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曾
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宮舘side
よし、朝ご飯作るか。
まずは目玉焼き───卵をフライパンに入れて焼くだけの、たったそれだけの料理。
だけど…だからこそ、奥が深い料理だ。
火加減、油の量も違うし、蓋をする人だっている。
ちなみに俺は、半熟が好きだ。
蓋はつけず、油は薄めに、弱火でささっと。
これが俺の目玉焼き。
───1枚目の目玉焼きを皿によそって、俺は2枚目の目玉焼きを作り始める。
今度は、蓋をつけて、中火と弱火でじっくりと焼いていく。
これは、固焼きが好きな彼のための一手間。
…彼のためと思うと、どんな手間すらも愛せてしまう。
そして、2枚の目玉焼きを、こんがりと焼いたベーコンとバタートーストの上に乗せる。
それらを机へ運ぶ。
───そろそろ、目を覚ます頃だろうか。
もうじき聞こえる2階からの物音に耳を澄ませながら、2人分のコーンスープも作っていく。
『涼太の作るスープ、結構好きだわ』と恥ずかしそうに言われたことが思い出される。
すると、ペタペタと足音が聞こえてくる。
───そして、足音が止まる。
💙「…ぉはよ、」
まだ目が開いていないし、今日の寝癖は一段とすごい。
❤️「ふふ、おはよう」
それに、パジャマのズボンの裾が片足だけ上がっているのも、どうしようもなく愛おしかった。
❤️「ご飯もう出来るから、先に顔洗っておいでよ」
💙「ん、いつもありがと…ふわぁあ」
大きなあくびとともに洗面所へ歩いていく彼を横目に、コーンスープを机へ。
そして、彼が目玉焼きにつける醤油も出しておく。
💙「はぁ〜…美味そ〜…」
顔を洗って少し目が覚めたのか、今度は目をキラキラさせながらこっちに近づいてくる。
2人向かい合わせて椅子に座り、手を合わせる。
❤️「じゃ…」
💙「いただきま〜す」
❤️「いただきます」
そうして、ごくありきたりな朝食が始まった。
食器がカチカチと当たる音、彼が息を吹いてスープを冷ます音、自分の咀嚼音───
💙「うわっ、」
そして、彼の感嘆の声。
ふと前を見ると、俺の作ったご飯に一生懸命な愛しい彼がいる。
❤️「…ふふ、美味しい?」
💙「美味しい」
💙「…幸せだな、って思う味だわ」
そう言って食い入るように目玉焼きトーストにかぶりつく彼の耳は、少し赤かった。
コメント
1件
つむじさん、第2話読みました〜!😭💕 朝ごはん作る宮舘さんの優しさがにじみ出てて、もう尊すぎる…! 半熟と固焼きで手間を変えるところとか、彼の好きな醤油まで用意してる細やかさに胸キュンです💘 「幸せだなって思う味」って言われたときの耳赤ちゃん、最高すぎる〜!! ふたりの空気感がじんわり温かくて、日常の描写なのにすごくエモかったです✨ 続きも楽しみにしてます!