影が揺れて短冊がガラスに当たり金属音が響く。
「ラムネを振ると願いが叶う。…って、知ってる?」
「なにそれ」
「ラムネを振りながらお願い事を心の中で呟くの。」
「ふーん」
「でもね」
太陽の光を反射するラムネのビンの底を見ながらあいつは言う。
「振りすぎると溢れちゃうから、ラムネも欲も。叶えられる分も減っちゃうんだって。」
「….そう」
ラムネを手に取る
「やってみようかな。」
蓋の部分を軽く待って左右に3回ほど揺らす。
玉押しに手のひらで押し付ける。
ころんっ
ビー玉が落ちた瞬間肌寒い空気が一気にうららかな空気へと変化する。
「…..何願ったの。」
「上着が要らなくなるぐらいの温度になりますようにって。」
あいつが軽く笑い、風が吹いた。






