この作品はいかがでしたか?
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⚠️注意⚠️
・青黒
・付き合ってます
・学パロ
短いです
今回変換がいちいちめんどくさいため名前の書き方変えてます
ゆ「」ゆうすけ
ま「」まろ
先「」先生
ク「」クラスメイト
地雷さん自衛等お願いします🙇♀️🙏
それではどうぞ⤵︎ ︎
黒side
ボーっと窓の外を見つめる。
今日の空は機嫌があまりよろしくないらしく、どんより雨模様だ
時期は梅雨。
台風が近づいてきているらしく、カミナリ警戒予報も出ているらしい
いちおう傘は持ってきたけど、飛ばされないか心配やなぁ……
先 「んんーじゃあ、ここの問題、悠佑解けるか?」
ゆ「あっ、はい」
いきなり呼ばれてびっくりする
サボっていることがバレたんだかなんなんだか知らんけど、分からない問題な訳ではない
ゆ「えっとー、3です。」
先「よし、正解だ」
先「次に、ええーここの第4についてだが───」
思わずはぁっとため息をつく
空のせいなのか、それとも自分自身がそうなってしまっているのかは分からないが無性に気分が悪い
こんな時に限って掃除当番とかほんま運悪すぎやろ……
授業は残り12分。
コレが終わったら全校生徒即帰宅のため、残るのは職員と掃除当番者だけになる
掃除、と言っても軽く5分程度ちょちょっとほうきではく簡単な仕事やけどな
先「お、ちょうどいい時間帯だな……」
先「今日は6時間目から下校が開始されるため、早めに授業を終わらせる」
先「また、校長先生の判断のもとホームルーム、及び部活動も中止だ。直ちに下校するように」
先「それでは号令、起立、礼」
ゆ「あざっしたー」
ク「ねぇ!外の雨ヤバない?」
ク「それなあー?これほんま帰れんの?」
ク「あっ!今あそこピカってなった!!」
ク「はよ帰ろー」
どんどん雨足が強くなり、ばちばち窓に叩きつけられる音がする
これ、帰れるんか……?
窓の下を見つめてみると、そそくさ下校していく生徒で溢れかえっている
教室も既に残っているのは数十人程度で、呑気にしているのは俺だけ
掃除用具がある場所に行き、さっさと掃除して帰ろ思ったところにガラッと扉が開く音がした
ま「やほー。あれ?あにきまだ帰らんの?」
ゆ「お、まろやん。俺掃除当番やから」
ま「えぇー?こんな日でも掃除するん?」
窓枠にもたれかかってのんびり言葉を口にする。
既に用意は終わっているようで、カバンも一緒に持ってきたみたいだ。
ゆ「俺掃除してから帰るから先いっててええよ?」
ま「はぁ?そんなことせんよ」
ま「俺があにき置いてくわけないやろが」
いかにも不機嫌って感じで眉を顰めるまろ
そんな顔されても……なぁ?
ゆ「だって外見てみ?雨すごいやんか」
ゆ「明日風邪ひくで?俺そんな責任取れへんもん」
ま「風邪なんかどうだってええんや。あにきと居れれば俺はええの!」
不意ににこって笑顔で愛を囁く
その仕草に不覚にも頬が熱くなってしまったのは内緒やけど。
ゆ「そ、そうか。ならはよ終わらすから待ってな」
ま「あ、俺も手伝うで?そのほうき貸し」
後ろからひょいっとほうきを奪われ、同時に背中から温もりを感じる
ゆ「なっ!?抱きつく必要なんかないやろが!」
ま「ふふーん笑 照れちゃって、なぁ?」
ま「顔、真っ赤やで〜」
つんつんほっぺたをつつかれて弄ばれ、頬が熱く蒸気していく感覚に顔を覆いたくなる
そんな俺の事を放置してさっさと掃除を始め出したまろ
ゆ「俺の当番やんか、!てか他クラスの奴が他クラスの教室入っちゃあかんよ、!!」
ま「そんなん誰も見とらんしええの」
ま「周り見てみ?俺らしか居らんよ?」
ゆ「はっ?」
キョロキョロと辺りを見るも、確かに俺とまろしか居らん
いつの間に……
ま「とりあえずはよ帰ろうや〜。もう掃除終わるで?」
ゆ「俺なんもしとらんのやけど……」
ま「あにきが早くしないのが悪い」
ゆ「うるせぇ!」
ゆ「ふんっ、ほんなら俺、ゴミ袋捨ててくるわ」
ま「あ、まろもいく」
それまではいていたほうきを掃除用具入れに戻し、ロッカーの方へ歩いていったまろ
ま「あにきのカバンこれー?」
ゆ「おん、それやで」
ま「机何処なん?」
ゆ「窓際の後ろから2番目」
ま「ほいよー」
俺のカバンを準備してくれるらしい
丁寧に教科書を入れてくれる
ついでみたいな感じで隣の席のやつを確認していると途端苦虫をかみ潰したかのような顔をする
ゆ「何?どうしたん?」
ま「となり、藤原さんやんか……」
ゆ「へぇーそうやったん?」
ま「ばか!、藤原さんやよ!?」
ま「あの校内1可愛いって言うっ……!!」
ゆ「そんなん知らへん。気になったこともないわ」
初めて聞く名前に思わず冷たい態度をとるけど、まろは如何にその藤原ってやつがどんなに可愛いのか熱弁を奮ってきた。
教室の電気を消し、ゴミ袋を持って廊下を進むもその話題で頭がいっぱいらしいまろは気づかない。
俺がどんなに嫉妬をしているのか。
男同士のこの関係
いつ終わってもおかしくない状況に女の話?
