何でも許せる方向け
・出てくる全てのこと、物、人に関係なし
・ド捏造
・CP表現無し
・割とギャグ
・パロ的な何か
上全て理解出来た方のみお読み下さい。
Help me,ERINNNNNN!!パロ。困ってる人のところにマップ上でピンが刺さる歪みにかかったつぼ浦の話。
『あ?今なんつった?』
「だから、そのピンは歪みだ。困っている人のところに、ピンが勝手に刺さるらしい。」
俺は今、歪み報告として市長室に来ている。
朝起きて直ぐにATM強盗があり、マップを確認したところ、何故かよく分からないところにピンがあり、まぁいいか。と強盗があったところにピンを刺そうと思ったら何故か刺せなかったのだ。これは歪みだろうと思い、市長に話しに来たところ、冒頭のようなことを言われた。
『どういう事だよ…』
「それは私にもわからん。だから今補佐達に調べさせているんだろうが。…まぁ、この歪みは1日経てば直る系の歪みっぽいからな。大丈夫だろう。」
フン。と鼻を鳴らして、もういいだろう。と言う風に机の上に山積みになった書類の1番上から紙をとって、それに目を向ける。
『いや今すぐは直せねェのかよ?』
「だから、1日経てば直るんだよ。誰かに危害が加わるものでも無いし、それなら他の事に時間を当てた方がいい。明日になっても直らなかったらもう一度来るんだな。」
少しだけこちらをチラリと見たが、手に持っている書類の方が大事なのか直ぐに目を戻した。
『テメェ………クソが。』
市長が言っていることは最もなことであり、一点を除けばつぼ浦とて問題ないのだ。ピンは刺せないと不便だが、別に刺せなくても事件対応は出来る。ただ、つぼ浦にとってその1点がとても大事なのだ。それは、
【困っている人間を放っておくことが出来ない】
ということだ。よく目にするマップにずっとピンが刺さったままでは、誰かが困っているんだな。ということが丸わかりすぎる。それを放置してまで事件対応に迎えるかと言われたら、否。無理である。
『はぁーーーーー……..』
市長室の扉を乱雑に閉めて、不愉快ですと言わんばかりに音を立てながら階段を降り、自分のジャグラーに乗って大きなため息を吐く。
『これ……今日は退勤すっかァ…?』
目立つピンをチラリと見る。
自分で呟いておきながら、そんなことは出来っこないと知っている。
『フゥ…….今日は、市民対応メインだな。』
先程まで項垂れていた男とは思えないほど、真っ直ぐにマップのピンを見つめ、車のハンドルをしっかりと握り、アクセルを踏み込んだ。
早速ピンの先に向かうと、そこは花屋だった。
『…こんな所で困ってるやつがいんのか?』
疑問に思いながらも、チリンチリン、と客が入ってきたことを知らせるドアベルを鳴らしながら花屋の中に入った。
「うーーーーん………….」
そこにはつぼ浦の後輩である安保さぶ郎があからさまに悩んでいる声を出していた。
『安保くん?何してんだ。』
声をかけるとビクッと肩を揺らし、コチラを見る。
「つ、つぼ浦さぁん、!??」
『おう。つぼ浦だぞ。』
明らかに驚いているさぶ郎の体の先には、綺麗な緑のグリーンベルと、華々しい黄色のカーネーションがあった。
「つぼ浦さん花屋来るんだ……」
『お?別に来てもいいだろ。で、安保くんはなにやってんだ?』
「あ、えっと…お父さんとお母さん…ミンドリーさんとぺいんさんに、日頃の感謝としてお花を送りたくて…どれがいいかなって選んでました、…この緑の、ぐりーんべる?と黄色のカーネーションが綺麗だなって思って、これにしようかなって…」
素晴らしきかな親子愛。素敵な家族とはまさにこのこと。眩しいくらいに素直で純粋な心に一瞬溶けそうになるが、なんとか取り繕う。
『あー…….でも、そうだなぁー……安保くんが選んだのを否定しようとは思ってないんだぞ?けどな、花にはそれぞれ花言葉が決められててな。これが結構大事だったりするんだ。』
