TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する





百side



百「あの…」

茈「だから俺が百の隣に座んの。」

赫「お前散々百の隣居ただろ、譲れよ。」



行きはみんなで歩いて来たけれど、帰りは荷物が多いのでバスで帰ることになりました。


…乗るのにも一苦労ですが



翠「もう~(笑)」

黈「百〃モテモテやね(笑)」

瑞「間をとって瑞がッ」

赫茈「黙れ(圧)」

瑞「…仲良しやね~(目逸)」



バスの時間表によるとあと五分ほどで来るらしいが、それまでに決まるのだろうか。



赫「な、百も俺の隣がいいよな? 」

百「へっ、」

茈「はぁ?赫とまだあんま話せてないし俺の方が安心感あって良くね?」

赫「何言ってんだよ、充分話して打ち解けたわ。」

茈「どこがだよ、朝は百のことビビらせたくせに。」

百「…(苦笑)」



嬉しいけど知らない人もいる前で恥ずかしいよっ…笑



翠「1番後ろの広い席に座ればいいんじゃ…」

茈「…」

赫「…」








赫「ね、百。手繋ご?(笑顔)」

茈「百、眠かったら肩貸すぞ?(顔覗)」

百「ぇあ、ありがとうございます(困)」



翠さんの提案通り1番後ろの席に3人で並んで座った。


俺らの前に瑞さんと黈さん。

その横に翠さんが立っている。



赫「ね~百、帰ったら一緒にゲームせん?」

茈「…百、疲れただろうから一緒に風呂入らん?なんなら銭湯行ってもいいけど」

百「…ぁ、えっと…」



甘えたな赫さんとしっかりものの茈さん。

どちらもかわいい。


前の席では瑞さんがにやにやしながらこちらを見ていて黈さんが焦ったようにしてこちらを向いてごめんね、と言いたげな顔でこちらを見る。

そんな2人をよそに何か考え事でもしているのかぼーっとしたまま翠さんが突っ立っていた。



瑞「どっちもやれば?(笑)」

黈「わ、瑞ちゃん、!(焦) 」



永遠に終わらない茈さんと赫さんの口論に瑞さんが痺れを切らしたのか口を出す。



赫「…今回だけな?」

茈「百がいいなら…」

百「どっちも楽しみです(困笑)」



バスから見える桜はだんだんと散ってきていた。




赫side



帰ってから百と茈と一緒にゲームをしたあと銭湯に行って帰ってきた。


いろいろあって疲れたのか、百は銭湯から帰って来たあと倒れ込むようにベッドへ向かった。


その様子を見た翠が軽く俺らを窘めながら、百の分の夕食にラップをかけた。



翠「…百〃は病院から出てきたばっかで疲れてるの。あんまり連れ回さないの。」

茈「すまん…。」

赫「…(頭下)」



でも百も楽しそうだったし…、なんて翠に言ったらこてんぱんにされそうなので黙っておく。



黈「でもええ運動になったんやない?」

瑞「百くんの顔疲れてたけど嬉しそうな顔だったしね(笑)」


怒り顔の翠の隣で瑞と黈がフォローを入れる。



茈「…この飯うめぇわ…」

赫「え、俺も食うっ…!」

翠「…まったくもう…(笑)」



いつの間にか飯に手をつけていた茈に追うようにして俺も箸を手に取った。






瑞side



茈くんと赫くんも疲れたのか、ご飯を食べてからは自室に籠っている。


多分寝ているのだろう。


リビングには瑞と翠っちーと黈くんだけだ。



黈「あ、瑞ちゃん。リモコンとってくれへん?」



テレビを見ていた黈くんに傍にあったリモコンを渡した。



瑞「今何やってんの?」

黈「ん~…ぁ、!お笑いやってるよ!見る?」

瑞「…別に~…黈くんが見たいやつなかったの?(冷)」

黈「へ、?特に…(戸惑)」



あ、失敗した。



瑞「ぁ~、ごめんごめん(笑)」

黈「…?」

瑞「お笑い見よ!瑞よりもおもろいやつおるかな~?(笑)」



