コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
### **第2話「修学旅行と、少しの違和感」**
修学旅行前日。教室は浮かれた空気に包まれていた。
「華恋、班の確認しよ!」
玲奈が私の肩を叩く。修学旅行は班行動が基本で、私たちの班は—— **私、玲奈、悠真、悠真の親友の陽斗、それから数人のクラスメイト** で構成されている。
「楽しみすぎる!京都で絶対八つ橋買う!」
「玲奈、お土産より観光が先だからね?」
「わかってるって!ね、悠真も楽しみでしょ?」
玲奈に話を振られた悠真は、隣でのんびりと頷いた。
「まあな。華恋、荷物ちゃんと準備した?」
「もちろん!悠真こそ忘れ物しないでよ?」
「それ、お前が言う?」
悠真は小さく笑う。幼なじみだからこそ、こういうやり取りはいつも通り……のはずだった。
でも、私は心のどこかで違和感を覚えていた。
最近、悠真を見てるとなんだかドキドキする。前まではただの幼なじみだったのに。
(なんでこんな気持ちになるんだろ……)
戸惑いながらも、その答えがわからないまま、翌日、修学旅行が始まった——。
ーー続く