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勢いで目が覚めることってたまにある。嫌な予感、曇るな、今日は。と目を開けたりする鬱陶しい朝。今日もそんな感じだ。そうか、今日は親友と会う約束であったか。
玄関のドアを開けると同時に外側のドアノブを掴み無駄なく飛び出した私は、忘れ物がないかという考えが頭によぎる前に今日リコに会う約束だったことを意識していたので、気軽な気分でそんなこと考えなかった。公園に彼女を見つけることが出来た。
わざわざ隠れて、待ち合わせ時間ちょうどに出てきて軽く挨拶をしたがそれは答えてくれない。2人の行き付けのカフェが普段とは違った雰囲気に違和感を覚える。重い相談だった。どうやら詐欺に引っかかってしまったらしい。彼女はこれからどうするのだろうか。いかにも、その事を相談された訳だが私にはリコの気持ちに共感出来なかった。
私は少し悩んで、んー、これは難しい問題だね。と返した。人が相談してくる時ってのは2パターンある。ひとつは適当な共感を求めてる時、つまりただ話を合わせて欲しい時。それともうひとつはその問題の答えを知りたい時、追い詰められてる時。今回はその後者であったのだ。~つづく~