テラーノベル
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trkr
R-18
♡喘ぎ、濁点の表現
二人の仕事の捏造設定があります。
「…………」もうとっくに飲み終わったコーヒーカップを目の前に一時間。カップには電話番号と名前が書かれている。所謂連絡先ってやつ。
「と、ら、ぞー…」
(トラゾーって言うんだ、あの人。)
俺が最近通ってるコーヒーチェーンでバイトしてる人。顔が良くて、愛想が良くて、俺がつい、一目惚れ…みたいなものをした相手。そんな相手に、今日もいつも通りコーヒーを買って帰ろうとしたときに、「良かったら連絡ください」なんて言われながら手渡されたこれを、どうしたものか。
「はー……」
どうしよ。良かったら連絡くださいなんて顔を見て言われてしまった手前気づかなかった振りもできないし、とりあえず登録だけでもしといた方が良い、よね。ソファにだらりと身体を預けながら、端末の電話帳に電話番号を入力していく。名前の変換に少々時間を取られながら登録した。
「…」
自分の端末に表示されている名前と番号を見つめながら、全然現実味がないな…なんてことを考える。頻繁に通う常連客でも、めちゃくちゃ買っていくわけでも、めちゃくちゃ話が合うお得意様でもないし、第一、まともに会話したことすらほとんどない…もしかして人違いとか。新手の営業だったりするのかな…、最近のカフェはホストみたいなことするようになったんですか?いや、だとしても俺を相手にするのはちょっと違うじゃん…?なんてことを思いながら眺めていた画面に緑のメッセージアプリから通知が入った。
『こんにちは、もしかして今日店に来てくださってた方ですか?』
何事かと思っているうちに、追い打ちメッセージが入る。
『トラゾーです。』
「え」
トラゾーって、あのトラゾーさんしかいないよね、流石に。…あぁ、俺が登録したから、友だちかも?の所に出て来たってこと…?ひとまず、クロノアです。と返信を送るとまたすぐに端末が鳴った。
『クロノアさん、今度飲みに行きませんか?』
「えっ?」
なになになに、怖、え…?話の展開が早い、ていうか、脈絡…いや、まずなんで?
『お酒が苦手だったらお食事でも!』
既読が付いたものの返信がないからか、また追撃メッセージが飛んできた。そのあと「酒は、少しなら大丈夫ですけど、」って返したら「じゃあ都合良い日教えてください!おすすめの店があるんです!」ってどんどん話が進んで、断るに断れなくなってきた。うー…ん、飲みに行くくらい、いいか…?なんで俺に連絡先なんて渡してきたのか聞きたいし。それにもしかしたら、仲良くなれるかもしれないし。なんてちょっとした下心みたいなものもありつつ、そのままメッセージアプリ上で飲みに行く約束をした。
◇
「へぇ、家で仕事してるんだぁ」
「…うん、まあ」
居酒屋というにはオシャレで、バーにしてはにぎやかで親しみやすいような、ほんの少し照明が落とされた店。ソフトドリンクもお酒もおいしいし、トラゾーさんがなんだか色々と頼んで出てきた料理もおいしい。
「いいね、なんかクロノアさんっぽい」
「そうかな」
トラゾーさんは俺の一個下で、あのコーヒーチェーンでバイトしながら、作家の仕事をしてるんだって。「あんまり、ぽくないでしょ」って言われたけど、確かにそうかも。
「ずっと気になってたんだよ、クロノアさんのこと」
「えぇ?」
「俺のこといつも見てたでしょ、」
「…勘違いだって」
ついガチっぽい返事になっちゃった。まさか見ていたのがバレているなんて思ってもみなかった。そんなに見てたの、俺…バレないようにしてたつもりだったのに、「連絡返してくれたし、今日も来てくれたし」なんて言われては、変な汗が止まらない。
「だから脈ありかなー…って思ってんだけど、」
「…え?」
「どう?」
「や…いや…それはさぁ…」
な、…んでこんなぐいぐい来んの…、ちゃんと話したのなんて今日初めてじゃない。どう?じゃないよ、俺は、だって、たしかに、わざわざコーヒー買いに通うくらい顔が好きで、今日だってちょっと仲良くなれたりしないかなー…とかそんな気持ちがあってここに来たわけで、ちょっと仲良くなるどころか、どう?って、そんなの、そんなのアリ…?
「…んふふふ、酔っちゃったねー…」
俺はまだ何も答えてないのに、嬉しそうというか楽しそうに笑うトラゾーさん。やだな、恥ずかしー…。
◇
「ん…、んっ…」
にゅる、にゅる…と指が出入りする感触に声が漏れる。
店で飲んで気持ちよく酔って、ちょっと飲み過ぎたかも…と思い始めた頃、トラゾーさんに「うち寄って行かない?」なんて言われて、それで…、いつの間にかベッドで中指一本をただ抜き差しされている現在。あれ…?圧迫感もなくて痛くもないけど、ローション越しに指が擦れる感触で尾てい骨のあたりがぞわぞわする。アルコールのせいか頭はふわふわしてて、微かな眠気が心地いい。あれ、なんで、?
