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『うわあああああ!!!倒した!!燐音を倒した!!』
『燐音が死んだ!!』
🔮「お館様!」
🎭「怪我人の…手当てを…」
『終わりじゃないぞ!!立て!!怪我人の手当てだ』
『急いで救護に回れ』
『泣くな馬鹿、しっかりしろ』
🥩「よせ、薬を使うな。」
🍬「き、鬼龍さんっ、」
🥩「俺はもう手遅れだ。貴重な薬を溝に捨てることになるぞ、」
「他の若者たちの所へ行ってくれ、」
🍬「でも…でも…」
🥩「頼む、俺の最後の願いだ…」
「……あぁ、お前らか、」
『大将』
『あの日のことを私たちずっと謝りたかったの』
『先生を傷つけたよね?』
『でも俺たち逃げようとしたんじゃないんだよ』
『先生は目が見えないから、守らなきゃと思って、武器を取りに行こうとしたんだ。外に農具があったから』
『私は人を呼びに行こうとしたの』
🥩「あぁ…そう…だったのか…」
『桃李を追い出したこともごめんなさい。だけど、理由があるの。嘘じゃないよ』
『いつも通りまた明日が来れば、ちゃんと話もできたのに』
『本当にごめんなさい』
🥩「(そうだ、明日さえ…来ていたら…)」
「俺の方こそお前らを守ってやれず…すまなかった」
『謝らないで』
『みんな大将が大好きだよ。 だからずっと待ってたの』
🥩「そうか…ありがとな…じゃあ行こう…皆で…行こう」
🍬「うっ、うっ…鬼龍さん…」
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💄「あ…『まどもあぜる』ちゃん…」
「宗さん…勝てた……?」
🥐「あぁ、勝った。燐音は死んだ」
💄「良かったわァ、」
「…体が全然痛くないわ…もうすぐアタシ死ぬみたい…」
🥐「僕もすぐ死ぬだろう。キミは独りじゃないのだよ。 」
💄「宗さんには死んで欲しくないわァ…」
「アタシ、あんまり役に立たなかったわよね。ごめんなさいね…」
🥐「そんなことはないのだよ。頼むから、そんな風に言わないでおくれ。」
「…初めて会った日のことを覚えているかね?」
💄「えぇ…宗さん…お館様のお屋敷で迷ってたアタシを…助けてくれた…」
🥐「違う、逆なのだよ。」
「あの日会ったキミがあまりにも普通の青年だったから、僕は救われたのだよ。」
「ささいなことではしゃいで、鈴を転がすように笑い、柱になるまで、苦しい試練もあっただろうにそれを少しも感じさせない。 」
「キミと話していると、とても楽しいのだよ。まるで自分も普通の青年になれたようで幸せだったのだよ。」
「他の皆もきっと同じだ。」
「底抜けに明るく、優しいキミはたくさんの人の心をも救済しているのだよ。胸を張るといい。」
「僕が誰にも文句は言わせないのだよ。」
💄「ひぐっ…ッ嬉しいわァ…アタシッ…アタシも宗さんと一緒に過ごすのが好きよ、」
「宗さんとお話したり、アタシに『まどもあぜる』ちゃんのおめかしさせてくれたり、そんな変哲もない日常が楽しかったわ、」
「宗さん、宗さんお願い。生まれ変われたら、また人間に生まれ変われたら、アタシのこと、『まどもあぜる』ちゃんのお世話役にしてくれる、? 」
🥐「勿論なのだよ。キミが僕の人形でいいと言ってくれるのなら、キミと共に『まどもあぜる』と踊ろう。今度こそ、糸を切らせない。必ず、共に踊り続けよう。」
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🐺「(真緒…皆、向こうにいる…)」
「…お袋?何で向こうに行かねぇんだよ。」
「お袋!そこにいるんだろ?」
『私はねぇ、そっちには行けんのよ。』
🐺「何でだよ、一緒に行こうぜ。ほら、」
『駄目なのよ…みんなと同じ所へは行けんのよ…』
『我が子を手にかけて天国へは… 』
🐺「…わかった、じゃあ俺様はお袋と行く。俺様があんまり早く行ったら、真緒が悲しむだろうしな。」
「お袋、背負って地獄を歩く。」
『放せ、志津は俺と来るんだ。 』
🐺「テメェッ…!!糞親父っ!!」
「糞野郎、お袋を放せ!!」
『お前はまだあっちにもこっちにも来れねぇよ。』
『俺の息子だってことに感謝しろ。特別頑丈な体だ。』
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『あっ、あっ意識戻った、大神さん起きた!!』
🐺「くそが…」
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『いってぇ〜〜〜っ!!』
『野蛮人に噛まれたぁ!!』
『めっちゃ元気コイツ』
『やばいやばい吐血した、死にそう!!』
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♥「頼む、おれが死んだら、師範の遺骨背負って墓、行ってきて…」
「柱なれなくてごめんって…言ってきて…」
『わかった!!わかったから!!生きろ!!』
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♣️「つむぎさん、本当に動かないでください…」
👓「こはくくんは…こはくくんは無事なんですか、」
♣️「…とっ、とりあえず手当てを、」
♦️「…息してないですな。脈がありません。」
🥦「…、、」
👓「…また、守れなかった。俺は人に守られてばかりですね…許して、ください。」
「すみません、ニキくん…すみません…」
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