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僕はかっちゃんに内緒で家を出た

携帯と財布だけを持って 本当は携帯も財布も要らなかった

だって

僕は今日この世から消えるから

色々と限界なんだ

ネットに書き込まれている僕に対しての悪口とか他にも色々

毎日自分に言い聞かせてた  大丈夫  ってそれで何とか頑張ってきたけどもう無理だ自分に言い聞かせても我慢できない耐えきれない

こんな事で 死 のうとしてる自分が嫌いだ、僕より辛い人は沢山居るのに…

でももう無理なんだ 楽になりたい

気づけば建物の屋上に居た

『 ここって…』

此処はかっちゃんとの思い出の場所

『 かっちゃん… 』

かっちゃんに会いたい

最後に会ってハグしたい

けど会ったらダメなんだ 会ったら 死ぬなって止められるに決まってる

それに会ったら 死にたくなくなる

かっちゃんに最後のメッセージを送ろうと思い 何て送ったら良いか考える

そんな事をブツブツと考えていたら………



『 クソが…!! 』

出久が消えた

家に居ない

最初はすぐに帰ってくるだろうと思ってた けど4時間経っても帰ってこない

一旦 轟とか飯田とかに出久と今日会わなかったか聞いてみた

『……会ってねぇがどした? 』

『 緑谷君とかい?…会ってないが 』

二人とも会ってないらしい

『…あいつ 』

昨日出久の部屋に入った時 ノートを見つけた

[ 遺書 かっちゃんへ ]

と書いてあるノートだった

だから何となく予想は付いてた 出久が死のうとしてる事

急いで家を出て出久を探しに行く

家を出て約1時間 見つからない

だから出久との思い出の場所に行ってみた、一旦落ち着く為に

そしたら 緑頭のもさもさ ブロッコリー みたいな頭の奴が居た

俺はそいつに声をかけた


『 …おい』

聞いたことのある声

もしかしてと思って後ろを振り返る

そこには トゲトゲ頭の 綺麗な赤色の瞳の 男性が居た。

僕は今後一歩踏み出せばすぐ落ちるギリギリの所に居た


『…来ないで』

緑頭のもさもさのブロッコリーみたいな頭の奴…そうそれは 出久だ

出久は後一歩踏み出せばすぐ落ちるギリギリの所に立ってた

来ないでって言われても

はい。分かりました。行きません   とはならない


『 …無理に決まってんだろ 』

無理とか言わずに帰ってよ 来ないでよ

もう君に迷惑かけたくないのに…


『 …なら此処から落ちるよ 』

そんな事言ってっけど、どうせ落ちない 落ちるまで時間が掛かる

出久が落ちる前に 抱き締めてやれば良い


ぎゅ


『 かっちゃn…… 』

『 黙れ 』

かっちゃん怒ってる…

当たり前だ 突然居なくなって 勝手に死のうとしてたんだから

…ん? ちょっと待ってよ? もしかして かっちゃん泣いてる?

僕はそっとかっちゃんの顔を覗いた


『 …見んな!!!! 』

あ~…泣いてる かっちゃん泣いてる


『 …かっちゃん ごめんね 』

出久は俺が泣いてる事に気づいたのだろう

さっきまで来ないでって言ってた奴が

優しく抱き締め返してきたんだ

なんか気づいたら涙が溢れてたんだ…出久に見られたくなかったなのに見られた

もう居なくなってほしくねぇし

俺の本音言ってやる


『 出久 』

『 なぁに? 』

『 …もう何処にも行くなよ  』

『 うん  』

『 約束だからな 』

『 うん! 約束  』

『  破ったら爆破するからな 』


『  …俺 怖かったんだ お前が死ぬの お前が死んだらどうしようとか色々考えて         パニックになって気づけば家出てお前の事探しに行ってて 落ち着くために         お前との思い出の場所行ったそしたらお前が居て 安心した 』

『  かっちゃん… ごめんなさい 』

『  謝んな  ちゃんと今お前此処に居るし もう良いよ 』

『  …… 』


今から言うことちゃんと聞いとけよ  出久


『  俺 お前の事守るし お前の事幸せにする だから これからもそばに居てくれ 』

『  …!  うん !! 』


『 約束だぞ 』

『 うん!約束! 』



こうして僕とかっちゃんの 大事な約束がまた増えた

でも この約束が一番大事な約束だと思う


かっちゃん   あの時止めてくれて    ありがとう

出久      生きる約束してくれて   ありがとう


終わりです

どうだったかな

初めてじゃない?

こういう小説みたいなやつ

コメントくれると嬉しいです

アドバイスとかあれば言ってほしいな

またね

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