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コメント
8件
最高かよ…( ◜ཫ◝)ヴッ
あ゙ぁぁぁぁぁかわいいなぁ゙、最高。続きが楽しみだなぁ、、、
好き ちょっとここに墓立てるね! 次の話出るまで中入ってるから!
はぐしきメイン!
真澄←四季みたいな描写ありますけど…やっぱ黙ります、ネタバレになりそうなんで…
はぐしき(ドロドロ目)
案外ドロドロしてなかったので、また別のはぐしき書きます!
「なぁ、前髪センパイ」
今思えばこの時こんな事を言わなきゃ…
あぁ、はならなかったのだろう。でも、俺が言わなかったら…
俺はきっと壊れていただろう…
事の発端は練馬区で起きた事だった。
羅刹卒業後に第一希望だった練馬区の戦闘部隊に入隊した四季は、真澄隊長の足の件も含めて迷惑をかけたからと会いに行く事が増えた。
最初はただの書類を運んだりするだけだったけど、徐々に隊長室に居ることを許されていった。
それを猫咲は知っていた。たびたび見ていた。だから猫咲は…四季が真澄を好きだと思っていた…。
その日は任務の報告が終わって自由時間になったから四季は真澄を探す旅に出ていた。
別に絶対会いたいわけじゃ無かったし、会えたら良いな〜っていう程度だった。なんなら馨に会えれば御の字かな〜。
なんて呑気に思いながら地下道に靴音を響かせながら歩いていた。
「ー、ーーよ、淀川隊長ッ!!」
その瞬間に四季の足がピタっと止まった。声が聞こえたから。女性の柔らかく高い、そして妙に緊張を感じる、四季の探し人を呼ぶ声がしたから。
きっと大事な話をしているから自分はどこかへ行かなきゃ、四季の足りない頭でもずっとそう思ってるのに足は思いと相反して石像のように全く動かなかった。
足を引き摺るようにしながら壁に背を付けて、短く荒い息をどうにか潜めるように口元に手を添えてギュウと抑える。
ドクドクと心臓の鼓動がやけにうるさく聞こえて、じんわりと抑えている手に汗が滲む。
(聞きたい…けど聞きたくない。)
四季の心は真っ二つに別れていた。女性隊員が真澄に何を言うのか気になるけれど、それに対する真澄の返答がわからないから怖い。
小さく固唾を飲み声が再度聞こえてくるのを柄にも合わず静かに待っていた。
「私、淀川隊長の事が好きです!」
「ずっと昔から、憧れてたんです」
鼓膜に振動したのは、熱の掛かった甘い愛の言葉。ふいに劈き始めた耳鳴りが呼吸音よりも大きくなって四季を飲み込んだ。
チラリと見えた女性隊員は耳まで赤く染まっていた。小柄で真澄が見下ろす程の身長、幼さが僅かに残るように見えるのだがだが、醸し出している雰囲気は大人の女性特有のソレだった。
綺麗で可愛い、華奢で艶のある髪。まさに真澄隊長にお似合いの人だと四季は思った。
「………」
廊下には長く沈黙が響いている。邪魔してはダメだ。頭を埋め尽くすのはその言葉の羅列だった。
羅刹にいた時にムダ先が言っていた『沈黙は肯定を意味する』その言葉が四季の頭の中で重なる。
(あぁ…真澄隊長は俺のじゃなくなる)
湧き出てきたその思いに四季は目を丸くしながら音も立てずに慎重に真澄達に背を向けて歩き出した。
泣き出しそうに鼻が痛んでいる、周囲の音も上手く聞こえない中で強く手が引かれた。
ガチッと鍵が掛かる音が静かで冷たい部屋に響いた。四季は衝動で溢れた涙をそのままに片腕を掴む人を見た。
「ま、ぇがみ…せんぱい…」
「一ノ瀬くん…何かありました?」
その声は冷たくなっていく体の芯に温度を与えた。誰も居ないのならと四季はさっきまでのことを全て猫咲にぶつけた。
「も、隊長室に行けねぇな…」
こぼれ落ちた涙の意味も知らずに四季はただ小さく「真澄隊長。」と居るはずのない背中に向かって声を落とした。
「…一ノ瀬くん」
「なに…」
振り向いた四季の目に映ったのは、蛇のような黒い瞳をした真澄隊長だった。
でもその人が居るわけがない…だから、この人は猫咲さんだ…
「な…んで、なんで…ま、えがみぱいせ…」
「なぁ…、一ノ瀬、俺とイイ事するか?」
続くよ!!