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ボクは君と世界に抗う
プロローグ
2078年日本のとある研究から暴走した機械達が突如として出現し、そいつらは人を見つけると親の仇のように殺しにくるもちろん人類は抵抗した軍も獅子奮闘したがその努力は虚しくも奴らに効くことは無かった。
この機械のせいで人類の60%ものが減り人類滅亡の危機に晒されるのだった。
第一章 キミは誰?
うぁぁぁぁぁぁぁぁ
草木がひとつもない荒野に1人の少女の叫び声が聞こえる
「なんでっ怪物がぁあ…」
1人の白髪の少女がミュータントに追いかけられている今にも捕まって殺されそうだ
「だっだれかぁぁぁたすけてぇぇ!!」
少女の助けを求める声が荒野全体に響き渡る
その瞬間
「グォォォァァァ」
「ふぇ…?」
なんとミュータントが網のような物に絡まって動けなくなっていたのだ
「た…助かった…」
少女はほっと安心した
「だっ大丈夫!?」
その時目の前に綺麗な桃色をした髪の同じ年齢くらいの少女が目の前に立っていた
「うんボクは大丈夫…ところで君は誰?」
「私?私の名前はハルよろしくね!」
ハルと名乗る少女がにっこりと笑った
「あなたの名前は?」
「ボクはユキ…」
「ユキ…いい名前だね!」
「ありがと…」
「君はどうしてここにいたの?」
ハルが尋ねる
「親と喧嘩しちゃって…家を飛び出して走ってたらいつの間にか荒野に出ちゃってて…」
「なるほどね…ここら辺なら第4区域?」
「うん」
「一緒じゃん!」
「一緒に帰ろうよ!」
「わかった」
そして帰り際
「キミはすごいねミュータントを行動不能にするなんて」
「いやぁ…それほどでもぉ…」
「ふふっ」
ユキがボソッ笑った
「今笑った!?」
「いいや笑ってないよ」
「ほらもう見えてきたよ」
2人の少女の前にあるのはとても大きな壁これが私の住む地域なのだ
第4生活区域内
「ねぇ私たち友達にならない?」
「友達…?」
「うん友達私友達いないからさ欲しいんだよね」
「うん!なろう!」
ユキが喜んで答えた
ユキにとって初めての友達だったのだから
「ありがとう!」
「ふぇっ!?」
急にハルに抱きつかれてしまった
「ちょっハルぅ…」
「あっごめんね」
「びっくりしたよ…」
「あれれ〜?顔赤いぞぉ〜?」
「っ別に赤くない!ボク帰るからね!」
「あぁーちょっとー待ってよー」
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ユキの家
ユキが家に帰ると急に両親に抱きつかれてしまった
「ごめんね…ごめんね…ママが強く言っちゃった所為で…ごめんね…」
「えっ…いいよボクは生きてるしママが自分を攻める必要はないよ…」
「ユキ…ありがとう…」
「ねぇママ今日のご飯は何?」
「今日はユキの大好きなオムライスだよ」
「ほんと!?やったー!」
ユキは飛び跳ねて喜んだ
夜ご飯が楽しみだなっと思うユキであった
夜
「はいっママ特製のクリーミーオムライス!」
「わぁぁい!」
「美味しそう!」
「いっぱい食べてね」
「うん!」
そしてオムライスをスプーンですくいパクッと口の中に運んだ
「美味しい!」
「そう?良かったわ」
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これがユキとハルの出会いだった…
第2章 キミとの日常
ハルとの出会いから10年後私たちは
16歳になった
「こらぁ!ハル!起きてー!遅刻するよー」
「ふぇぇ…あと…5分…」
「だーめ起きて」
「わかったよぉ…」
ボクとハルは今一緒に暮らしているほぼ同棲みたいなもんだ
「早くしないと討伐任務の期限まで間に合わないよぉ!」
「もぉ…全くユキちゃんはせっかちだねぇ」
「…」
ユキがハルに向かって殺気を出す
「まっまぁ…そこがユキちゃんのいいところだもんね…あはは〜…殺気出すのやめて?怖いよぉ」
ハルが少し怯えたように言う
「だってハルはこうでもしないと聞かないでしょ?」
「それは否定出来ない…」
「ところでどんなミュータントの討伐任務だっけ?」
「えーと確か人型の2m級だったはず」
「2m級ならよゆーだね」
「慢心はダメだよそうやって余裕ぶって1回痛い目にあったじゃん」
「すいません」
「ほらもう行くよ」
「あぁー!ユキちゃんまってぇー!」
「刀忘れてるよ」
「ほんとだーってユキちゃんのも忘れてるよ」
