テラーノベル
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「今日もありがとう、ないこくん」
「はい、……また、よろしくお願いします。」
取引先のお偉いさんと出てきたのは、ホテル。
会社との関係を保つために、今日も身体を重ねてきた。
相手方と気に障るようなことがあったら、今日みたいに会って身体を重ねる。
これは、俺の、社長の役目だから。
俺の身体よりも、俺の心よりも、大事なのは会社だ。
そう自分に言い聞かせて、会社へ向かう。
今日は日を超えてしまったし、朝から会議があるからそのまま会社に行くことにした。
「あー……後処理どーしよ……、」
まぁ、適当にトイレで済ませればいいか。
それより、隠さないといけないのは身体のあちこちに付いた鬱血痕や青痣。
ファンデーションを出して服では隠れない所にのせていく。
そして、手首にある無数の赤い線にも。
この行為も、この傷も、こんなのバレたら絶対怒られるよな〜……、なんて呑気に考える。
あいつら結構仲間想いだしな。
手鏡で痕を確認して、軽く服装も整える。
口角をにっと上げ、これでいつもの俺。
「おはようございます、!」
元気に声を出して社員さんにあいさつをする。
社長室に入り、荷物を出しているとふと、スマホが振動した。
昨日とは違う別の取引先の人。
内容はもちろん、夜のお誘い。
日時もしっかりと記されており、断らせる気は一切ないだろう。
まぁ、断る気もなかったが。
俺は適当に、分かりましたとだけ打ち込み、仕度を進める。
手帳を取り出して、その日程を書き込む。
手帳には、そんな予定がいっぱい入っていて見るだけで吐いてしまいそう。
言えるわけ無いよね、助けてなんて。
__社長なんだから。
この設定で R 読みたいけど書けない民
コメント
5件
続きをお願いしますぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。:゚(;´∩`;)゚:。
続きくださぁーーーーーーーーーい!!!!