すべて妄想の産物です
題名の通りvan×zzの小説になってます
地雷の人は逃げてください。
小説初心者なので
・キャラ崩壊
・支離滅裂な文
・誤字脱字
・微妙な終わらせ方
などがあると思います。
基本的には
「人が声を出したとき」
(心の声)
〘小声どうしでの会話〙
[[無線に喋る声]]
[無線から聞こえる声]
《電話の音声》
で進んで行きます
話を作りやすくするため、現実よりも同性同士の恋愛が浸透してきている世界にしています
ここまで見てOKな人はどうぞお進みください!
特徴的な白い髪。整っていて男前な顔。
サングラスから覗いている、
すべてを見透かすような切れ長の目。
いっさい見たことのない、
その人らしからぬ優しい顔をしてこっちに向かって来て……
。。。
。。
。
目が覚めた
「…っあ゛ー………はぁ、最悪だ…。」
これで一体何回目だろう
……最近、夢を見る
それも、好きな人の
『好きな人の夢を見れるなんて良い事じゃない』
そう思う人もいるかも知れない
が、俺はそうは思わない、…思えない
相手に申し訳ない気持ちが込み上げてくるし
なにより、実現することが絶対ないようなことだと分かっているから
夢の中では俺のことを誰よりも愛しているかのような顔で一緒に過ごしてくれる
そんなことありえないとわかってるから
虚しくて仕方なくなる
あの人と俺とじゃ立場はもちろん、何もかも違う
あの人はギャングのボスで
部下の皆に慕われている
それに比べて
俺はGBCのお笑い部門のアンダーボス()とかいうふざけた役割だし
街の皆に笑われている
もちろん笑われることは嬉しいことだし
それを誇りに思ってもいる
でも、恋路には邪魔でしかない
まぁとにかく、あの人とは全然遠い所にいるんだ
「こんな夢みて本当にごめんなさい
────────────ヴァンさん」
そう、俺は
MOZUのボスであるヴァンダーマーさんに
恋をしている
きっかけはほんとに単純
2.3ヶ月前、GBCでこれからやるイベントについての話し合いがあった時
話し合いの時から頭痛がしてて終わったら病院に行こうとずっと思ってた
俺はその日、歩いてきていて足がない状況だったから誰かに送って貰おうと思ってた。けど皆忙しそうだったから結局歩いて行くことにしたんだ
(あ、これヤバいかも……。)
だんだん頭痛が酷くなってきて、少し進んだ場所で立ち止まってたら不意に車から声をかけられた
ヴァンダーマーさんだった
「やあ、ズズ。…………顔色が悪いが大丈夫か?」
「あ…、ヴァンさん……。ちょっと、…頭痛が。」
「………。乗れ」
「え……?」
「乗れ、病院まで送っていってやる」
「良いん、すか?」
「あぁ」
「マジで、ありがとうございます……!」
まさに渡りに船だったんだ
ありがたく助手席に乗らせてもらおうとしたとき大きな頭痛の波がきて限界が来た
「あ゛、ぐッ…!が ぁ………」
「ッ…おい、ズズ!だい…ょ………!?……〜〜───
───────────────
そこで俺の意識は途切れた
その後、俺は病院の病室で目覚めた
俺の担当医である がみとも曰くヴァンさんが俺を担いで運んでくれたらしい
俺が気絶している間に色々と検査をしたみたいだけど脳に異常とかは無かったって
がみともは、おそらくストレス性の頭痛じゃないかと言っていた。最近は人格も出ていないしそこまでストレスを感じることもなかったからそう言われて驚いた。なんか日々のストレスが積み重なってこうなってんじゃないかって。
「それにしてもヴァンダーマーさんの車の中で ずっと寝れてたの凄いよね。色々な意味で。」
「わざとじゃねぇから!!不可抗力だから!!」
「わかってるわかってるww。気休め程度だけど一応頭痛薬だしとくね。じゃ、お大事に〜」
「え、なんかいつもより優しい…ありがと〜!」
……病院を離れてふとあることを思い出す
ヴァンさんが車で病院まで送ってくれている途中一瞬だけ目が覚めた時
その時に見たヴァンさんの真剣な横顔
まるで映画のワンシーンのようで
今まで見てきた誰の顔よりも
かっこよく、美しく見えた
そう、それでヴァンさんに恋をしてしまったんだ
もしかしたら、恋を自覚したというのが正しいのかもしれない
あの時、俺の為だからあんなに真剣になってくれたんじゃないかと今でも自惚れてしまう
そんなことあるわけないのに
あれから、ヴァンさんを避けるようになった
この想いがバレるわけにはいかないから
それからずっとモヤモヤしてる
がみともに相談乗ってもらおうかな
[[ちょっと無線抜けまーす!]]