ふざけんなって怒鳴りたい気持ちを心の奥底に押し込めて適当に相槌を打つ
ま「だからなっ!藤原さんは───」
ゆ「へぇーそうなんや〜……。そら可愛いな〜」
憂鬱って言葉が良く似合う
まろと目を合わせたくなくて、どうしてもまろの頭のなかからその藤原ってやつが消えて欲しくて、
必死に素っ気ない態度を取ろうとするけどどれも不発に終わった
いつになったら、俺の気持ちに気づいてくれるん?
ま「でな、」
ゆ「あ、俺ここやから、捨ててくるからちょっと待ってな」
ま「おん、気ぃつけよ」
ゆ「うん。」
学校から少し外れた場所にあるゴミ捨て場
小さい倉庫の形になっており、屋根もあるためこの距離なら走って行ってもさほど濡れる心配は無さそうだ
なんて甘かった自分を恨みたい
道路を挟んださきに倉庫があるので車が来ていないか確認し、今だ!と突っ切る
鍵を開けて扉を開き、ゴミ袋を投げ捨てる
これで任務完了……
ど一息ついた時、1台の車が道路を走った
その車は勢いよく水溜まりをはね、びしゃあああっと全ての水が俺にかかる
……運、悪すぎやろ。
この際濡れても問題ないからと思い、来た時よりゆっくりまろの元に向かう
ゆ「よ、終わったで」
ま「あ、あに、き……?」
ま「どうしたん、それ?」
ゆ「車にやられた……笑」
自嘲気味に笑うけど、まろは真剣な顔してこちらを見る
そういえば、今日体育ないからジャージ持ってきてないやん……
このまま帰るしか選択肢は残されておらず、まろからカバンを受け取って道を歩く
今更傘をさしたところでどうにもならんし、めんどくさいからええわ
と、思った時、ぐいっと腕を掴まれた
ま「風邪、ひくで」
ゆ「いや、そんなこと言われても……」
ゆ「おれジャージ持っとらんし、今更傘さしたって遅いやろ」
ま「ほんなら俺が貸したるよ」
ゆ「……」
───藤原さん!可愛ええんやで!
さっきの話題が蘇ってきて、まろと居ることが無性に気まづくて
気がつけばポロリ、本音をこぼしていた
ゆ「俺の気持ちにも気づいてや……」
その瞬間、目を見開くまろが見えた
ぎゅっと抱き締められる感覚がする
ま「ごめん、あにきの気持ち、知らんかった」
ま「俺はあにきしか居らんよ」
ゆ「ん……」
耳元で優しく聞こえる声が心地いい
ふわりと香る、もう嗅ぎなれた柔軟剤の匂いが鼻をくすぐる
ま「あにきのこと、大好きやからさ、これからもまろと一緒に居てや」
ゆ「うん。」
ま「じゃあ、仲直り、ってことでええ?」
ゆ「喧嘩なんかしとらんわ、最初っから」
ま「ふっ笑 そうやなぁー笑」
きつい言い方をするけど、これもいつもの事
ま「てか、びっしょびしょやなかい……」
ま「ん、ほい、貸したるよ」
ゆ「あぁ、ありがとな」
カバンから出したまろのジャージを受け取る
まろがさしてくれている傘の中に入り、シャツを脱いでジャージを着た
ま「……下は?」
ゆ「……借りるわ」
ま「あそこに公衆トイレあるからそこで着替えんか」
ゆ「ん、終わったで」
トイレから戻ってまろの元へ行く
身長的に15センチぐらいの差があるためか、ジャージがぶかぶかだ
ま「ふふっ笑 かわええな笑」
ゆ「うっさいわ…はよ帰んで」
ま「おん、笑」
歩く度にまろの匂いがして、どうしても顔が真っ赤になるのを抑えられない
少し俯きがちに歩く俺を見てさらに笑うまろ
ま「ふひひ笑 ぶっかぶかなやぁ笑笑」
ゆ「笑うな!!」
心做しか雨は弱まっていた気がした。
『雨の日の嫉妬』_𝐞𝐧𝐝_
コメント
19件
最初から付き合ってる設定ありがとうございます😌🙏🏻🙏🏻 とにかくなぜこのほのぼのが伸びないのか不思議でしかたない もう好きですやばいですほんとに ほのぼのってなんでこんなに愛おしいんだ……… そして鈍感な🤪さんがいい味だしてんだよねこれッッ 鈍感な男っていいッッ←?
…むぬさんの書く彼ジャーがち神ですわ…。
嫉妬&彼ジャーは神しかないだろ😇💕 おぉ...ってなった!!((語彙力 わざと嫉妬させてたら更に尊い🤦♀️💓 供給さんきゅ!!🙏