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side-🦊-hotoke-💎
とある路地にある、シンプルだけどおしゃれなカフェの窓際に、しょうちゃんと座っている。
🐇 …いむくん、…大丈夫なん?
💎 んぇ、なんで?
顔色で気付かれたんだろう。
…うーん…どう誤魔化すかなぁ、…雑談とかしてからのつもりだったけど、もう全部話しちゃおうか。
💎 …しょうちゃん、聞いてほしいことがあるんだけど…、
🐇 …うん、待ってたで、…何でも言ってな?
いつも通りの優しさに、涙が出そうになる。
ああ、…なんていい仲間を持ったんだろう。
そして、なんでそんな仲間にここまで隠してたんだろう、とも思った。
そこからは、僕の一方通行の独白だった。
瞳が潤んでいく。泣く資格なんてないのに。
途中で、本当にこれで良かったのか?と泣きながら。しょうちゃんは、全部全部聞いてくれた。
そっかー…そんなことがあったんやな、と全部聞いた後にしょうちゃんは言った。
💎 …引いた?嫌いに、なった?…グスッ
🐇 ん?なんでそうなるん?
💎 ぇ、?
🐇 何があってもいむくんはいむくんや。その事実は変わらへんやろ?
🐇 誰を好きになろうと、誰と幸せになろうと、それはいむくんが決めることやから、僕がそこに首を突っ込んだりはできひんよ。
🐇 僕はただ、どんないむくんも「兄弟」として接していく。ただそんだけの話しや。
🐇 だから、嫌ったりとか、引いたりとか、そんなことせえへんよ。どんないむくんでも、僕は大好きやもん。
💎 …ぁ…ポロポロ
🐇 あーあー、泣かんとってよ…ヾ(・ω・`;)ノ
💎 しょうちゃぁん…ギュッ
🐇 おー、よしよし(´。・ω・)ノ゙
今まで頑張ったな、と優しい声が響く。
隠してるの辛かったやろ、でももう大丈夫やからな。そう言ってるような気がした。
そこからはしばらく、カフェの中で泣きじゃくった。今思い返すと、ちょっと気恥ずかしい。
涙がおさまったあと、もう1つ彼にお願いをする。
💎 ねぇ、しょうちゃん…
🐇 ん?まだなんかあるん?
💎 うん、…あのね、
💎 このこと、…ないちゃんに伝えてくれないかな?
🐇 …自分で言わなくてええの?
💎 うん、…怖くて…、
🐇 わかった。ええよ。
💎 ありがと…!
きっともう、いふくんとは居られない。
そんなことしたら、また僕の気持ちが揺らいじゃうから。
自己中だって怒られるかな…
ごめんね、
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side-🍣ないこ💗
\ピロン/
🍣 ん?
スマホが鳴った。画面を見ると、しょうちゃんからのメッセージだった。
「今度話したいことがあるんやけど、いつ会えそう₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎?」
彼らしいうさぎの顔文字に思わずクスッとしてしまう。ちょうど会議も終わっているから、今からでも会えるのだが…
「今週の土曜日ならずーっと暇だしいいよ!ჱ̒˶ー̀֊ー́ )」
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side-🍣ないこ💗
🐇 あ!ないちゃーん!!
🍣 お、来た来た
そして土曜日。ある繁華街の路地でしょうちゃんと待ち合わせた。
しょうちゃんの笑顔はいつも通りで、別に大した話じゃないと思っていた。
近くのファミレスに入って、俺はスープとハンバーグ、サラダにご飯とピザを、しょうちゃんは期間限定のパフェを注文する。
🐇 ここの期間限定パフェ、食べたかったんよね〜
🍣 え、めちゃめちゃ美味そ…(*´﹃`*)
🍣 俺も頼んじゃおっと、
🐇 ないちゃんどんだけ食べるん…w
そして、
🍣 …しょうちゃん、話したいことって?
🐇 …、
しょうちゃんの目の色が変わった気がした。
これは只事ではないと思い、俺も真剣に見つめ返す。
🐇 …ちょっと、話しづらいことやねんけどな…
そうして彼は、俺に話し始めた。
話してるうちに、俺もしょうちゃんも、俯いていくのを感じた。
それくらい、お互いにとって衝撃的な話だったからだ。
🍣 …きっと、ほとけっちは悩んだだろうね…
全て聞き終えたあと、俺は言った。
しょうちゃんは、泣いていた。
🐇 っ僕は…、いむくんのこと…嫌いにならへんって…言ったけど、……でも、…ポロポロ
🐇 もしかして、僕…、…心の、…何処かで、…距離作って…たら、って……怖い…、ポロポロ
🍣 うん…、無意識のうちに、いらない気遣いをしちゃうことも…ある、よね…。
本当はほとけっちやまろには必要ない優しさを、俺たちが無意識のうちに彼らにしてしまったら。
きっと、もっと辛くなってしまうだろう。
なら_
🍣 …しょうちゃん、
🐇 …?グスッ
🍣 …、まろにも、言おう
🐇 でも、まろちゃんは…!
🍣 うん、わかってる。
🍣 でも、言わないと…
言った上で、あの二人がどうするか…
それを俺たちはどうやって支えていけばいいか。
それを知るためには…まず、まろにも言わなきゃいけない。
……きっと、まろは辛くなってしまうけど。
その時は、俺が絶対に支えてるから。
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side-🐰初兎💜
覚悟を決めたないちゃんの目に、僕は何も言えない。言わなきゃいけない。
このことをまろちゃんに言ったらだめだって。
言わなきゃいけない、、のに
だっていむくんは_
ないちゃんと別れたあと、僕は路地裏に1人。
頭を抱えてしゃがみこむ。
🐇 ……やめなよ、ないちゃん…ポロポロ
きっと僕には、止められない。
あのないちゃんの目は、止められない。
とめどなく涙が流れる。
まろちゃんもいむくんも「事情」があるんだ。
そこに僕らは首を突っ込んじゃいけないのに。
🐇 ……ッ僕は、…!僕は、…ぁ”ッ、!!…ポロポロ
夕方の東京の雑踏に紛れて、路地裏に僕の嗚咽が響く。
いむくん……ごめん。