リクエストのemshp進まない(自業自得)。
ので、舐めるほど大好きなTRPG師弟のお話書きます。
気が付くと俺は、古い図書館にいた。
本棚も壁もどこかデザインが古く、所々劣化している。
なのに、なぜかとんでもなく素敵な所のように感じてしまった。
「……、?」
とりあえず目についた本を出してみる。
表紙にタコかイカの触手のような模様が彫られていて、あんまり好きじゃない見た目。
広げてみた。
『繧ッ繝医ぇ繝ォ繝慕・櫁ゥア』
……普通に読めない。なんやねんこれ。
「いやほんまに読めへんし……ふざけんなし……」
一応ページをめくってみるが、もちろん中も全部文字化けしていた。
ぺらぺらぺら。
読めないので元あった場所にしまう。
「……変なとこやなぁ……」
ぶらぶらと歩きまわってみても、俺が読めそうな本は全く無かった。
『繧ォ繧ソ繧キ繝ュ』、『隱ー縺後Ο繝?け繧呈ョコ縺吶?縺』、『繧「繝ウ繝√く繝槭う繝ゥ』……。
なんなんやよほんま……。
「……あれ?」
しばらく歩いていると、身長の高い男の人を見つけた。
黒緑?なんて言えばわかんない色の中に赤のメッシュが入った髪。
間違いなくむつーさんだ。
……けど。
なんだか、雰囲気が違う気がする。
服もいつものとは違うし……青だったはずの目の色は真っ赤になっている。
そんなむつーさん(?)は本を開き、時折くすりと笑ったり眉を寄せたりしてページをめくっていた。
「……あれ、シャオさんじゃないですか。いらっしゃい」
ようやくこちらに気づいたらしいむつーさんは、いつもとは違う底知れない笑みを浮かべた。
なんだか、吸い込まれてしまいそうな……。
「ここの本……読めるんですか?」
「あーまぁ、僕は一応ね」
「じゃあなんて書いてあるのか教えてくださいよ。その……水たまり?いや、沼?みたいな絵のやつ」
そう言うと、むつーさんは困ったような顔をした。
まるで、何かに悩んでるみたいな、そんな顔。
やがてむつーさんは、口を開いた。
「……いえ、これはシャオさんにはまだ早いかもしれませんね」
「え?僕もう大人ですよ?」
「早いと言うか……難しいですから」
そう言ったむつーさんは、別の棚から本を一冊出す。
『驍る?』と書いてある。やっぱり読めない。
「読み解くならこれがオススメですよ」
「これは……?」
「開けばわかります。今は読めなくても、いつかは」
開いた瞬間、なぜか意識がブラックアウトした。
目を覚ませばいつも通りの俺の部屋で、あの図書館も、様子のおかしいむつーさんもいなくて。
……そうだ、今日はわれむつ式TRPGの日じゃないか。
慌てて起き上がって、支度を始めた。
短いなぁ……。
文字化け改変ツールってめっちゃ良いですね。
次からも有効に使わしてもらいますわ。
コメント
6件
文字化けいいですよね、わかりますー!!
全然わからんかった そんなんあるんや
mtsha〜!! mtさんのGMビジュ大好きやねんなぁ……