「あっ…」
「ぷぷー」
「早く行くよ!」
赤面な顔を隠してそそくさと家を出るのであった
そしてミュータントの元へ…
「あっいたー」
「奇襲作戦で行こう」
ユキが提案をした
「奇襲作戦?どんなの?」
「僕は右側から、ハルは左側から忍び寄って同時に攻撃して倒すんだよ」
「なるほどー!頭いいねー」
「こんなん誰でも思いつくと思うけどなぁ…」
困惑気味にユキが言う
「んじゃやろうか」
「わかった」
3.2.1とユキが指で合図すると2人はミュータントに突撃していった
「ユキちゃん!横から来てる!」
「分かってる!」
そうするとミュータントがユキに向かってとても大きな腕を振りかぶっただがその攻撃がユキに届くことはなかったユキは華麗に腕の上を宙返りして避けた
「これでも喰らえ!」
ユキは大きく振りかぶった隙を見てミュータントの太い腕に刀を振りかぶって切り落とした
「よし」
ユキが戦ってる隙にハルは後ろからミュータントの頭を狙っている
ユキが腕を切り落としたことによりミュータントは少し体制を崩し怯んだ
「ハル!今!」
「最後の一撃!」
ハルがミュータントの首目掛けて刀を大きく振ったこれにはミュータントもひとたまりもないらしく最初はもがいていたが時期に動かなくなった
「やったね!ユキちゃん!」
「うんさぁ報酬を貰いに帰ろう」
「うん!」
そうして2人はミュータントを後にした
「おじさーん!ミュータント倒したよー!」
「おぉ倒してくれたかぁよくやったのぉ」
この老人は討伐任務を与えることによって褒美を与えたりする職に着いているのだ
「おじさん褒美をちょうだい」
そうユキが言った
「2m級だから金貨10枚だね はいどうぞ」
「ありがとうおじさん」
「ねぇ!ユキちゃんこの後食料買いに行かない?」
「いいね行こう」
「おじさんまたねー!」
「元気でなー」
そうして2人は店を後にした。
そして市場へ
「おっユキとハルじゃん」
八百屋のおじさんが話しかける
「あっ!八百屋のおじさーん」
「こんにちは」
ユキが律儀に挨拶をする
「今日は採れたてのトマトがあるんだよ買ってくかい?オマケ付けとくよ」
「いいんですか?じゃあトマト2つお願いします」
「はいよートマト2つで金貨3枚ねー」
「はいこれ」
「まいどありー!」
「おじさんばいばーい!」
「また来ておくれよー」
そうして2人は八百屋を後にした
「今日はトマトを手に入れたしハルの好きなオムライスにしようか」
「オムライス!?わーい!」
「ふふっ可愛いね」
「///」
ハルの顔が赤くなる
「そういうのは…家でやってよ…」
「家ならいいの?」
「とにかく!早く家に帰ろ?」
「あぁそうだね」
家
「はぁ…疲れたー」
ハルがソファーの上でのびーとしている
「確かに疲れたね」
「先にお風呂入る?」
「うんお風呂入るー」
「じゃぁ一緒に入ろ?」
「一緒に…?」
ハルが少し驚いたように聞く
「うん」
少しの沈黙の間ハルが口を開いた
「…いいよ」
「やった」
お風呂
「じゃあ入るね」
「うん」
ハルが扉を開けて風呂場へ入ってきた
「相変わらず綺麗な体だね」
ユキが言った
「ちょっあんまジロジロ見ないでぇ」
「そんなこと言われるともっと見たくなるよ」
「早く体洗いなよ!」
「はいはい」
そして2人は交代交代で体を洗った
ちなみにこの家の湯船は以外にも広く2人がギリギリ入れるくらいだ
そして2人は一緒に湯船に浸かった
「ふぁ…暖かいねぇ…」
ユキがゆったりしながら呟く
「そうだねぇユキちゃん」
ハルがユキの言葉に頷きながら言う
「あっそうだいいこと思いついた」
ユキがボソッと呟いた
次の瞬間ユキがハルの胸をモミモミし始めた
「ひぁぁっ!?ちょっとユキちゃん!?」
「いやぁいい揉み心地だねぇ…」
モミモミモミモミ
「やめてぇっひっ…んっ…///」
「おっとこれはえっちぃだ」
「もう酷いよ!急にやるなんて」
ハルが少し怒っているようだ…
「じゃぁ急じゃなかったらいいの?」
「…違うっ!」
「怒ったそっちがその気ならこっちだって」
「へ?」
次の瞬間今度はハルがユキの胸を揉み始めた
「んぁぁっ!?ちょっとハル!?」
「仕返しだよ笑それにしてもちょいと小さいね」
「うるさい…あっ…んっ」
「さすがに可哀想だからそろそろやめたげる」
そういいながらハルが手を離した
「てか小さいは失礼だよ」
「ごめんね笑」
「許さぬ」
「誠に申し訳ございませんでした」
ハルが秒で土下座をした
早過ぎないか?