[了解〜]
[何かあったの?大丈夫?]
[[そんな大事じゃ無いから大丈夫!]]
[ん、わかった〜]
[OK〜]
「がみとも〜!いる〜??」
「いるけど、どうしたのズズさん。怪我?」
病院の奥の方にいたがみともが顔をだしてきた いてくれてよかった〜
「いやぁ、相談したい事があって……。俺、確かサブスク入ってたよね…?」
「入ってるね。じゃあこっち来て〜、相談乗ってあげるよ」
「で、何があったの?ズズさん」
「一応確認なんやけど、話したこと誰にも言わないでくれるんよな?」
「勿論!こっちはお金払ってもらってるからね」「で、何?」
凄い詰めてくるから一旦 圧にビビる
「すんごい詰めてくるやん、……………………………。その、な?実は俺、”恋”しちゃったんよ」
「えぇ?恋バナ!?意外!誰々!」
思ってたより食いついてきた…
こっちこそ意外だわ……
「がみともって意外と恋バナに興味あるんやね」
「そりゃああるよー!ズズさんだって知り合いの恋愛情報知りたいと思うでしょ?」
「まぁ、それはそうやけど…」
「それで?結局誰が好きなの?」
「………ヴァンダーマーサン」
もともと相談内容からして腹はくくってたのに、どうしても声が小さくなってしまう
「え?」
「ヴァンダーマーさん!!」
「へぇ!もしかして…この前のがあったから?」
うっわぁ、もうバレたよ………。がみともって結構勘が鋭いよな
「まぁ…、うん」
「悪いけど正直俺は頑張れとしか言えないなぁ」
なんとなく思ってた通りの返答が返ってきた
「…やっぱそうよね!いやぁ、なんかごめんな? こんなこと話しにきて…。」
「別に〜。そのためのサブスクだもん!重いことでもしょうもない事でも全然OKだよ〜」
「そっか、……なら良かった!」
「……。ねぇ、…ズズさんはさ、どうしたいの?」
「どうしたいって?」
「例えば…付き合いたいとか、そういうの」
いきなり核心を突いた質問してくんじゃん…
「……付き合いたいかどうかでいわれたら付き合いたいけど、でももう結果は分かりきってるからどうしようもないっていうか」
「わかんないじゃん、いけるかもよ?」
「でも…俺だよ?こんなのだよ?」
「そうやって思ってたらもっとダメになるでしょもっと自分に自信持って!」
「えぇ……。…………まぁ、わかった」
「それわかってないやつじゃん!いつものズズさんと同じでもっとバカみたいにうるさいだけで良いんだって」
「そうかな…って後半ディスっとるやろ!」
「あははwそうそう、そのテンションだよ!調子戻ってきたじゃん!やっぱりズズさんの良いとこはテンション高いとこなんだからさ、前面に出していかないと!」
「がみともがそこまでいうなら…………………うん、わかった。俺なりにできるだけやってみるよ」
「そう?ならよかった!…………っ!!、ごっめんズズさん!悪いけどちょっと急な仕事入っちゃったから行ってくる!」
「いってらっしゃい!今日はありがとうね」
「どういたしまして!じゃあ、何時でも相談のるから!辛いことあったら教えてよね!」
「わかった〜!バイバーイ!!」
なんかがみともにこのこと話してスッキリした。今日はもう帰って寝ようかな
あ、無線に連絡いれとかないとか
[[すいませーん!今日はもう寝まーす!おやすみなさーい!]]