「花言葉…」
『おう。グリーンベルも黄色のカーネーションも2人の髪色だし綺麗な花なんだけどな。花言葉が..ちょっと良くないんだ。』
「どんなのですか、?」
『グリーンベルは偽りの愛、罠。黄色のカーネーションは嫉妬、軽蔑だな。』
「さぶ郎の気持ちと真反対……!!!」
ガビーンと衝撃を受けたように口をポカリと開ける。
『だろ?勿論2つともいい花なんだが、もしかしたら花言葉を調べるかもしれないだろ?だからあんまりオススメはしないな…あと、安保くんにオススメの花があるぞ!』
「おすすめ!…花言葉良い意味のやつ、?」
『もちろんだ。…オススメは桃色のカーネーションだな!』
ビシッと入口の方にある桃色の花を指さす。
「カーネーションって悪い意味があるんじゃないんですか…?」
『花は色によっても全然言葉が変わるぞ!基本的に黄色い花にはあんまりいい言葉がつかないんだ。黄色綺麗な色なんだけどな…キリストを裏切ったユダの色が黄色だかららしいぞ。ホントかどうかは知らんけどな!』
「ほぇー…」
思ったよりも花に詳しいつぼ浦に感心の声が漏れる。
『あぁそうそう。んで、桃色のカーネーションの花言葉は、暖かい心、感謝。だぞ!安保くんの想いにうまくハマってるんじゃないか?』
「暖かい心…感謝…ピッタリすぎる花言葉!つぼ浦さん凄い、!!」
ぱぁっと嬉しそうにしながらつぼ浦を褒め、桃色のカーネーションの元に歩く。
『まぁな!…それに、桃色のカーネーションは安保くんの髪の色でもあるからな。いい感じだろ?』
「そこまで考えてる、!つぼ浦さんほんとに凄い…!!ありがとうござます!!」
ぎゅっと桃色のカーネーションを握り、買ってきます!と定員の元に走った。
つぼ浦は入ってきた時と同じように、チリンチリン、とドアベルを鳴らして外に出た。チラッとマップを見ると先程まであった花屋のピンが無くなっている。本当に困っている人がいるところに刺されるんだな、と改めて思った。そして、“困っている人を助けるとピンが無くなる”という予想は合っていたようだ。
またピンが別の場所に刺される。
『よし、行くか。』
「つぼ浦さん!お花買った!」
安保も桃色のカーネーションの花束を2つ作ってもらい購入したあと、すぐに外に出る。
『安保くん!俺は他の用事があるからもう行くぜ。』
「あ、わかった、!つぼ浦さんお花選ぶの手伝ってくれてありがとうございます!!」
『おう!例には及ばん!』
そしてニカッと太陽のような暖かい笑顔で、
『━━━━━━━━━━━━━━━!!!』
と言うと、すぐに車に乗り去ってしまった。
早すぎて呆然と見送った後に、さぶ郎はニッコリ笑って楽しそうに車に乗って本署まで走るのだった。
次はどこだ、とマップを見ながら走っていると、とても見覚えがある道に来た。これは…と思っているとピンの場所に着く。
「あーー!??!??大丈夫かー!!??くっそこれじゃ無理か…!?!?」
なんだかよく(声判断は出来ないが)聞き覚えがある声が聞こえる。
『なにやってんだ神崎。』
ここはロスサントスピルボックス病院である。
そのピルボックス病院の医者であり、つぼ浦によく絡んでくる(つぼ浦がよくイチャモンを付けて切符を切る)神崎治が病院の外で壁に向かって大声で話していた。
「おわッッ!?!?!?…なんだつぼ浦かよ!!めちゃくちゃビビったじゃねぇか!!」
胸に手を当てながら摩り、驚いて心拍がとんでもない事になっている心臓を落ち着かせようとしている。
『とうとう壁に向かって話しやがって…薬ヤってんのか????』
「フル無視かよ!!!!そんでヤッてねぇよ!!!!葉風邪が歪んだんだ!!!壁に飲まれちゃったんだよ!!」
神崎がぜぇぜぇと肩で息をしながらこいつヤバすぎる…と呟いている。ご愁傷さまである。