「よかろう」
そうしてとても騒がしいお風呂は終わった
「ハルー出来たよー!」
「ほんと!?やったぁ!」
机にはふたつのオムライスが並べられていた
とても美味しそうなオムライスでまるで一流シェフが作ったかのようだった
「相変わらずユキちゃんが作るオムライスは美味しそうだね!」
ハルがにっこにこで言う
それにユキはすこしニヤニヤしながら
「褒めても何も出ないよ〜」
「内心喜んでるくせにぃ〜」
ハルがユキの頬をツンツンしながら言う
「くっ…バレているか…」
「ふふふっまぁ食べようよ冷めちゃう」
「そうだね」
いただきまーす
ぱくりとオムライスを口に運ぶ
「んんん!美味し!!!!」
「ほんと?ありがとう」
「さすがユキちゃん」
「えへへ好きな人に褒められたら嬉しいなっ」
「好きな人///!?」
「ハルは私の事嫌い?」
「…大好きだよ」
「ほんと?嬉しいっ」
いつまでもこんな生活が続けばいいと心中で思うのであった
夜11時頃
「じゃあ電気消すよー」
「はぁーい」
パチッと部屋が暗闇に包まれた
「おやすみいい夢を見てね」
「うんおやすみユキちゃんもいい夢見てね」
「ありがとう」
そして10分後
「ユキちゃん寝たかな…?」
横にはすぅすぅと寝息をたてながら寝るユキの姿があった
「寝てるよね…」
そうするとハルは自分の手を下の方へ伸ばした
「んっ…ユキちゃんっ…」
「んっあっ」
「何してるの?」
急にユキがバッと起き上がった。
そしてビクッとハルがびっくりした
「いやっ何も無いよ…」
「そう?ならいいけど…」
あぶなーいギリギリバレてない…と思うハルであった
一方その頃ユキは…
(えぇ!?ハル、私の名前を言いながら1人でヤってた…そりゃ女の子だもの欲求は溜まるよね…と思うユキであった…)
翌朝
「ふぁぁ…おはよう…ユキちゃんってまだ寝てる」
「相変わらず可愛い寝顔だなぁ…」
チュッとハルがユキの額に向かってキスをした
「起きてないよね?」
顔を赤らめながら言う
「起きてるよ」
「ひやぁぁぁぁ!!」
「起きてるなら言ってよ!」
「いやだって何するか気になったし」
「まさかハルから来るなんてね?」
「今日は1人で討伐任務に行こうっと」
ハルが部屋を出ようとしていると
「ごめんってー」
ユキから速攻で謝罪があった
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第3章 強敵
「今日の討伐任務はちょっと危険な5m級だよ」
「5m級…なかなかだね…ハルいける?」
「どんな敵もかかってこい!このハル様がやってけてやる」
ハルが胸を張って言う
「いい意気込みだね」
「おじさんこの依頼引き受けるよ」
「おぉ助かるよ報酬は金貨20枚じゃ」
「よしハル頑張ろう」
「うん!」
2人は依頼所を後にした
「5m級…私たち二人ならいけるよね!」
「あぁきっと行けるさ」
「だよね!早速敵を倒しにいこー!」
「行こう」
そしてミュータントの元へ
「あれが5m級…オーラがすごいね…」
おおよそ100m先に今回の標的のミュータントと取り巻きの2m級ミュータントが居たがいた
「だねあと周りの2m級のミュータントも気おつけなきゃ行けないよ」
「うん分かってるよ」
「じゃぁ…倒しに行こう!」
「ちょっと待って」
ユキが立ち上がったハルを止める
「ん?どしたのユキちゃん」
次の瞬間ユキはハルにキスをされた
「ふえぇ!?」
ハルがめちゃくちゃ驚きかながら言った
「絶対に勝つお守りと朝の仕返し」
「うぅ…これは勝つしかないね」
「さぁ今度こそ行こう」
「うん!」
次の瞬間2人はミュータント達の元へ駆けて行った
「くっもう気づきやがった」
走り始めて3秒。
まだ距離はあるはずなのに気づかれてしまった
「最近のやつは察知能力が高いね」