[おかえり〜、そしておやすみ〜]
[お疲れー]
[おやすみなさーい]
朝起きると非通知からの電話が何件も来ていた
昨日は早めに寝たからしゃーないか
…非通知って事はヴァンさんかな
正直、連絡し辛い
会話してたらこの想いがヴァンさんにバレそう というか絶対バレる
振られるのはまだ良いけど嫌われるのはイヤだし
ぎこちなくなるのもイヤだし
でも、連絡しないはしないでヤバい気がするし
(……電話するか。)
《もしもし、ヴァンさん。今、時間あります?》
《あるぞ》
《良かったです。えっと、それで本題何すけど、昨日、ヴァンさん、俺に電話、かけました?》
《あぁ、かけたな》
《その、えー要件が何だったのか、聞きたくて》
《ほーん、自分でわからんか?》
《ちょっと、わからない、っすね……》
(流石にバレてる訳ないよな…最近全然話してないんだし、もし…もし、バレてたらどうしよう……)
《そうかそうか、”わからない”か》
《は、はい…》
(怖い……怖すぎる!!圧ヤバすぎん!?なんか 忘れてる重要な仕事あったか!??)
《お前最近、儂のこと避けてんだろ》
《…ッい、いやぁ、そんなことないっすよ〜!》
《あくまでもそんなことはないと?》
《あくまでも、もなにも、》
《じゃあこの前、声をかけようとしたら逃げて行ったのはなんなんだ?》
逃げ道が無くなるくらい詰めてくる
《いや、えっと、そ、れは……。》
《それは?》
《えー、その、なんと言いますか…………その日はちょうど立て込んでて!偶然なんすよ!!》
《ほう、偶然と》
「何回かあったんだがなぁ?ズズ?」
「それは……その…、て、え?」
「え、あ、ヴァンさん!?なんで、いつから!」
いつの間にかヴァンさんが俺の背後にいた
久しぶりに近くで見たヴァンさんは、やっぱり かっこよくて、心臓の音が大きくなる
「ちょっとツラかせや」
「いや、その……。」
「あ゛?」
「ひっ、スイマセン、イカセテイタダキマス」
ヴァンさんの乗ってきた車に乗り込む
(あ、この車ってあの時の。そういえば、あの時のお礼まだ言えてない……)
「あの…ヴァンさん…。」
「なんだ?」
「あの時は、ありがとう、ございました」
「……あれから頭痛は?」
「最近は、無い、ですね。ホント助かりました。ヴァンさん、今、番号何番ですか?」
「別に金はいらん」
「その、俺なりの、気持ちなんです。」
「そうか、なら別の形で貰う」
「え?」
「なんで避けてた?」
ヴァンさんの視線がこっちに向く
すべてを見透かすような目
あぁ…やっぱもうバレてんのかなぁ
「言わないと、ダメ、………ですよね…。えっと、」
必死に脳を回転させて言葉を紡ぐ
「あの、一つだけ、約束、してくれませんか?」
「約束?」
「その、理由を言っても、せめて、今までの関係のままで居てほしくて…」
「理由にもよるが…まぁ、いいだろう」
「ありがとうございます…」
振られるのはわかってるけど。どうしても、どうしても心が落ち着かない。視界がにじむ。ああ、もう絶対に無理だ。きっと、今までの関係のままでもいられない。…………でも、言わないと…。
「………。俺!ヴァンさんのことが、その、好きになっちゃったんです…!恋愛的な、意味で……。」
一度口にしてしまうと必死にせき止めてた想いがどんどん一緒にこぼれ落ちる
「ホント…ッ迷惑っすよね!こんな、ッお、俺が、ヴァンさんのこと、……ッ好きになるなんて……。」
「それで、…ッバ、バレて、嫌われたく…ッなくて、最近、ずっと避けてたんです…。」
「本当、どうしようも、ない奴、ですよね…ッ。」「今、殺されてもいいんで、……ッどうか、せめてこの関係、のまま…ッいれない、ですかね……?」「凄く、気まずくなるのは分かってるんです…!それでも…ッ嘘でも良いですから!」
「………………………、悪いが約束は守れそうにない」
「………ッやっぱ、そうっすか……。」
「この関係は変わってしまうな」
「これからは”恋人”だろう?」
「……………………ッえ?…こい、びと………?」
「ああ」
「嘘じゃ…ッ」
「嘘じゃない」
「本当に………ッ?」
「本当にだ」
