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「えーっと……」
何故か、カトル王子に呼ばれて、私は今、彼の執務室にいます。
どうしてこうなったんでしょう?
ーーー
部屋に戻って、少し休憩にしようとアリスが言ったので、部屋に戻りルーシーに美味しい紅茶とお菓子を用意してもらっている時だった。
コンコン
「はい?」
アリスかな? と思ったので自分でドアを開けにいってしまった。
「あ……」
朝見た顔だ。けど小柄で、黄色の両目が彼ではないことを物語っていた。この人は、
「リードさん?」
リードはぺこりとお辞儀をして、こちらを再度見た。
「カトル殿下より、リサ様へ伝言を申し使ってまいりました。これからすぐに話があるので、私のところに来てもらってもいいかい? とのことです。案内は私がしますので、来てもらってもよろしいですか?」
「あ、えっと、はい」
「では、参りましょう」
どうしよう、勢いに負けて了承してしまったけれど、アリスに聞くべきだったかしら。
横の部屋に視線を向けると、リードが気がついたのか、
「アリスト殿下はただいま、王陛下と謁見中です」
と、教えてくれた。あら、留守なのね……。
それに王様と話す事って何だろう。実はもう魔法のことがバレてたり? それで、カトル王子が私に聞き取り調査するとかっ?! どうしよう、アリスに何も聞けないまま、行ってしまうと私、何か失敗してしまいそうだ。
待っているリードが、行きますよ? と目で訴えてくる。
しぶしぶ、私はリードについていくことにした。
それにしても、カトル王子のタイミングの悪さ。あぁ、ルーシーがせっかく用意してくれた紅茶とお菓子が……。食べ物の恨みは恐ろしいんだからねっ!
ーーー
で、最初に戻るんだけど、ここはカトル王子の執務室。シンプルな部屋でとてもスッキリしている。仕事をためない出来る男の人なんだろうな。
「急に呼びだしてすまない」
本当ですよ! 今からお菓子タイムだったのに!! とは言えずにニコニコしておく。久しぶりと言うほどでもないが、何だか久しぶりに見た気がするカトル王子はやっぱり完璧な王子様でキラキラしていた。ただ、少し疲れた顔をしている気がした。
「まずは、弟のわがままに付き合わせてすまない。何か不自由していないかい? 私が出来ることがあれば、言ってくれ」
「大丈夫です!」
むしろ、マタタビ棒一本で、余りあるくらい色々していただいています。と、うしろに付けたいけれど。本当によくしてもらってるよね、実際。
「そうか、なら良かった。何かあったらすぐ教えてくれ。善処するから。それで、君を呼び出した件なんだが……」
カトル王子がスッと真剣な顔になる。
「君には聖女になってもらいたい」
え? え? えーっ?!
もう、フラグ回収ーーーー?!
コメント
1件
うわっ、来た……! ついに「聖女になってほしい」って言われちゃいましたね、リサ😭 最後の「フラグ回収ーーーー?!」って叫び、思わず笑っちゃったけど、読んでるこっちも同じ気持ちでした(笑) でもリサの「お菓子タイム邪魔された恨みは恐ろしい」って心の声がまた可愛くて、緊張した空気の中に彼女らしさがあって好きです。 次、どうなるんだろう…アリスは謁見中だし、リサ一人でどう対応するのか、すごく気になります!
comi
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#異世界転生
しめさば
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花月夜れん
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