すると気づいたミュータント達が2人に向かって突進してくる
「ハル!ボクは周りの奴らを処理する!ハルは少しの間5mと戦っててくれ!」
「わかった!死なないでね!」
「分かってる」
ユキは突進してくるミュータントの上を大きくジャンプして交わした
「スキあり」
次の瞬間ユキは落下地点の下に居たミュータントに刀を上から串刺しにしてしまった
「ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
「まずは一体…」
刀に付着した血を振るって落としながら言う
次のミュータントが殴ってくる。ユキはそれに気づかずモロに受けてしまう
「ガハッ」
(くそっ…気づけなかった…そのせいでモロにダメージを食らってしまった…)
ユキは数メートル先まで吹き飛ばされた
「ユキちゃん!大丈夫!?」
「問題はない…」
またミュータントが殴りに来たのでユキは下に避け懐に入ってミュータントの脇腹に刀を突き刺した
「よしあと一体…」
最後の一体はなんととても大きな岩をユキに投げつけようとした。だがその岩は真っ二つに切られてしまった
「こんな岩軽々と切れるわ」
岩が切られたことに困惑しているミュータントに突進して高くジャンプしてミュータントの頭の頂点から股まで切り裂いた。
そして周りのミュータントを倒したユキは
「ハル!今そっちへ向かう!」
と言うのであった
ユキが戦っている頃
大型のミュータントはハルを潰すように
殴りに来た
「遅いね」
ミュータントの攻撃はハルに当たることなくかわされ、腕を切りつけた
「これはもしかしてら1人でいけるかもね…」
次の瞬間慢心したことを後悔することになる
「へ?」
なんとミュータントが蹴りを入れてきてそれをハルはまともに食らってしまった
「グッ」
自分の体くらい太い脚の蹴りを食らったせいかとても痛い
「はぁはぁ…なかなかやるね…」
ハルとミュータントは接戦を繰り広げていった
「ハル!今そっちへ向かう!」
「ユキちゃんが来てくれるなら安心だ…」
そうハルは安堵した
「ハル!大丈夫!?」
「うん大丈夫だよ」
「良かった…」
「話してる時間は無いようだね…」
「だね」
ミュータントはこちらに岩を投げてきた
2人は左右に別れるように避けてミュータントに斬りかかった。
「ハル!腕を切り落とすんだ!」
「わかった!」
そうしてる2人はミュータントの腕を切り落とそうとした
「クッソ硬い…」
5m級ミュータントの皮膚は固くなかなか刃が通ることはなかった
「くっそ硬い…」
「ハル!2人で同じところを攻撃するんだ!」
「わかった!今そっちへ行く!」
ハルがユキの元へ向かおうとしたその時ハルがミュータントに蹴りを入れられ空高く飛んでしまった
「ハル!?」
「きゃぁぁぁぁ」
「今助けっ」
ユキが助けてようとした瞬間ユキはお腹に拳をねじ込まれてしまった
「グハッ…アバラ三本は逝ったか…」
「ユキちゃん大丈夫!?」
「ハルこそ大丈夫かい?」
「私は何とか…」
「どうやったら…」
ハルは悩んでいる
「…あっ!これを使おう」
そう言うとユキはポケットから超小型の爆弾を4つ出した
「なるほど高火力の爆弾なら倒せるかもしれないと…」
「でも成功するか分からない一か八か…」
「それでもやる価値はあると思うよ」
「よしやってみよう」
そうすると2人はミュータントの元へ向かって行った
「ハル!合図を出したら設置して爆発させるんだ!」
「わかった!死なないでね!」
「あぁ」
ユキとハルは何とかミュータントの攻撃を交わしながら爆弾の設置に成功した
「よしあとは爆発させるだけだ!」
「離れて!」
そういった瞬間轟音と衝撃波ボク達を襲ってきた
「くっ…」
砂埃が舞って見えない…
「ユキちゃん大丈夫!?」
