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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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今日も今日とて

ポートマフィアは賑やかなようで



任務遂行完了の元

幹部候補である太宰治、中原中也は

マフィア本部への帰路に立っていた

肩を並べて歩く二人


ドンッッ!!


中原の脚に強い衝撃が走る

もちろん蹴った犯人は太宰だ

前によろける中原

その後ろで薄く笑う太宰


「手前ェ……。」


中原が低く唸る


「中也。どうしたんだい?

何もない所で転ぶなんて、

君らしくないネェ。」


太宰は颯爽と膝をついた

中原の前を通り過ぎる


あぁ、私の犬が顔を歪めて

「手前が、俺の脚を蹴ったんだろッ!

ふざけてんのかァ!?」

と、吠えるのが待ち遠しい……


太宰はにんまり笑った

中原を置いて、スタスタと歩を進める

しかし、待てど暮らせど

中原の罵声は聞こえてこない


「………?」


次の瞬間

ドカンッッ!!!

と、大きな音と共に

太宰は前方に吹き飛んだ

咄嗟に受け身をとったが

1.2回地面に激突し、ようやく静止した


「グッ……。」


太宰は口元を押さえながら

立ち上がろうとする

だが、脚への強い衝撃で

立つこともままならない

地面にはポタポタと血が滴る

目線の先は中原に向けられていた


「手前こそ、

大層ダイナミックに転ぶんだな。

驚いたよ、なぁ?」


その笑いは皮肉めいていた


「痛いんだけど。

もうちょっと度合いを

考えてくれないかなぁ?」


「異能を使わなかっただけ感謝しろ。」


「使わなかったんじゃなくて、

使えなかったんでしょ?

中也の癖に偉そうにしないでくれる?」


「ハァ?元はと言えば

手前が最初に売った喧嘩だろっ!」


「あのねぇ、中也。

どっちが最初にやったとか

そんなの関係ないのだよ。

やった方が悪い。」


「じゃあ、手前も悪いじゃねぇか。」


「それは違うよ。

ほら、今の私達の状況を

客観的に見てみなよ。

どっちが加害者で被害者かなんて

明確じゃないか」


ボロボロの太宰と

真逆に中原は傷一つない


ピッピッピッポッ____

中原が目を話した瞬間に太宰が

電話をかける


「アッ……!おいっ!!」


プルルル……


「あーもしもし〜?

事件だよ事件。通り魔に襲われてるんだ。

うん、死にそー。場所は6丁目の12番地だ。

早く助けて、森さん。」


中原が太宰から電話を取り上げる


「首領かよッ!」


“あれ、中也くん?”


「首領、俺です。

いつもの嫌がらせですから、結構です。」


“……そんなこと言われてもねぇ”


“そっちにもう、遊撃部隊送っちゃったよ”


「はい?」


中也が思わず口をあんぐり開ける


「おい、太宰!

もうすぐここに部隊が来ちまう!

早く逃げっ………。」


そこに太宰の姿はもうなかった

ビルの影に隠れて

何やらトランシーバーで

指示を出している


「うん、いいよ。

相手は中也の姿に変装したスパイだ。

構わず打っていい。」


ジャキッ……

目の前のマフィア本部の窓から

何挺もの銃口が覗く


「攻撃、開始。」


一斉に大量の銃火器が火を吹いた


その後

太宰治及びマフィアの戦闘員と

中原中也の銃撃戦は1時間続いた


やっと戦闘員たちからの誤解が解けた

中原中也は首領である森鴎外に

報告に行った


「報告の内容を聞こうか」

今回使った弾丸の数

6000発

ポートマフィアビル周囲の被害総額

推定200万

「……戦果は?」

「零です。

強いて言うなら、シャツに

シワが付きました。」

中原中也は苦笑しながら

シャツを指さして言った


この後、双黒二人が

ゲンコツを喰らったことは

言うまでもないだろう

オワリ



双黒の日常はこうでなくっちゃ!








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