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あ、ありがと!!!!神……神ッッ!!
紫 side
「……言いに行きました?」
こちらに戻ってきた水色の髪をした彼に聞いた。
彼は頷くだけで何も言わない。
きっと、別れを告げたときのレイマリさんを見て罪悪感を抱いたのだろう。
壁からこっそり見ていたから…そうだとすぐに分かった。
ああ、…レイマリさんも、ウパさんも、なんて可哀想なんだろう!
……でもそれは貴方たちで決めたことだから、しょうがないよね。
これで次のが成功すれば、私が計画していたことが思い通りにいくばず。
そして、私はレイマリさんと……
そう考えただけでニヤけそうになってしまう。
だけど、この事がウパさんにバレたら失敗してしまうから我慢することにした。
「じゃあ、ウパさん…またね。」
そう言って私は彼と別れた。
彼の背中が遠くなっていくのを見ずに、私はレイマリさんのもとへ急いで行った。
今行けば、泣いている彼女に偶然会えるという構図が出来るから。
口角がだんだんと上がっていく。
ライム side
ウパさんが離れていった後、私は地面にバタリと座り込んでしまった。
あの時に出た涙はまだ止まらない。
この時間がとても長く感じた。
ぼやけていて周りが見えない。
「……レイマリさん、?」
聞いた事のある声がしたので、振り向くとそこにはレイラーさんがいた。
心配している顔をこちらに向けている。
そりゃそうだ、偶然会った仲間が泣いているのだから、心配するのは当然だろう。
「悩みがあるなら相談に乗りますよ?」
そう言われたので全部話すことにした。
話を真剣に聞いてくれた彼女は
「辛かったね」
と言い、頭を撫でてから、抱きしめてくれた
少し心地よく、出続けていた涙は気付いたら止まっていた。
その時から、私たちはよく話すようになり、仲が深くなった気がする。
彼女と話すと全てを許してくれる気がして、気が楽になる。
なんて幸せなんだろう。
ウパさんの事が埋め尽くされてしまう程に彼女のことを考えてしまう。
彼女は笑顔が素敵で、可愛らしくて、私の気持ちを考えて行動してくれる。
太陽みたいな存在だと。
きっと、私は彼女に恋しているんだと思う。
彼女を見つけると無意識にずっと見つめてしまう。
今回も見つめていたら、目が合ってしまい、少し慌ててしまった。
彼女は微笑み、こちらに手を振ってくれた。
その行動はとても嬉しかった。
でも、それは友達で…仲間だからでしょ?
そう思うと、心がなんだかモヤモヤした。
紫 side
最近、レイマリさんがこっちを見つめてくることが多くなった。
やっと意識してくれたんだ。
やっと…手に入れられる。
やっと………私とレイマリさんが結ばれる!
そう思うと私は飛び跳ねてしまうほど勢いよく立ち上がった。
数日後、私はレイマリさんに大切な話があると呼ばれた。
言うことは大体予想はついている。
レイマリさんが居るところに、ひょこっと顔を出すと、レイマリさんは輝く目を大きくし、笑顔になった。
「来てくれたんですね…!」
喜ぶ姿はよく見るが、今のレイマリさんが1番可愛いと思う。
「あの、話って…?」
知らないフリをし、反応を見る。
「ええと…、ずっと前からレイラーさんの事しか考えられなくて、…見つめてしまうんです」
「それで、…レイラーさんの事が好きなんだと気付いたんです」
「レイラーさん、あいしてます。付き合って欲しいです」
レイマリさんは少し、狂気じみた笑顔をこちらに向けた。
ちゃんと計画は成功した。
「んふふ、同じです。私もあいしてます」
と、私は言い、レイマリさんの唇を奪った。
私は舌を入れると、レイマリさんは私を受け止めてくれたかのように絡めてきた。
レイマリさんの体液と私の体液が混ざり、繋がっているんだなと感じられる時間だった。
レイマリさんは息が荒くなっている。
そろそろ死んでしまうかもしれないので、唇を離すことにした。
「ん……へへ、」
レイマリさんは顔をくしゃりとして、苦しそうだけど、嬉しそうな笑みを浮かべていた。
「これからもずっと一緒ですよ?」
「私から離れないで下さい」
そう言われたので
「当たり前じゃないですか」
と答えた。
ああ、愛しのレイマリさん。
絶対に離れないで。
ずっとそばにいて。
ずっとずっと、私に堕ちていて。
約束だよ?
ライム side
「……」
「…ずっと」
「本当にずっとなのかな…、レイラーさん」
「裏切らないでね」
私は彼女に聞こえないよう、ボソッと呟いた。