「ボクは大丈夫さハルは大丈夫かい?」
「私は何とかね」
そう話していると砂埃がどんどん薄れていき
恐らくミュータントであろう物体を見つけた
「やったよ!ユキちゃん!倒したんだ!」
「あぁ…大変だったね…」
「今すぐ生活区域内な戻ろう…」
「あっうん…」
「どうしたの?」
ハルがユキの顔を見てみると少し具合が悪いような顔色になっていた
「なにか嫌な予感がするんだ」
「嫌な予感?」
「うん、なにかすごい嫌な気配がする…」
「嫌な気配…?とにかく早く戻ろう」
「うん…」
そうして2人は第4生活区域に戻っていった。
だが2人はとんでもない光景を目にする…
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最終章 どうして?
「もうすぐで区域だっ…え?」
「どうしたんだ…ってえ?」
2人が見たのは全長30mにも及ぶ超巨大ミュータントとさっき倒した5m級のミュータントが大量に区域を襲撃していた
「なにあれ…私達の故郷が…」
「落ち込んでる暇はない!急いで奴らを追い払うんだ!」
そうして2人は急いで奴らの元へ向かった
「はぁはぁやっと着いた」
「一般人が惨殺されていってる…」
「あっあれは!」
そこには5m級のミュータントに食われそうになっている八百屋のおじさんが居た
「あっユキとハル!今すぐに逃げなさい!こっちに来るな!」
そう八百屋のおじさんは叫んだ
「でっでもおじさん達が…」
「いいから早く!死ぬぞ!」
そういった刹那おじさんは頭を食われてしまった
「いゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「おじさん…」
「ハル!ここはもう危険だ急いで逃げるんだ!」
「…」
ハルは俯いたまま静止していた
「おいハル!早く…」
「…す」
「へ?」
「おじさんを…この街の大切な人達を殺した奴らを…殺す」
そうするとハルは1人で特攻してしまった…
「ハル!ダメだ戻ってこい!」
そんな呼びかけはハルには届かず走り去ってしまった
「くっそ行くしかないか…」
ユキもハルの後を追って行くのだった
そしてユキはハルに追いついた
「ハル!量が多すぎる!さすがに2人だけじゃ無理だ!」
「分かってる!でもこいつらはっ!」
ハルは1人でミュータントを倒していくどんなに切ったって刺したってどんどん湧いてくるミュータントに苦戦しているようだった
「ハル!援護する!」
「助かる!私はでかいヤツをやってみせるユキちゃんは小さいのをよろしく絶対に死なないでね!」
「あぁ!」
ユキは次々へと迫り来るミュータントの攻撃を交わしつつ斬撃を入れ数を減らしていった
「よしこのペースなら…」
そう呟いた瞬間ボクの横をなにかが勢いよく通り過ぎて行った
だがそれがハルだと認知するには時間はかからなかった
「っ!ハル!大丈夫か!」
「ゲホッゲホッ…私なら…大丈夫…ユキちゃんは集中して…」
「くっそキリがない」
ユキは気づいていなかった超巨大ミュータントがユキに拳を振りかざそうとしていることを
「はっ!ユキちゃん!危ない!」
「へ?」
刹那ボクはハルに押し飛ばされた一瞬何が起こったか分からなかったがすぐにわかった
ハルがボクを庇ったのだ
「ハル!大丈夫かぁ!?」
「うん…私は大丈夫それよりもユキちゃんは怪我ない?」
「そんなことよりも自分の心配をしろよ!もう…ボロボロじゃないか!」
「え?あぁそうだね…」
ハルを見てみたら頭からは血がダラダラ流れ指の骨も数本折れているようだった
「もうここはいい早く逃げようよ!民間人の避難はもう終わってるここに居たって意味ないよ!」
「私が…ここで奴らを…倒さないと他の区域に…行っちゃうでしょ?だからここで倒さないと…」
