テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
603
テストはあっという間だった、すぐに終わった。
僕たちの努力はこんな一瞬の時間に凝縮される。
この学校では、順位50位以上の者が校舎に名前と点数が張り出されるんだ。
もちろん、lor軍団は、常に10位以内に収まり、特にlor、kouちゃん、krksは1位や2位を奪い合っている。
……僕は、そんなlorより高い点数を取らないといけない。
自信があるわけじゃない、それでも、確かに僕は……いや、僕らは頑張ってきたんだ。
順位発表の朝、僕は生きた心地がしなかった。
そもそも、前日の夜は一睡もできていない。
洗面台の鏡をじっと見つめる。
krh_……我ながら、酷い顔だな。
目の下にはクマがあり、鏡に写る自分を指先でなぞった。
krh_もし、負けてたら、僕はどうしたらいいんだろう。
僕が負けた場合、退学、それが条件。
でも、やっと、自分のいたい場所を見つけたのに。
それを、手放さないといけないのかな。
krh_……みんなとも、もう会えなるのかな。
そんな考えが浮かび、慌てて首を振った。
何弱気になってんだ!!
あんなに頑張っただろ!!
そもそも、まだ負けたと決まったわけじゃない。
勝負事に絶対の勝ちはない、どんなに相手が強くても、0.1%の勝ち筋くらいある。
……いや、0.001%かもしれない。
あー!!こんなこと考えるのは、やめよう!!
気分が落ち込むだけだし……!
……はあ。
ひとつため息をついて、学校に向かった。
朝、校門前まで行くと、grgn、krks、mrtnが既に待機していた。
異様にソワソワしている。
krh_あ、おはよ……。
そう声をかけると、一斉に僕を見た。
その瞳は揺れていて、今にも不安に押しつぶされそうだ。
……僕を思って、こんなに。
grgn_お、おはよ!krh!その、今日は、あれだね!!ほら、その……おい、mrtnから言えよっ。
grgnはしどろもどろ、視線もあまり合わない。
mrtn_はぁ!?急に振るんじゃねぇよ!
チラリとmrtnを見ると、mrtnはギョッと して、気まずそうに首の後ろをかいた。
mrtn_あー……その、今日が、結果が、出る日だな。
krh_……うん。
自分でも、あまりにも小さな声だったと思う。
krksが、少し目を見開いた。
krks_krh……?大丈夫?……いや、大丈夫なわけないんだけど。
大丈夫、そう言いたい。
なのに、言葉が使えて、喉から出ない。
もう、あとは結果を見るだけ、今更抗えることなんて何も無い。
そう、分かってるはずなのに。
いつもみたいに笑え、ふざけろ。
明るく、振る舞え、僕……。
krksは心配そうに顔をのぞき込む。
krks_krh……泣いてるの?
僕の目から涙が溢れていた。
コメント
5件

神すぎるほんまに
続報待ってるぞい
更新ありがとうございます✨ 読んでる私もどうなるのかドキドキしてます!