夏祭りの夜から数日後、教室の窓辺で真理亜はぼんやりと外を見つめていた。
透真への想いは変わらないはずなのに、心の奥に小さな疑念が芽生えていた。
「本当に、これでいいのかな……?」
その時、教室に平良真子が現れた。
彼女は笑顔の裏に秘めた複雑な感情を隠し持っている。
「桐山さん、話があるの」
二人きりになると、真子は静かに言った。
「透真くんを諦めるわけじゃない。ただ、あなたにだけは知ってほしいことがあるの」
真理亜の胸はざわついた。
果たしてその“知ってほしいこと”とは――?
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放課後、真理亜は透真に打ち明けることにした。
「透真くん、私、まだ揺れてる。でも、あなたのことは大切」
透真は真剣な眼差しで真理亜を見つめ、優しく微笑んだ。
「揺れるのは当然だ。俺もお前の気持ちをずっと大事にしたい」
二人の距離は、少しだけ近づいた気がした。
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【片想いごっこノート】
・8月3日(土)
恋は迷いながらも前に進むもの
大切なのは素直な気持ちを伝える勇気
「揺れてもいい、でも諦めたくない」
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