「指一本入ってるの、クロノアさん、分かる?」
「ぁ…うん、…わかる、…」
ぬるってさっきよりも奥へ入ってきて、手のひらが足の付け根に押し当てられた感触のせいで、指一本が全部入ってることを意識してしまって恥ずかしい。痛くない?って時々聞いてくれるトラゾーさんに返事をしながら、ゆっくりとふちを広げるように動く手を眺める。
「ぁ…ぁ…っ」
俺が手元を見てたからか、ふ、って吐息だけで笑ったトラゾーさんに、それから何も言わずに指を増やされた。ぐにぐに広げるような動きをされて、二本から今度は三本に増えた指がぞりぞり、中を撫でる。
「ぅ…っ…、ん♡…っ…」
「良さそうな声出てきた、気持ちいね?」
俺の表情を見ながら聞かれて、つい顔を逸らした。
「あ、恥ずかしい?」
「っん、っ♡」
ごめんね?なんて言いながらいい所を指で擦られて鳥肌が立った。中こんなふうに触られて気持ち良いのなんて、確かにネットで見かけたことはあるけど、流石に過剰表現だと思ってたのに、本当にこんな、身体に力が入らなくなるくらい良いんだ。まさか身をもって体験することになるなんて思ったこともなかった。
「クロノアさん初めてだよね、ゆっくりするね」
「…ふ、ぁふふ、えーぶいみたいなこと言う…」
「えー?AVだったらここから優しくしてもらえないよクロノアさん」
そういうのが好きなの?って目を細めながら、中に突っ込んでる指でぐちゃぐちゃ音をたてられた。やだやだ、さすがに怖い。痛いのはやだって首を振ったら、冗談だよ~なんて笑ってキスをお見舞いされた。自分とは違う体温とお酒の匂い、トラゾーさんの舌の感触が気持ちいい。酒が入ってるから?それともトラゾーさんがうまいのかな…。
「んふ、んぅっ!」
「ん、っふふ、ここ気持ちいでしょ、前立腺」
尿道の奥の方、膀胱があるあたりを中から指で触られると腹の奥にじわじわ熱が広がる。トラゾーさんの指がちょっと動く度に肌が粟立って、ビクッと身体が強張る。
「は…♡…ぁ…とらぞ、さん…?」
「んー?」
「…ん…ぅ…といれ、…いきたい…」
「漏らしてもいいよ?」
良い訳、なくない…?ベッドだよ?濡らしたら、寝るときめんどくさいし、…おれ、いくらなんでも、人のベッドで漏らすのなんかやだ…。
「色々飲んだからここパンパンになってるもんね、このままベッドびしょびしょにしたら絶対気持ちいいよ」
「ぅ、や…っやだぁ…、」
「俺のベッドだからいいよ?あとでシーツも取り換えてあげるし、どうせこのあとびしょびしょになるんだよ?」
「ぅう、ぅ~…っ」
「強情だなぁ」
中から指で弄りながら腹をぐりぐり指先で撫でられる誘惑を必死に堪えていたら、「じゃあ漏らさないようにしてあげる」ってそれをひっつかまれた。勃たされて、膀胱がパンパンなのは分かるのに出せなくなって、ほんの少し安心したのも束の間、今度は扱きながら前立腺を中から触られて悲鳴を上げる羽目になった。
「んぁ、は…っ、っ!ふぁ…ゃ…♡」
「こらこら」
咄嗟に逃げようとした腰をベッドに押さえつけられながら、前立腺をこねられて、それを扱かれてる、逃げたいのに逃がしてもらえなくて、必死に頭を振って嫌がるしかできない。
「ひっ♡ゃ、も、…っ、っ♡」
「気持ちいの覚えた?」
「ぅ゙、うぅっ♡ぉ、おぉぼえたっ♡♡おぼ、ぇた、っッ♡」
「よし」
「ふ、ぅ…ぁ、———ッ♡♡♡」
必死に頷いたら、グッドボーイ♡なんて言われながらやっとイかせてもらえた。ぐったり沈む俺の前髪を退けるトラゾーさんの手には白い液体が掛かってはいるけど、全然出した気がしない。寧ろ腹の中の方が熱くて、そこにない何かに縋ってきゅうきゅう締めて、何か欲しがるみたいに切なくなってる。身体おかしくなっちゃった?
(ぁ…まって、といれ、)
「はいダメ」
「ひ…!」
ぐっと身体をベッドに押さえつけられて、トラゾーさんが手のひらで腹を押す。やだ、むり、出ちゃうから、やだやだ、待って、っ!
…fin?
あとがき
さて、なんだかトラゾーさんがわるい男みたいな描写をしましたが、
トラゾーさんが酔わせて家に連れ込むわるい男だったんでしょうか。
それともクロノアさんが誘ったのに途中の記憶をすっかり無くしてしまっているだけなのでしょうか。
それとも、もっと前からトラゾーさんがクロノアさんのストーカーで、出会えるように気を引いていたんでしょうか。
それとももしかして…?
前提を変えて読み直してみるのも面白いかもしれません。
これ以外にも解釈は色々できるかもしれません。どう思って読んだか、わたしにも教えてくださると嬉しいです!
それでは。
コメント
3件
最高だぁ 続きが欲しいです…
うーん、私は純粋にカフェで出会って、両者一目惚れみたいな感じだったのかと思っていました、両思いだからkrさんの視線にも気づいたのかな、なんて考えていました
うわわわっ!?!?第3話でそんな展開になるの!?😳💦 最初はカフェの連絡先交換から始まって、飲みに行って、気づいたらベッドの上…って展開がスピーディーすぎて読んでるこっちがドキドキしちゃった♡ トラゾーさん、最初は優しそうなのに実は結構強引でギャップがエモい…!あとがきの「解釈は色々できる」ってところも気になるし、クロノア視点とトラゾー視点で読み返したくなっちゃうよ〜!続きが気になりすぎる😭💕
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