12話.9月12日,もやもや
桃「すッ、好きな人ですか…ッ、?///」
顔を真っ赤にして、あたふたしているさとみさん。
ああ、この反応は…。
黄「いるん、ですね…」
桃「ひぇッ、…うぅ、はい…」
黄「…ッ、」
なんだ、好きな人居たんだ…。
あーあ、聞いといて馬鹿みたい。
誰かも分からないのに、嫉妬するなんて…。
桃「…るぅと、さん?」
黄「えッ、あ…?ど、どうしましたか?」
桃「顔、青白いですよ…?お休みになっては…?」
黄「え、いや、大丈夫ですよ!」
な、なんでこんなに焦ってるの、僕…。
元々さとみさんは、兎だし…。
もう3日ほどで居なくなってしまうのに…。
黄「…ちょっと、気分転換してきます…」
桃「え?ええ、行ってらっしゃい」
戸惑うさとみさんに送られながら、道を歩く。
あぁ、もうどうしよう。
頭がぐるぐるで、今にでも爆発しそうだ。
どんっ
黄「ひゃッ、」
「あ?」
うわ!怖い人…あれ?
橙「るぅちゃんやん!」
黄「ジェルくん!?」
ジェルくんは、ハーフのお兄さん。
関西に住んでたらしく、たどたどしい関西弁ではあるが、めちゃくちゃ面白いのだ。
黄「ジェルくん、おっきいねえ」
橙「わお、センキュー。るぅちゃんもベリーキュートやで」
黄「もぉ、僕はクールなの!」
橙「あっはは!オーケー、オーケー!クール!」
黄「そうですぅ、僕はカッコイイの…」
思いっきり拗ねてみせれば、ニコニコ笑顔で僕の頭を撫でた。
橙「顔、Cryやで…?どうしたんや?」
黄「うぅ、ジェルくん、実は__」
桃「るぅと!!!」
ぎゅぅぅ、
黄「ふ゛ぁッ、!?///」
橙「what?!大丈夫か、るぅちゃん!」
黄「え、あ…うん」
…さとみさん、?
なんでここに…?
というか、さっき僕のこと__。
桃「るぅ、とさん…ッ、この男…!」
黄「えっ、ジェルくんのことですか?」
桃「じぇる、くん…?」
黄「僕のお友達ですよ…?」
さっきまで強ばっていたさとみさんの表情が一気に和らぐ。
僕を抱きしめたまま、ジェルくんに謝罪したあと、僕に向き直った。
桃「るぅとさん。いや__るぅと。俺、貴方のことが好きです」
黄「さとみさんが、僕を…?///」
うそ…。そんなことある?
つまり、僕たちは両思いということで…。
…ッ、!?///
桃「…付き合ってくれませんか?」
黄「、は、はぃ…ッ、!よろしくお願いしますッ、///」
ちゅっ
___この日、重大な問題を忘れて愛を誓ったんだ。
橙「付き合うてなかったんか」
紫「ジェルくん?どうしたの、そんな顔して…」
橙「!なーくん…?!な、なんでもあらへんよ!?///」
紫「そう…?」
𝕟𝕖𝕩𝕥▹▸♡100
コメント
4件
ふ ふ ふ(( 付 き 合 っ ち ゃ っ た !! 💭🥹 最 後 の 橙 紫 の 絡 み も 最 高 🧡💜