テラーノベル
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春の奇跡的にほどよい気温のある日
私は朝4時に目を覚ます
窓の外は真っ暗で
スマホからでるブルーライトだけが私を照らす
コミッ○ シーモアがうつっている画面の左上を確認し
私は誰も聞いていない一人言を呟く
「うわ…まだ寝れるじゃん…」
私は佐野 七愛(さの ななあ)
今日から中学生生になる、
元受験生腐女子
私は今年の2月に中学受験をし
見事合格した
しかし、
私が受験していた学校、
それはすべて**女子校**だった
腐女子である私にとって
また、異性愛者である私にとって
それは由々しき事態だった
受験するまで自分の志望校をちゃんと確認していなかったのは
100私の責任
だから、今はこの現実を受けとめ、
柄にもあわない私立のお嬢様女子校に進む決意をしている
「まだ時間あるし…ダウンロードサイトでも見て時間潰すか… 」
私この5時間半後、
つまり9時半に入学式がある
小学校のクラス替えなんかとは違い
知り合いが1人もいない中での
0からはじまる学校生活
入学式は、
これから送ることになる日々の
土台となる人間を確かめる場である
多少緊張はある
それでも、小学生時代頭良い一軍女子で
コミュ力最強だった私には
杞憂で終わるだろう
いや、
杞憂で終わると信じたい
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