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第一話
私は、いい子でいなくちゃ…
「菜々ちゃん、可愛い~!」
可愛いといつも言われる。自分は、どこが可愛くて綺麗なのかが分からない。
「そうかなぁ?」
と、笑顔で友達の美月返す。
美月とは、入学式の時に
「わっ!」
「ごめんね~!!」
私は、何が起きたのか一瞬分からなかった。でも、ぶつかりかけたのだった。
「あ、はい。こちらこそすみません」
にこっ と優しい笑顔で私は返す。それに、美月は安心したような笑顔で
「ありがと~!」
と返してきた。それから、私たちは一緒にいる。
ピコンッ
「ん?菜々の通知かな?」
私は、スマホを見た。
「あ、そうみたい」
通知先は、伽耶さん。
「陽菜ちゃんのお迎え、行ってもらっても大丈夫?職場の人が、体調不良で帰ってしまって…」
私は、そのメールに
「分かった、陽菜ちゃん迎えに行くね」
と返信をした。
「まーた、妹ちゃんのお迎えー?」
と美月が言ってくる。
「うん、そうなの」
と私は、美月に返す。
「あ、葉月さん」
とクラスメイトに呼ばれる。
「美月、行ってくるね」
と美月に言う。
「いってらっしゃーい!!」
と返す美月に、笑顔で返す。
「どうしたの?」
と私は、クラスメイトの鈴木さんに聞く。
「あの、佐々木さんとは関わらないほうがいいよ」
私は、ちくっと胸が痛くなった。
「えっと、どうして?」
と胸の痛みを隠すように、笑顔で返す。
「私、佐々木さんと中学一緒だったんだけど…」
「結構、男の人とつるむ癖があるから…」
美月が、男の人とつるむ?
言ってる意味が分かんない。
「え、そうだったの?」
と、鈴木さんに言った。
「でも、去年の美月じゃないから関係ないかな。私には」
と笑顔で返すとクラスメイトは、
「そっか…」
と笑って返されてしまった。
別に、美月がなんだって私には関係ないのに…
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