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【A館 三階】
俺たちはもう1人の生存者を仲間にするために、B館へ向かうことにした
夜「…なんも武器持って来てないの?」
朝「…特に武器は」
夜「…しょうがないから俺の貸してあげる。」
伊織は俺に銃を手渡した
そこまで重くはないはずだが、俺の手にはズッシリと重みがかかる
朝「これで、化け物と戦うのか…」
夜「人ともね」
朝「え?」
夜「人って食べられるから」
朝「…」
夜「食料が限られた状況で、人を食べないわけなくない?」
ダメだ。割と論理感がおかしい気がする
【渡り廊下】
Rc2と出会った渡り廊下。
さっきと変わりなく、太陽の光が輝き続けている
朝「なぁ、伊織」
夜「なに?」
朝「…誰か、いないか?」
奥に人の気配がする。
誰かの靴の音も
夜「…」
伊織はサッと銃を構える
段々と靴の音は近づく
ヒールだろうか、カツカツと音が鳴る
朝「…」
?「誰…」
現れたのは背の高い女性だった
夏の屋台で売られているリンゴ飴のような赤い瞳
陶器のように白い肌
艶やかな黒い髪。全てに吸い込まれてしまいそうだ
朝「…」
夜「…お前を仲間にしに来た」
?「随分な度胸ですわね。次あったら殺すと言ったのに」
夜「少し気が変わったんだ。」
?「そう」
女性は銃を構え、相撃ちのようになる
少しでも動けば殺されそうで動けない
?「…メリットは?」
夜「食料と武器、安全な寝床ってとこかな」
?「そこの男は?仲間?」
朝「っ…」
俺のことか
夜「…まぁ、そうかな」
?「そう。」
?「…いいわよ、仲間になってあげる」
朝「え、そんな簡単に…」
さっきまで銃を向き合ってたとは思えないほどあっさりと仲間になると言った
夏「私は夏目椿。よろしくね」
朝「え…あ、あぁ」
椿はニコニコしながらこちらへ手を差し伸べて来た
少し裏表でもあるのだろうか?
夜「まぁ、これで目標達成かな。」
朝「だな、でもこんなあっさりと…」
夏「よかったわね。私が素直な美女だからあっさりと目標達成できて」
夜「美女入らないよね。美女ではないから」
夏「ちょっと貴方はお黙りなさい。」
朝「…」
この二人の仲はどうかはわからないけど、目標が達成できてよかった。
夜「じゃあ、一旦あそこに帰ろう」
夏「ちゃんと決まった寝床があるのね、貴方にしてはすごいじゃない」
夜「うるさい」
その時だった。
夏「…っ!」
椿の足が切り落とされたのは