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さゆりちゃんはモエにも教えてないんだ。
そうだよね。私にだってあの時、偶然見ちゃったから教えてくれただけだし。
「んー、それをお姉ちゃんとさゆりちゃんがしてるのを偶然見ちゃって、聞いたら教えてくれたの」
「ふーん。どうするの?」
「えっとね、触るの。お股を」
「え…?触っていいの?そんなとこ?」
「いい…んじゃない?お姉ちゃんたちはやってたし。私も最近寝る前にしてるけど、なんかよく寝れるよ」
「え〜なにそれ?うちも出来る?」
「うん。なにも準備とかいらないし。なんか簡単にしか教えてもらえなかったんだけど、やってたら色々わかってきたんだ」
「へ〜じゃあうちにも教えてよ」
「ふふ、うん。モエならのってくると思ったんだ」
「あはは、なにそれ」
「じゃあ今度、うちかモエんちでやってみよ」
「え?今日でいいじゃん?もう帰る、にしてしずくちゃん、うちに来てよ?」
あ〜…まぁ大丈夫か。
「じゃ、そうする?」
「うん。ねー!そろそろ帰らない!?」
颯太は、えーもう?なんて言ってる。
「私もそろそろ帰ろうかなって思ってた!みんなは続けててもいいよー!」
私もみんなに向かって言う。
そっか?じゃあ帰るか。うん。と大地、やよいちゃんは言う。二人は最近は颯太に付き合って虫採りをしてるようなもんだもんね。
もうちょっと探そうよ!まだ探し足りなそうな颯太。
ずっと見てたけど、これくらいの季節だともうバッタも少なくなってきたみたいで、草むらをガサガサしてる時間の方が長い。
夏が終わったと思ったら、秋なんてあっという間に終わっちゃう。そしたら長い冬が始まる。
結局、大地とやよいちゃんがやめたから、颯太も帰る気になったみたいで三人が集まってくる。
「もうバッタも全然いないでしょ?」
「うん…減ってきた」
「やだな~もう冬になっちゃう」
「長いもんね、冬」
みんなで話しながら歩き始める。
「冬か~遊びが少ないから僕、冬嫌い」
「そうだな。家の中じゃかくれんぼしてもすぐ隠れるとこ無くなるし。トランプもずっとやってると飽きるし」
すぐ分かれ道になり、 また明日!と言ってみんなバラバラになっていく。
振り返ると大地もやよいちゃんも真っ直ぐ自分ちに向かっていく。颯太はもう見えない。
私は少し回り道をしてモエの家に向かった。
「モエ!」
ゆっくりと歩いていたモエに追いつく。
「早かったね」
「うん。颯太が走って帰ったからそのまま来ちゃった」
「じゃ、うちの部屋に行こう」
「あら、しずくちゃん、いらっしゃい」
「こんにちは。お邪魔します」
居間にいたおばさんに挨拶をして階段をあがる。
「おばさんいたけど大丈夫かな?」
「ん〜多分来ないよ。ドラマ観てたし」
「ドラマ…こっちもTV点けよう?同じの点けとけばちょっとは安心じゃない?」
「あ、そうだね」
「それでそれで?どうするの?」
「えっとね、まずは聞いた通りに教えるね?こうやって股を触るの」
私は体育座りの膝を広げた姿勢で、割れ目に沿って縦に撫でて見せる。
「うん。それで?」
「教えてもらったのはこれだけよ。モエも触ってみて?」
「うん。こう?」
真似して触ってる。
「あっ、きゅんてしちゃう!これ、収める方法じゃなくてきゅんてする方法じゃない?」
コメント
1件
読み終えました。子供たちの淡々とした日常の中に、ほのかな秘密が混ざり込んでいく感じが巧いなと思いました。「きゅんてする方法じゃない?」というモエちゃんの返しがすごく自然で、この年頃の、まだうまく言葉にできない感覚がそのまま出てる感じがしました。設定が地に足ついてるからこそ、聞き流せない空気が生まれてますね。続きも気になります。