと思ってたんだけど」
黄「そんなに拒むんだったらもういいよ」
黄「…出てって」
赤「…っえ、」
黄「僕の言うことが聞けない犬はいらない。」
「もういいよ、そんなに嫌ならさ」
黄「ごめんね、監禁なんかしちゃって」
展開がよく飲み込めない、
けど、やっと外に出れる、?
また、いつもの日常に
腕を引っ張られて、外に出されて、
赤「…、」
嬉しい。嬉しい嬉しい
嬉しい、?
あれから、家に帰って
仕事場に連絡するもやっぱりクビ。
これからどうしようなんて、
自分の事なのに軽く考えながらも
脳裏にはずっと彼がいた事には
流石に気付かないふりも出来なかった
赤「……そんな、」
……だって、いや、そんなはずは……
黄
赤を帰らせて数日
僕の心の中は空っぽだった
本当は、僕だって追い出すなんてことしたくなかった。
今も、赤を抱きしめていたいぐらいだけど
逃げ出すくらいに拒まれてしまった以上、無理やり手に入れようとするのはさすがの僕も気が引けた
あのまま監禁を続けていたら僕はきっと狂ってしまうから。
これでいいんだ。
そんな時、不意に
インターホンが鳴った
━━━━━━━━━
黄
黄「…はい、どちら様……」
「え、?」
なんで?どうして
赤がいるの?
黄「っな、なんで、」
黄「……あ、」
「もしかして……薬中毒なっちゃったとか?
」
「……それならもう無料で上げますよ、体いじっちゃってごめんね」
赤の可愛い顔を見ると、また独占欲でおかしくなりそう
だけど、それじゃ誰も幸せにならないから。
だけど、抑えられない
早く帰って、僕から逃げて
赤「っぅえ゛泣」
僕が薬を取りに行こうと踵を返そうとすると、
後方から赤の泣き声が聞こえてきた
慌てて振り返った拍子に、
赤が僕の胸に飛び込んできた
赤「ごめんなさい、ごめんなさいっ泣」
「逃げようとしてごめんなさいぃ、」
黄「っへ、ぇ、!?」
赤の思いがけない行動に、アホみたいな声が出てしまう。
何故、どうして??
僕の胸で泣きじゃくる赤と、不審そうにこちらを見つめる通行人
頭の中で少しも整理も出来ていないけれど、とりあえず
黄「…家、入ってください」
赤の話を聞くことにした
赤
黄「…お茶しかないですけど、」
赤「ぐすっ、、」
困惑したような顔で、黄くんが麦茶を出してくれた
ここはリビングだろうか。
初めて入った部屋だけど、まるで生活感は無かった
あるのは机と椅子、
それと必要最低限の家具があるだけ。
印象的なのは、これでもかと言うほど机にばらまかれたクスリたち。
久しぶりに彼の顔を見た嬉しさと、
前が嘘だったような冷たい態度に
どの感情かも分からない涙が出てきて、思わず彼の胸に飛び込んでしまった。
俺の向かい側に腰を下ろした黄くんは何も言わずに俺を見つめる
俺から話すのを待ってくれているみたい。
赤「…おれ、」
「黄くんなしじゃ生きてけなくなっちゃったよ、」
1度止まりかけた涙がまた溢れてきた
赤「薬なんか要らない」
「黄くんがいればいい」
こんな甘くてクサい台詞を言えたのかと、自分で驚く
それぐらい俺は
彼に“依存”しちゃったみたい。
黄「…」
黄「っ、泣」
赤「へ、」
黄「愛してる」
黄
突然、赤が口を開いたと思えば
夢みたいなことを言い出して
頭が真っ白になった
目頭が熱くなって、顔をほんのりと赤く染める赤が愛らしくて仕方なくて
床なのも気にせずに押し倒してしまった
黄「…なんで、逃げようとしたの?」
赤「…わかんない、気の迷い」
小さく呟く彼は、僕が急に押し倒したのにも関わらず少し期待を帯びた目をしていて
思わずキスをこぼして
いつもとは少し違う
お互いに、愛を伝え合った
赤「ぁ゛ッ、は、ぁ」
「ぉ゛、お゛ー、♡♡」
赤「ひぐッぅ?♡♡」
「きもち、すき、すきい゛、♡♡」
焦点の合わない目を合わせてきて
首には手を回して。
幸せすぎて死んでしまうんじゃないかと思うほどだ
赤「ぃぐッ゛いきそ、ぅっ゛♡♡」
黄「イきそ?いいよ。イって。」
赤「ぁ゛う゛う、ひぎッ゛♡♡」
赤「は、っ♡♡は、ぁ゛♡」
黄「ッ、僕も、でるっ♡」
赤「ぁ゛、あ゛ーー!?♡♡」
薬を飲ませなくても、赤はかわいく鳴いてくれた
にこにこと頬をゆるませ、突く度に良さそうな声を出す。
亀頭で前立腺をいじってやると、それもまた感じるようで叫ぶように喘ぎながら深く達していた。
普段は遅漏な方の僕だけど、赤にいつもの何倍も興奮を覚え、何回も赤の中に出してしまった
監禁から始まる恋だって、
存在していいじゃんね。
これが僕らの
愛のカタチ
END
終わり方無理矢理すぎた爆笑
変動あるかと思いますが500人有難いです
連載が終了したのでこの「おくすり」はフォロワー限定に設定を変更します。少し経ってから。
何とはハッキリ言いませんが、まだこの連載ボチボチ投稿するので見てくださる方はフォローしといてくださいね。(^_-)- ☆
あ、お久しぶりです。笑
コメント
29件
ブクマ失礼します !! ほんと最高でした … !!!
ブクマ失礼致します!!まっっっっじで最高でした!
フグマ失礼します、最高すぎました