『なんだ歪みか!それならそうと言えよ。今助けてやるからなー!!!!』
「言おうとしてたんだけどな…!?!?」
『よし!じゃちょっと離れてろ神崎!』
「え、!?!?」
そういうとゴソゴソとポケットから飴ちゃん(手榴弾)を出し、人が吸い込まれたらしい場所に投げる。そして爆発したと同時にスライディングして滑り込んだ後、複数のエモートを同時に使い、世界と世界の狭間に入り込む。
『..よし。大丈夫かー!?!』
「え、お前凄いな!?!?」
『これ位は余裕だ!』
「ここだよー!!」
『そこかー!!』
無理やり隙間に入っているからか顔などはみえないが、なんとなく護送できたような感覚がしたので、そのまま隙間からでる。
「つぼ浦さんありがとう〜!!!」
『おう!大丈夫か!』
「ほんとに助かったよ〜!!」
「やるなつぼ浦…!ありがとな!」
『任せろ。』
葉風邪からありがとう!とご飯をもらった。
病院についていたピンが消え、また新しいピンが別の場所に刺さった。
『..じゃ、俺は用があるからもう行くぜ!』
「事件か?」
『ま、事件みたいなもんだ!』
そしてニヤリと少し神崎を小馬鹿にするように、
『━━━━━━━━━━━━━━━!!!』
と言うと、すぐに車で神崎を轢いて去っていった。
「つぼ浦ーー!!!!!!」
と怒号を発しながらも、顔は嬉しそうに笑っている神崎であった。
『忙しいなァ…次は…あ?』
次のピンを確認すると、そこは丁度犯罪シグナルが出ている銀行だった。
『ここで困ってるヤツがいんのか?…まぁ犯罪されたら困るか。』
銀行に全速力で向かう。
「ど、どうしよう…」
銀行の外であわあわしながら焦っているのは後輩であるニトロくんだ。
『どうしたニトロくん!!何かあったかー!!』
「つぼ浦さん!!!!!!!!」
『おうつぼ浦だ!!』
「中で銀行強盗してる犯人がいるんです!で、人質がいないらしくて撃ち合いしなきゃ行けないんですけど、中の角で待たれてて…俺一人で勝てるかな、って……」
つぼ浦が来たことで嬉しそうに顔を明るくして話始めたかと思えば、説明していくうちにどんどん尻すぼみになって行く。
『人質いねぇのか!!なら簡単じゃねぇか!!ニトロくん避けとけ!』
「え、」
『犯人!!あんまり俺の後輩を困らせるんじゃあねェぜ!!!』
ローリングで銀行内に入り、弾を避けながら巻き込まれない程度に近づき、犯人が言葉を発する前に素早く背中に背負っていたロケランを取り出して引き金を引く。
『サヨナラだ!!!!!』
ドデカい爆発音が響く。
「うわぁ!?!?!?!?」
犯人の驚きの声が聞こえる。
「す、スゲェ!!!!!!」
尊敬の眼差しでニトロがつぼ浦を見る。
「つぼ浦お前ー!!!銀行内でロケラン打つヤツがいるかー!!!!」
『ここにいるだろうが!逮捕だ!!』
ロケランをモロにくらい、燃えてダウンした犯人に手錠をかける。
『あ!?お前キミトスじゃねぇか!』
「そうだよ!!!」
『ホントにニトロくんを困らせるんじゃねぇぜ?全くよォ…』
「いやそれはスマンが!!!でもロケランは撃たなくてもいいだろ!!!!」
『これが一番早いからな!!ニトロくんコイツの護送は任せた!!』
またピコンと別の場所にピンが刺される。
「わ、わかりました!!」
その返事を聞いて、ニッと笑い、
『━━━━━━━━━━━━━━━!!!』
というと、車に乗りこみ、すぐに去ってしまった。
「つ、つぼ浦さん、カッケェェェェ!!!!!」
「いやどこがだよ!!!」
ニトロはまた1つつぼ浦のことを尊敬し、そんなニトロを見て、コイツもとんでもないのか!?と少し怯えるキミトスだった。
『もうだいぶ慣れてきたな!次はー…』
とマップを見ると、だんだんとピンが近ずいて来ている。
『!?な、なんだ?』
バッと前を見ると凄い勢いで、走ってきている人がいた。いや、人ではなく、ペンギン…………?