駄目だよ。瑞は元気じゃないと。



翠「…」







黈「お風呂入ってくるね」

翠「いってらっしゃい。…あ、あっちにタオル無いかもだからこれ持ってって(渡)」

黈「ありがとう~! 」

瑞「お風呂で転んで頭打たんようにね?」

黈「そこまでドジじゃあらへんよ!(軽怒)」

瑞「ほんまかな~?(笑)」



暫く3人でテレビを見ていたが、黈くんだけお風呂に入っていなかったので席を立った。



瑞「…」

翠「…」



2人だけになることなんてなかなか無いので話題に困る。


仲が悪い訳では無いんやけどなぁ~(笑)



翠「ん~アイス食べる?」

瑞「食べる!!(笑顔)」



さすが翠っちー!(目輝)





翠side



瑞ちゃんが無理しがちな性格なのは知っている。


昔からひとりで抱え込んで隠そうとするタイプだ。



翠「ん~アイス食べる?」

瑞「食べる!!(笑顔)」



この笑顔も、作っているのかどうか分からない。


…分かってあげたいのに。あんな癖無くして欲しいのに。


三つ子の魂百まで、とはよく言ったものだ。


自然に作り笑顔をするので、瑞ちゃんの本心に気づけないのが悔しい。



翠「持ってくるね、ちょっと待ってて(笑顔)」

瑞「やった~!アイス、アイス~!(目輝)」



本人に聞いたら、なんともない、と答えるに決まっているのでそれに突っ込むことは普段しないが、何かあった時に支えられるようにいつも気にかけるようにはしている。



瑞「ふんふんふ~ん♪(鼻歌)」

翠「…」



俺の大切な相手は黈ちゃんだけじゃないんだよ?

瑞ちゃんもなんだから。



翠「もっと頼ってくれてもいいのにな~…(小声)」







茈side



朝起きるとやけにいい匂いがして、珍しくベッドから自然に起きることが出来た。


リビングに行くと翠がキッチンの方に立っているのが見えた。



茈「はよ、翠。」

翠「わ、茈ちゃん…!おはよぉ、今日早いね(笑顔)」



そう言われて時計を見ると朝の6時半だ。



茈「匂いにつられて起きたわ(笑)」

翠「あ、それは申し訳ない…」

茈「いや最近で一番いい目覚め。」



冷蔵庫を開けて水をとる。

量はだいぶ少なくなってきていた。


昨日買えば良かったな…。



翠「昨日黈ちゃんも瑞ちゃんも夜更かししちゃったから遅いかもなぁ…(小声)」



独り言のようにつぶやく翠。


そう言って盛り付けているのは瑞の物なのか、他のものより野菜が少なめだ。



茈「野菜食え食え言う割に瑞に甘いよな、お前。」

翠「え、そう?」



無自覚だったのか。


ま、俺に言われても野菜の量を変えない時点で答えは出ているようなものだけど。



翠「ん~…二度寝してこようかな」



全員分の朝食を盛り付け終わった翠が言った。



茈「朝飯配るくらいだったら俺にもできるしそこら辺は気にしなくていいけど」

翠「ならお言葉に甘えて~(笑顔)」



ラップを丁寧にかけてドアノブへと手をかける翠。



翠「それじゃおやすみ~(眠)」

茈「おう、朝飯さんきゅな(笑)」



眠そうにとぼとぼ歩いている翠を見送って自分の分の朝食へ手を伸ばす。


ふと右手を見ると昨日買った指輪が付いていた。



茈「…」


あれ、昨日付けたっけ、俺。









next→♡×1000




欠けている俺と満ちている君

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,001

コメント

2

ユーザー

なんか意味深多いね!?気になるやん😂 個人的桜散ってるってとこ気になる…O⩊O 気にしすぎ、か?笑

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