コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
するとその時、ドサドサドサッ
「ッ…!トラファルガー!」
キッドとキラーが帰ってきたのだ。
キッドは持っていた荷物を放り投げてローに向かって一直線に走っていった。
「…おい!トラファルガー!大丈夫か?」
「……なんでもッ…ないっ…」
「はぁ、行くぞ」
そう言うとキッドはひょいとローをお姫様抱っこした。
「ッ///おい!おろせ!」
「…」
キッドは無視してずんずん前へ進む。
自分の部屋に着くと暴れるローを抑えるようにベットに寝かせた。
「俺はなんともねぇ!」
「なんともねぇことがあるかよ!床に座り込んでまでの高熱出てんのによ!」
「…それより、何だこの格好!下は履いてないし、お前の服だし!」
「…汗かいてたから着替えさせただけだ。あとズボンはサイズ合わなかった…」
するとローはムスッとして黙った。
拗ねるローの頬から冷やしタオルで汗を拭くと、気持ちいいのかローは少しだけキッドの手に、すりっと顔を動かした。
(この野郎、人の気も知らねぇで…)
「…しんどいだろ。寝とけ。」
「いやだ。寝たら、あいつがいる…」
顔を青くして下を向いて呟いた。
きっと、ローの過去に何かしら影響を与えた人物なんだろう。
キッドは、はぁ、とため息をひとつした後ドサッとローの隣に座った。
「そんなに嫌なら、お、俺が寝るまで一緒にいてやるよ。」
噛んだ。顔をあからめるキッドを見て、
「…ふふっ。なんだよ、柄じゃねぇことしやがってよ…まぁそうしてくれると…たすかる」
「なぁ、トラファルガー。」
「…ん?」
「気になるヤツとかいんのか?」
「なんだよ笑。別に居ねぇけど」
「…そうか」
「なんだよ!お前もしかして俺のこと好きか?笑」
「…………ぁぁ」