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羽生まゐご様「 ぼくのかみさま 」
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囲碁将棋 様
以下 nmmn注意
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文田 様 side
囲碁将棋部には、太一と一緒に入った。今の相方、根建太一。クラスで1番小さくて、今めちゃくちゃデカイアイツ。入部した時、囲碁将棋部は廃部寸前。先輩はいなくて、完全に俺らだけの砦だった。
結局2人のまま進級した囲碁将棋部。
俺らは、窓の外に広がる夕立とカラスの群れを影が飲み込んでいる、なんともしんみりとした空気になる景色を眺めながら話していた。
「…新入生、入ってきて欲しくないよな」
「マジでいらない」
俺らだけの遊び場だから。
この頃から、なんとなく此奴とは縁があったのかもしれない。
かみさまは覚えてますか
僕の声が聞こえますか
…太一と、近付けてくれてありがとうございます。とは、思えない。太一も難しいとこはあるし、イライラすることはよくある。
けどまあ、…神様には感謝しないと。
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根建 様 side
俺は、中学からずっと野球だけしてて。
いわゆる「野球少年」。だからここに進学してきた訳だけど、周りのレベルが高すぎて野球部は断念した。
そんな中で、たまたま隣の席ってだけで仲良くなった文田に、囲碁将棋部に誘われて。なんとなく囲碁将棋部に入った。
俺が入る前は、文田は囲碁将棋部ではなんとなく寂しかったらしい。
彼奴はいつからここにいて
誰かの帰りを待っていた
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文田 様 side
大学2年の頃、「囲碁将棋」として大学のお笑いコンテストに出て、優勝した。その時、品川庄司の庄司さんに言われた言葉。今でも覚えてる。
俺が、…俺らが面白かったから。芸人に薦められた。なら、その言葉に応えられるように
生きたいな 強くならなくちゃ
生きられたけど結局芸人は簡単じゃなかった。
庄司さんに薦められたんだから、俺らはすぐに上に行ける。そんな事はなかった。
__結局、M-1では決勝に行けずに、俺らのラストイヤーは幕を閉じた。
「 ラストイヤー、これ敗者復活から優勝あるぞこれ! 」
太一は少なからず、めちゃくちゃ喜んでた、…のに。俺はストレート決勝進出できなかったことに心底不安や、悔しさや…色んな感情がごちゃごちゃになって、渦巻いていた。
俺らの芸人歴に
神様、まずは狼煙を上げてくれ
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根建 様 side
「文田お前ガッチで…いい加減にしろよ!」
ネタ合わせするために集まった文田の部屋で、俺は文田に怒鳴ってた。
文田が、「ラストイヤーもまじでつまんなかったな」…とか言い出すから。
俺は腹の底から湧き出てくる怒りに任せて、手を動かし、文田の胸ぐらを掴んだ。
「いやだって…ッさ、俺ら何もできてないよまだ…なんだよ、このまま芸歴と歳だけとっても…」
文田は俺がパッ、と胸ぐらを離した時、そんなことを話した。俺は1発文田の頬を殴った。力任せに。目線が定まらず、掠って終わった。
「…俺は、お前とやる漫才楽しいからやってんの!!!!!俺はいいよ、何も残さずこのまま文田とじいちゃんなっても!!だって俺ら、カッコ悪くねぇもん!!!!!!」
…叫んだ。ただ、心の底から湧き出る感情を。
この数年後に、THE・SECONDで準優勝なんてとっちゃうのはまだこの時の俺らは知らない話。
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文田 様 side
THE・SECOND。
決勝戦直前になって、手が震える。
正直、優勝はめちゃくちゃしたい。
太一に殴られたあの日から、俺は更に何かを残して死にたいと思うようになった。
…でも、太一。
カッコ悪くないよ。そうだよ。俺ら、戦ったよ
__それを証明する為に、行くんだ
今から。
行かなくちゃ ぼくのかみさま
足が震えても立ち続けろ
自分を見失っても続けろ
かみさまが大好きでした
芸人をやってればいいことはある
大人になれない俺は
こんな、THE・SECOND準優勝っていう
最高で、最強で、悔しい功績が手に入ったんだ。
でも、それでも、俺らは、
漫才が楽しいから。漫才をやる。
カッコ悪くない。
俺は 俺はまた 太一に会いに行く
たった一人の相方と、世界一楽しい
漫才をする為に。
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どうでしたかね。囲碁将棋さんの口調わかんないな。
四つ目のとことかめちゃくちゃ捏造でしたが…
リクエストなど、受け付けます。暇ですので
(して欲しい曲)×(して欲しい芸人さん)でリクエスト貰えればできる限りやります
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