第1話ー私が演技をする理由ー
ー登場人物ー
・白雪 葉瑠香 しらゆき はるか
・涼風 瑞葉 すずかぜ みずは
・乙川 柚 おとがわ ゆず
ーATTENTIONー
フィクション
低クオリティ
ホラー要素、百合要素有り。
↳今回はまだ出てきません
◇◇◇
いつも通りの毎日。それは突然に起こった。
最近学校で休みが多かった。私は風邪でも流行っているのかと。そう思っていた。
……でも…真実は違っていた。
◆◆◆
Side葉瑠香
『ああロミオどうしてあなたはロミオなの』
学校の部活説明会で見た演劇部の発表。
彼らはとても楽しそうに、大好きだということが心から伝わってくるような…そんな演技だった。そして私はその演技に心が惹かれた。
『以上で演劇部の発表を終わります。是非見学にでも良いので来て下さい!』
そう部長らしき人が言い終わると同時に体育館は拍手で包まれ、演劇部の人は笑顔を浮かべながら去っていった。
その日からだったな…私が演技に夢中になったのは────。
◆◆◆
入部してから半年ほど経ったある日のこと。
私達は次に演じる作品について話し合っていた。
候補に出てきたものはどれも皆が知っていて、面白くて、楽しそうなものばかりだった。
最終的に決まったのは「白雪姫」。
誰がどの役をするのかなどはもう時間も時間だということで明日決めることになった。
次の日、私達は演じる役を決めた。私は主人公である白雪姫に決まった。というか推薦された。
正直言って私なんかが演じて良いのか…とても不安だ。まだ始めたばかりだし…
先輩たちは「昨日あの後少し話し合っててね、君なら出来るってことで推薦したの!ほら、いつも遅くまで練習してるし!嫌だったらゴメンネ…!」と。私のこともしっかり考えて推薦してくれた事がわかった。
要望にしっかり応えないとね…!
私はその日からいつもよりも練習量を増やして毎日毎日頑張った。
◆◆◆
大会本番。私達は全員で出せる力を出し切り、最高の演技をすることができた。私はとても満足していた。
でも周りの学校もすごく上手だった…本当に…その役にピッタリはまるみたいな…憑依してるような…そんな演技だった。
結果的に私達の学校は第5位だった。皆で抱き合って泣いた。
高いけど高くない…他の学校を見てから視野が広くなった今。今日の演技の反省と、頑張りと、これからの目標と。やらないといけないことが一気に溢れ出てきたように感じる。
そうして私はもっともっと…人から評価されるレベルまで…そう思って…悔しい気持ちをバネにして…練習を増やした。
でも実際はそれとは少し違っていた。悔しいという気持ちで練習を始めたは良いものの最終的には演技漬けの日々に疲れ果て、自分がどうして演技をしているのかということ。楽しく演技をしていたあの時の気持ちを忘れてしまった。
「私、どうして演劇なんてしてるんだろう…」
つづく
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