コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
僕らはまだ死にたくない!!
第2話.敵と仲間.
▼start▼
_____________________
🌙*·̩͙目線
_____________________
『バチンッ』
という音がした。僕の目に映るのは少年の頬を叩く少女の姿。少年はこの一瞬で何が起こったのか理解ができずただただ少女を見つめている。
🍎 𓈒𓏸「っ!!」
🧸*̩̩̥「べそべそ泣かないでくれる?べそべそ泣いてアンタのお兄ちゃんが帰ってくるの?」
🍎 𓈒𓏸「…っ。でもっ!!」
🧸*̩̩̥「でもじゃない。アンタが泣いてもお兄ちゃんは帰ってこないし報われない。私は_」
🌙*·̩͙「すっ!!すとーぷっ!!」
🍎 𓈒𓏸「ぅあっ…。」
🌙*·̩͙「じっ!!自己紹介しませんかっ?まだ皆のこと分かんないし…」
🧸*̩̩̥「…。そうね。じゃあ。早くしなさいよ。」
🌙*·̩͙「…え?」
🧸*̩̩̥「アンタ言い出しっぺでしょ。」
🌙*·̩͙「うぐっ!!僕は月海(るな)です。よく小学生とか中学生に間違われるけど高校一年生でっ!!えと…オムライスが好きですっ。」
🍎 𓈒𓏸「僕はっ…奈桜(なお)…です。中学二年で、林檎が好きで…えっと…。お兄ちゃんは桜で。高校二年生で…あっ…オムライスが好きでっ…!!」
🧸*̩̩̥「あっそ。私は久玲葉(くれは)。私は…学校には通ってない。好きな食べ物は…特にないけど…強いて言えばサラダ。身体は十歳。中身は今は十八歳。こういうのを説明するのは私向いてないから。あの子に聞いて。」
🍎 𓈒𓏸「あの子…」
🧸*̩̩̥「…。今はどっちでもいいでしょ。今聞いてもどうせ説明するのはあの子なんだから。で。あとはアンタだけよ。」
🌙*·̩͙「…え?もう皆終わっt…」
🧸*̩̩̥「アンタの事なんだけど。家具に隠れてるアンタ。」
🎐🫧「…バレて…ますか…?」
🧸*̩̩̥「は?バレてるから言ってんの分かんない?」
🎐🫧「…私は寿葉(ことは)です。ぇ〜と…確か十二歳で…。鯖の塩焼きが好きです。」
🧸*̩̩̥「…これで皆終わったわね。…っ。」
🎐🫧「あの…大丈夫ですか?なんか。息上がって…。」
🧸*̩̩̥「別に…。そろそろ“時間”なだけだから…」
🌙*·̩͙(“時間”。時間ってなんだろう。)
時間。その言葉を口にした瞬間_。
🧸*̩̩̥「っ…。あの子に変わった瞬間はっ。近くにいないでっ。」
『バタッ』
🍎 𓈒𓏸「うぇぇぇぇっ!?」
“変わった瞬間”_“近くにいないで”_そう言い残し、久玲葉は地面に倒れた。上がっていた息は整い、まるで電池が切れたように動かない。幸い息はしている。“時間”_“変わった瞬間”_まるで爆弾のような言い方だ。久玲葉はすぅすぅと寝息を立て始め何事も無かったかのようにその場はしん_と静まり返った。
『ガチャッ』
扉を開ける音。その音と共に入ってきたのは_
🫖𓈒𓏸「ん。あれ?寝てるじゃん。さっきまで起きてたと思ったんだけど。ってあれ?隠れてた子出てきてるじゃん。」
西。そう呼ばれていた人物だった。
🌙*·̩͙「…っ。なんの用でしょうか。」
🫖𓈒𓏸「ん〜…。用は別に無いけど…。いいこと教えてあげようかと思って。」
いいこと。西の言ういいことはいい意味だけでは無いような気がした。
🎐🫧「いいこと…。っ…。勝手に連れてこられて信じられないですっ!!」
🫖𓈒𓏸「えぇ…。それ君が言う?迷子になってた君に連れて行ってあげるって言ったら迷わず着いてきたじゃん。君。」
🌙*·̩͙&🍎 𓈒𓏸「えぇっ!?」
🎐🫧「っ〜!!う〜…だって。いい人そうだったんですもんっ!!仕方ないじゃないですかぁ!!」
🫖𓈒𓏸「まぁ良いけどさぁ。」
🌙*·̩͙(危なっかしいな。寿葉さん…。)
🍎 𓈒𓏸「…いいことって何ですか。僕にとっていいことなんてないと思うんですが。」
🫖𓈒𓏸「君達。寺内の計画って知ってる?」
一同「…知らない。/です。」
🫖𓈒𓏸「寺内は人間。いや。地球上の生き物全てを人間(ロボット)にしようとしている。世界人間計画(ミンナロボット計画)っていうのを計画している訳。」
🎐🫧「世界人間計画(ミンナロボット計画)…。それになんで私達が関係するんですかっ!!てかこんなこと言っていいんですか?西さんは敵…ですよね?」
🫖𓈒𓏸「あぁ…。安心していいよ。この部屋は防音性に優れている。しかも監視カメラはあるけど音までは拾わないようにしてるから。で。俺は敵であり仲間である。確かに寺内の仲間だけどそこまでこの計画好きじゃないし。あと、君達とこの計画の関係性だけど。無いね。関係。ただただ誘拐しやすかった。そのくらい。」
🍎 𓈒𓏸「…っふざけないでくださいっ!!じゃあ兄ちゃんが死んだ理由はっ!?兄ちゃんはっ!!関係ないのにっ!!」
🫖𓈒𓏸「…。君にいいことを教えてあげようか。君のお兄さんは死んだ。でもそれは形だけ。お兄さんの身体や臓器が無くならない限り俺が直せる。寺内は殺すことが出来る。俺は人間をロボットにしたり、ロボットを人間に直すことが出来る。…ま。今回はこのくらいにしようかな。じゃあまた来るね。何かあったら言って。」
『ガチャン』
🎐🫧「…。ぁ。嵐のような人でしたねっ。」
🍎 𓈒𓏸「…兄ちゃんを……直せるっ?兄ちゃん…。」
🌙*·̩͙「…。とんでもない人だな…。」
西は寺内の仲間であり僕らの仲間である。ということは寺内の敵であり僕らの敵でもある。寺内は人間を殺し西は人間をロボットにする。西はお互いがお互いを利用していると見せかけて西の中で寺内が踊っている状態。そんな状態に寺内は_。
『ガバッ…ガタガタッ』
🧸*̩̩̥「…っ!!」