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bassie x soulvester
X
ガーデンバース!!
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bassieは生まれつきから花食みだ。
そして、それはずっと前から承知している。
が、普通の食べ物を食べるだけでも満たされはするので、あまり自身も気にしていなかった。 ただ――1度だれかの花を食べたことがあるのだ。あまりその時のことは覚えていないが、自身が体調を崩していた時に与えられたような気がする。
その時の花はたしか、アマリリスであったような――――
そして、目の前にいる自身の知り合いからも、その花が身体全体にばらばらに咲き誇っていた。つまりそういうことだろう。
もちろんその花以外にも咲いてはいるが、アマリリスが中心になっているようだ。
「少しお時間いただきたい。……bassieさん。」
彼が私に数歩近づくと同時に、ふんわりと花の香りがこちらにまで柔らかく舞い散っていく。
ひどく、心地のいい匂いだ。
「ええ、もちろん。…その前にだけど、貴方は花体質、で……あってるの?」
「そうです。…生を授かってからずっと。」
「…ご用件を伺ってもいい?」
「実は、花が咲きすぎてしまって。どうにかしないとと思った次第――いや、あくまで貴女の答えに従いますけれど。
…自身の知っている花食みがどうも少ないもので。」
彼は酷く混乱した様子だ。薄々花生みだとは察していたが、今までにないほど花が咲き狂っている。
花生みが自身で切ったりちぎったりする行為は、自傷行為にあたるため推奨されていないのだ。おそらく、彼はそれを知っているのだろう。それに加え、一般的に花体質ということは公開していないtoonが多い。 私が特に気にしていないことを知っての行動だろう。
どうにか、楽にしてあげられないだろうか。
「じゃあ、少し貰ってもいいかしら。」
「勿論。」
彼の身につけていたヘルメットをゆっくりと外す。本人も一瞬驚いたように身動ぎするが、すぐに素直に頭をこちらへと向けて。
そういえば、あまり見る機会はなかったな、なんて思ったり。
彼の髪から、数個ほど花を摘む。
彼の様子から、そこにまで痛みはなかったように思える。
口の中にぽいっと入れ込むと同時に、今までに感じたことの無いような甘味と多幸感に満たされる。精神を包み込まれたような、そんな感じだ。
もう一個、と伸ばした手を、”これはいけない”と直感で引き止める。
ここまで花食みからして花生みの花は美味なのだ。もしかしたら、 中毒になってしまうかもしれないし、他に必要としている人がいるかもしれない。
……依存する事を本望だと少しでも思ってしまった自分がいるのは内緒だ。
そのまま固まっていると、彼が少し顔を上げてこちらを見る。何も行動を起こさないのを不審に思ったのだろう。
「…美味しいわ。」
「それなら、良かったです。」
ヘルメットを取った彼は今までにないくらい幼く見える。それに加え、上手く騎士を演じきれて居ないように感じる。彼のスイッチが入るのには、彼のアーマーやヘルメットが関係しているのだろうか。
少し不安そうな視線を私へと向け、その後に目を閉ざす。
とりあえず、今は後回しにしよう。
「なんだか、今までに食べたものでいちばん美味しいと思うの。」
「…誇張をしすぎでは」
「驚いたことに、これが事実みたい。
…栄養価が高いって、本から見たことがあるけど。ここまで美味しいとは思ってなかった。」
「そうでしょうか。」
自分でも驚きが隠しきれない。
会話を切りやめ、少し考える。
そういえば、花生みからしては、花食みの体液にすごく栄養があるのだったか。
……もし、彼がそれらを受け取って栄養源としていたなら。少し嫌な感じもする。
なんとも醜い感情だろう。これが花生みへの、 花食みの独占欲だろうか。
「栄養、というか。食べ物はどうしてるの?」
「普通に、他のtoonと同じような食事を栄養源としているでしょう。
…ああ、そういえば、体液を栄養として受け取れる――謝罪します。 」
失言でした、と彼は続ける。
快く思わない人もいることを知っての判断だろう。それに、私は彼からして女性として扱われる。
「大丈夫よ…?私も、……私が貴方の花を食べた時、すごく美味しかったのと同じように…貴方からしても美味しく感じられるのでしょう。おそらくね。お返ししましょうか?」
彼の髪にするりと指を通す。おそらく、あまり気にされてはいないだろうに、彼の柔らかな髪は綺麗なまま沈黙している。
「…それは。」
しまった、何か失言をしてしまったような気がする。
「いいえ、なんでもないの。そう思っただけだから、気にしないで。」
「…おそらくですが、そうでしょう。花生み専用の栄養補給剤などにいろんな種類の味があるので。
1度、食べたことがあります。自身からしては、すごく美味だったように感じました。」
「どのくらい?」
「まるで、中毒になってしまいそうなくらい――でしょうか。」
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疲れた