「!!!つぼ浦さん!?つぼ浦さんすよね!?」
『カニくん!?どうしたそんなに慌てて?何かあったのか!』
はぁはぁと過度に浅い呼吸をしながら、つぼ浦のパトカーに近寄る。
「た、助けてくださいつぼ浦さん!!!!ヴァンダーマーに追われてるんです!!!!」
『なんだと!?早く乗れ!!』
「っ、はい!!!!!」
すぐさま助手席の扉を開け、力二を乗せる。少ししたところから何やら怒鳴り声が聞こえたので、急いでニトロを吹かしてその場から離れる。
『カニくん、なんであんなにハンバーガーが切れてんだ!?』
「いやわかんないっす!!俺はヴァンダマーが喜ぶと思ってチップを上げただけなんすけど…」
『とうとうおかしくなっちまったのか?あのおじいちゃんはよ』
そういいながら警察署まで逃げ、もうここなら大丈夫だろうと力二を下ろす。
「ほんとありがとうございましたつぼ浦さん!」
『おう!まぁ、他にも何か困ったことがあったら、いつでも俺を呼べよ?【助けて、つ』
「【助けて、つぼ浦!!】って?」
『! アオセン!!』
後ろから聞き馴染みのある声がして振り向くと、つぼ浦の先輩であり特殊刑事課対応課である青井らだおが居た。
「ゲ、らだお…」
「今ゲつった????」
「イッテナイデス」
「よし。」
ぐいと近寄って成瀬を圧で黙らせ、くるりとつぼ浦に向き直る。
「つぼ浦。お前今日なんか色々してたらしいじゃん?」
『色々ってなんすか。そりゃ生きてりゃ色々はするだろ』
何を当たり前なことを、という風に首を傾げる。
「そーゆーことじゃないw…まぁ、具体的に言えば、さぶ郎と花選んだり、神崎が歪みで困ってたのを助けたり、ニトロと銀行強盗対応一緒にしたり、今、成瀬助けたり。かな?」
『…全部知ってんすね。』
「まぁね。さぶ郎も無事に渡せたみたいですごい喜んでたし、神崎も轢かれたって文句言ってたけど笑ってたよ。ニトロも流石って褒めてたね。つぼ浦偉いじゃん」
青井がスっとつぼ浦に近寄りポンポンと頭を撫でる。
『なにすんだ。』
すぐに青井の手を払いやめさせる。
「褒めてんの〜」
ちぇ、可愛くない、なんて笑いながら呟いた後、あ、そうそう!といいながら、今度はゴンッと思いっきりゲンコツされる。
『っ!?!?!?イッテェー!!!!!なにすんだテメェー!!』
「いやつぼ浦ニトロと犯罪対応した時ロケラン打ったよな????それで鬼電きたんだけど??てか成瀬はヴァンさんの車に1枚1枚チップ詰めてそれで追われてたんだよね?ヴァンさんから俺に電話きたけど???」
ゲンコツされたことにギャンギャン吠えると、とんでもない鋭利な刃物が沢山返ってきた。そっとこの話しから逃げようとしていた成瀬もシッカリと捕まりゲンコツを食らっていた。
『あぁそうだカニくん!』
「イッテェ…あぁつぼ浦さんなんですか?」
『これを言うの忘れてたぜ!』
「?」
『なにか困ったことがあったらいつでも俺を呼べ!
【助けて、つぼ浦!!】ってな!』
Helpme,TUBORAAAAAA!!ー終ー
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