「俺…、夢見てるんじゃないですよねッ?」
「確かめてみるか?」
「え……?確かめるって…んむ!?」
急に顎を掴まれ………唇を奪われた
「どうだ、夢じゃなかっただろ?」
「…っえ、?は…ッ、…え??、。……ッ//!!」
状況をやっと理解して、顔に熱が集まる
「はは、一気に赤くなったなぁ。まだ自覚できてなかったのか?…ズズ?」
「ッホント//!なんなんすか!!!ヴァンさん!マジでもう…、!そういうとこっすよッ!!///」
「儂はそういう男なんだ。わかってるだろう? なぁ……………。今なら引き返せるが、どうする?」
貫くように鋭いけど優しい目つきで見つめてきてすごくドキッとしてしまう
「…ッそういう所も含めて好きになったんすよ!引き返すわけないじゃないっすか!!………………。なんなら、ヴァンさんのほうこそ、俺なんかが 恋人で本当に良いんですか……?」
「お前”だから”良いんだ。儂は好きでもない奴を恋人にするほど軽い男じゃあないんでな」
「えっ、それって……!俺のことが好きっt…………」
急に体がグラついた
(あ、ヤバ、今日俺、1回も飲み物飲んでない……。)
「あ」
「マジで本っ当にすいません!!朝からなんにも飲んでなくて!」
「ったく、お前はどこまでいっても芸人だなw」「ほら、病院いくぞ。車乗っててよかったな」
「マジでありがとうございます………!!ほんまにすいません!俺っていっつもこうで」
「そんなもんずっと前からわかっとるわw」
ヴァンさんの運転する車に揺られる
病院に連れて行ってもらうこの構図が前のときと一緒でつい見つめてしまう
「……儂の顔になんかついてるか?」
「いやぁ〜、やっぱかっこいいなぁって。俺って幸せものだなぁって実感してます」
「ふーん、そりゃあよかった」
そうこうしているうちに病院に着いたみたいだ
「ホンマにマジでありがとうございます……」
「別に気にすんな。ズズ、首に手ぇまわせ」
「?、はい。これで良いっすか?」
「よっ、と」
背中と膝裏に手をまわされ持ち上げられる
「へぁ!?//こ、これってお姫様抱っこじゃ//」
「そうだが?」
「ちょ!//恥ずかしいんすけど!//」
「別にいいだろ、恋人なんだから」
「それは、そうっすけど……//」
病院内にはちょうどがみともがいた
「…っ!…あらあらw」
「こいつを頼む」
「まーたズズさんなんかやったの?」
「ごめ〜んがみとも〜。普通に飲み物飲むの忘れてた〜」
「はいはーい治しますよー」
治してもらっている途中、がみともから声をかけられた
〘ズズさん!もしかして告白成功したの?〙
〘まぁ、うん//〙
〘まぁじ!?おめでとー!!〙
〘ありがと!がみとものおかげだよ〙
〘いやー、これはズズさんが頑張った結果だよ!にしてもよく告白したよね〙
〘告白は不可抗力というか…〙
〘え?何があったの?〙
〘ヴァンさんのこと避けてたらそのことについてめちゃくちゃ詰められて…その結果って感じ〙
〘へー?〙
「よし、治ったよ」
「ホンマにありがとう!助かったわ!」
「じゃあお大事にねー!あ、あとお幸せに!」
「うん!ありがとがみとも〜!」
病院の入り口らへんでヴァンさんが待っていた
「随分と仲が良いな、何の話をしていたんだ?」
「ちょっとした世間話っすよ」
「ほーん、それならまあいいが」
「なんすかその反応」
「…別にどうでもいいだろう。で、お前これからなんか予定入ってるか?」
「…?特に入ってないっすけど」
「ならちょっと付き合え」
ヴァンさんが、出していたバイクに跨る
「後ろ乗れ」
「え、はい」
「掴まってろよ?」
「え?ちょ!うわあ!!、いきなりスピード出し過ぎっすよ!」
恐怖でつい、抱きついてしまった
「って、あ、すみませ」
引っ込めようとしてた手を内側に回させられた
「そのまま抱きついてろ、飛ばすぞ」
…
……
………
周りの風景がどんどん変わっていく
ヴァンさんの体温は温かくて、こんな危険運転なのに俺は今、すごく安心してる
(ふふ、やっぱり俺は幸せものだなぁ)
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