儚い恋を君と

ゆうとと話していると時間が経つのが早いな

僕たちは凄く気があった

好きな食べ物、好きな飲み物、好きな教科

好きなスポーツ、好きな漫画、好きな歌

全てがゆうとと似ていた

なんだか嬉しかった

見た目は華奢で怖いもの、グロいもの苦手そうなのに意外とそういう映画を見るとことか

可愛いものが好きなとことか

以外な事ばかりで皆の知らないゆうとをしれた気がした

そんなことを話していたら担任の先生が来た

優しそうな眼鏡をかけた先生だ

女子は騒いでいた

どうやらイケメンらしい

確かに顔も整っていてスタイルも抜群

清潔そうな髪型

人気の先生だろうな

初めましてこの度1年1組の担任になりました

如月響也です気軽に呼んでくださいね

名前までもがかっこいいのか、、

優しそうだし良かった〜

するとゆうとが話しかけてきた

もしかして響也先生に惚れた？笑

はい？！そんなわけないでしょ！！

小声で言ったけどクラスのみんなはこっちを見た

すると先生が微笑みながら見てくる

我に返り咄嗟に謝る

ごめんなさい急に声をあげて、、

いえいえ笑これから気おつけてくださいね笑

はい、、

名前はなんて言うの？

あ、えと、佐々木奏です、、

佐々木さんね、よろしく笑

は、はい！

クラスのみんなはくすくすと笑っていて僕は顔から火が出そうだった

ゆうとも笑っていた

お前のせいだよ！と言いたいところだけど今は抑えよう

何はともあれ先生優しそうだなよかったよかった

これから体育館で入学式をするので並んでもらいます

しばらくは主席番号順で並んでもらいます

身長を測ったら身長順にします

では私語厳禁で廊下に整列してください

雰囲気が一気に変わるなぁ

ゆうとが行くぞっと手を引っ張る

残念ながら主席番号順だとゆうせいと離れてしまう

寂しさを覚えながら並ぶ

前は昔からの友達のりょう

後ろは高嶺の花のさやさんだ

早く身長順になって欲しいな

ゆうと高いから離れるかな

なんて考えていると皆が歩き始めた

僕も遅れをとって歩き始める

卒業式を思い出すなぁ

体育館に入ると保護者がカメラをこちらに向けてシャッターチャンスを伺っている

はぁ、写真やだなぁ

なるべくカメラの方を見ずに前へ進む

りょうはカメラの方を見てピースしている

おちゃらけてるなぁと笑みがこぼれる

準備されていたパイプ椅子に座る

ここまで来たら親に見られないと胸を撫で下ろす

ゆうとどこだろ

キョロキョロしていると担任の響也先生が微笑みながらやってきた

緊張しなくても大丈夫ですよ笑

あ、こういうの慣れなくて笑

なんとか愛想笑いで返す

先生は微笑みながら僕に手を伸ばしてきた

すると頭を二三回ぽんぽんして

頑張ってね笑

と言って先生は自分の席に着く

不覚にもドキッとしてしまった

式中は先生の行動が不思議で先生の事でいっぱいだった