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全てが終わった次の日、ポートマフィアには休暇が与えられた。
そして僕はその休暇でたった一つの疑問を明確にすべく、探偵社へと向かった。
探偵社は変わらず今日も業務を続けるそうで、社には全員いた。
ある二人を除いて…
探偵社の奴らは僕を見た瞬間、驚いたと言わんばかりの表情で僕を迎えた。
それもそうだろう。
全てが終わった次の日にポートマフィアが訪れたのだから。
そんな表情を知りながらまるでなにもないかのように僕は
「探偵を出せ」
と云った。
云ってすぐ、面倒事には巻き込まれたくない故、
「話がある」
と付け足した。
「なに〜?僕だって暇じゃないんだけど」
不満げに探偵が云った。
そんなことを当たり前かのように流し、
「太宰さんは生きているのか?それとも死んでいるのか?」
と尋ねた。
その瞬間空が凍った。
探偵社にいた全員が視線を床に落とした。
「太宰は…死んだよ。爆死だったそうだ。」
沈黙を破った探偵が出した振動は、周りを巻き込みながら僕に入ってきた。
「…そうか。急に押しかけてすまなかったな。」
それだけを残して僕は扉の向こうへと消えた。
僕=やつがれ