「もうハルの体は限界だって…片目見えてないんでしょ?」
「あははバレてたか…」
そう笑いながら言う
「もう早く2人でどこか遠いところに逃げて幸せに暮らそうよ!」
「それはいい提案だね…でもそれは出来ない…」
「ねぇユキちゃん?」
「どうした?」
「来世生まれ変わったら私と結婚してくれる?」「何言ってんだよ死ぬんじゃないし」
「いいから答えてよ」
それはまるでお別れの言葉のような気がした
「…何十回何百回生まれ変わってもハルのことが好きだよ」
「それを聞けて嬉しいよ」
「これはい」
そうやってハルはユキにネックレスを渡した
「っ…これはずっと大切にしてたやつじゃないか」
「私にはもう必要ないからね…」
「何言ってんだよ早く起き上がって逃げるんだよ!」
そうユキはハルに言いかける
「ねぇユキちゃん」
「なに?」
「大好きだよ何十年何百年経っても…こんな私を…好きになってくれてありがとうじゃぁまた100年後くらいにね…」
「え?」
ハルがそう言った瞬間ユキは衝撃波を放つ手榴弾を死なない程度の威力に調整してユキに投げた
そしてユキは空高く飛ばされた
「まさかっハル1人で…」
地上
「最期の別れを告げたことだし…最期の仕事をこなしますか…」
そうハルが言うと…ひとりでミュータントのところに突っ込んで行った
エピローグ
あれからボクはどこか分からない所まで飛ばされた。
でも急いで向かったけどそこには崩壊した家屋、たくさんの人とミュータントの死体。そしてハルであろう死体がそこにはあった美しい桃色の髪は赤色に変わり綺麗な体はえぐれてしまっていた
ボクはそこで絶望と喪失感と怒りと悲しみを感じた
「どうして?どうしてハルは死んだ?」
「ボクを…街のみんなを庇ったから?」
「ボクのせいでハルは死んだ」
ボクのせいでボクのせいでボクのせいでボクでボクのせいで…ハルは死んだ…ボクのせいでボクのせいでボクのせいで……死んだ死んだ死だ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ…
ユキはぎゅっとハルから託されたネックレスを持っていた
「うぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
一気に来る悲しみ、怒りでメンタルがぶっ壊れてしまったのだろう
このまま死んであの世でハルと幸せに暮らそうと思ったでもそれはハルが望んじゃいない
ハルはきっとボクに生きて生きて幸せになって欲しいはずだ
「ハル…ボク生きてハルに自慢して聞かせれるような話をさ持ってくるから少しあっちで待っててね…」
ユキはハルを抱えて数時間泣き崩れた
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━━━━━━
数年後
「終わったよハル」
ボクは元々第4生活区域があったところに立てられたハルの墓に話しかけた
「あれからボク頑張ったんだ…ミュータントを倒して倒して…時には挫けそうになったけどハルのお陰で頑張れるんだ。そっちでは元気にしてるかい?ちゃんと寝坊せずに起きれているかい?…ボクはハルから託された未来を今必死に抗いているよ…だからさ時には顔を出してくれよ…少しでいいからさボクに勇気を与えてよ………さすがに貰ってばっかじゃダメか…」
そんな時に
(よく頑張ったねユキちゃん)
「え?」
ボクが愛してやまないハルの声が聞こえたような気がした
「…ふふっありがとうハル。」
「ボクはこれで行くね街のみんなを助けなきゃ」
「じゃぁまたね」そう言い残すとユキは墓を後したその時振り返ってみると笑顔で手を振っているハルの姿が見えた
幻覚なのかは分からいないでもボクは精一杯手を振って
「ありがとう!」
と叫ぶのだった…
ボクは君と世界に抗う
終